シャンフロのペンシルゴンとサンラクの絡みが描きたかった、はずだった。 作:サニハレ
この煩わしい感情の始まりはとある日の愚痴を漏らしたチャットからだった。
鉛筆戦士:あー!!もう!!!あのハゲ!!いちいち飲みに誘いやがって!!下心丸見えなんだよ!!!!
鉛筆戦士:最近ろくに休めて無いってのに!!ふざけんなっての!!
サンラク:おいおい、鉛筆王朝を自分で作って吹っ飛ばした、世紀末の魔王様が珍しく大荒れじゃあないか。
鉛筆戦士:そうだよ!!大荒れだよ!!悪いか!!
サンラク:うわっ、煽りにも反応しないとかこれは相当キてるな。
なんでよりによってあの外道に愚痴を漏らしたのか、今思うと疑問しか湧かない。
普段なら酒に頼るなり、百ちゃんに愚痴るなり別の方策を取っていた筈だ。
まあ、そんな選択肢が思いつかないくらいにメンタルに来てたんだけど。
そうでなければ向こう3年は煽られそうな弱みを見せるバカをするわけが無い。
鉛筆戦士:煽り!?人がこんなに困ってるって言うのにいつも通り煽るんだぁ?へぇ。
サンラク:えぇ…?あまりにも理不尽。だが!俺はあの殺人マシーン共と競り合い(殺し合い)の末に「黄金鬼」を手に入れた!穏やかな心でお前の愚痴を聞いて進ぜよう。
鉛筆戦士:なら遠慮なくぶち撒けさせてもらうよ!!
その後私はあのクソハゲから受けたことを、要領を得ない書き方で吐き出して行った。
サンラク君は、所々茶化しながらも真剣に話を聞いてくれた。
1時間以上にも渡る私の愚痴を聞いても疲れる様子や、嫌がる様子が見えなかったあたり本当にテンションが高かったのだろう。
そんな中唐突にサンラク君がURLを送ってきた。
サンラク:htpp:〜
鉛筆戦士:なにこれ?
サンラク:絶妙なラインのダウンロード型のクソゲー。お前確か明日誕生日だったろ?そんなに高くもないしやるよ
鉛筆戦士:なんで私の誕生日を知って…
サンラク:妹が「永遠様の誕生日!」とか言いながら感情のあまりブリッチしてたから…
鉛筆戦士:え?何その面白い状況。流石は君の妹と言った所かな?
サンラク:まあ妹の事はいいんだよ。せっかくだしそのゲームのレクチャーしてやるからやろうぜ。
まあ、せっかく貰ったしちょっとくらいやるか、とか考えながらゲームにログインする。
流石に疲れているからフルスクラッチは無しでそのままゲームスタート。
ゲームの名前は「Sanctuary kanaria online」
キャッチフレーズは「聖域のような美しさを貴方に」
どういう関連性でこれを送ってきたのか分からないが、とりあえずサンラク君とフレンドになりサンラク君のワールドに招待してもらう。
サンラク:ちょっとドッキリかましたいから目瞑ったままこっち飛んでくれ。
鉛筆戦士:?なんか分からないけどとりあえず目は瞑っとく
「よーし、来たな。鉛筆戦士。【ワープ】」
サンラク君のワールドに入るや否や手を掴まれた。
少し驚きながらサンラク君とマップを移動する。
移動したと思ったら目を閉じているのに強い光を感じる。
「もう目開けていいぞ。ご照覧あれ。」
言われるがままに瞑っていた目を開ける。
そうすると目の前に広がるのは目いっぱいに広がる海岸と水平戦だった。
ロケーションが固定されているのか綺麗な夕陽が出ており、その夕陽が海面に反射してどこか幻想的な光景が広がっていた。
その光景を見て思わず口から言葉が漏れる。
「なかなか悪くないね…」
「そうだろ、そうだろ。この略称sakanaというゲームは景色の綺麗さだけなら1級品なんだよ。うん、ただ1つ困ったことがあってな…」
そんなサンラク君がこのゲームについて熱く語っている。
おかしい、なんでこんな目だけ綺麗なんだ。
まあ、私の方が綺麗だけどね!
ん?サンラク君の後ろに蝶がいる。
「綺麗な蝶だねぇ、少しでかいけど。」
「え?蝶ってマジで!?んぐうぇ!!」
30センチメートルくらいのアゲハ蝶のような蝶が鱗粉のようなものを撒き散らす。
背景も相まって神秘的さまで感じる光景だがサンラク君は鱗粉をもろに食らい青ざめた顔をしながら辺りを警戒している。
「ま、まずいぞこいつの鱗粉は特に不味い…!」
「不味い?こんなに綺麗なのに何が不味いんだい?サンラクk…」
聞こうと思ったらどこからとも無く魚が飛んできて彼の顔に突撃して行った。
ぶつかった瞬間の顔がふぐがイルカにどつかれてる画像にしか見えなくて…
「ぷっ、アハハハ!!!!何!!今の間抜けな顔ww!!永久保存版じゃんwwwこのゲームスクショとかないの?お?あるじゃん30秒まで振り返られる動画」
「おい!辞めろ!動画には残すな!?カッツォの野郎にもめちゃくちゃ煽られるじゃねぇか!!?」
サンラク君が海で藻掻きながら必死に辞めさせようとこちらに泳いでくる。
なんとも、こう。大型犬の犬掻きみたいで…
「ぷっ、アハ!サンラク君w!そんなに必死にどうしたのwwそれじゃw大型犬の犬掻きだよwほら、あんよが上手、ってね!」
「なっ!?あんよは地上で使う言葉だろうがよ!!クソ!こうなったらドッグライフで培った一流の犬掻きを見せてやる!!」
「くっ、私を笑い殺す気なのかなwお笑い芸人とか目指してみれば?虚空で犬掻きをするタイプのお笑い芸人ww!」
「クソ!こうなったら道ずれだ!【テレポート】!」
おわっ!?なんかの魔法で私まで海に引き寄せられちゃった!
天下のトップモデルの私を海に引き込んだ罪は大きいよ!!
これは文句を言ってやらなky…
「お、多少はマシな顔になったな!」
そういえばこれまでの私の言動って…
な、なんであんなに取り繕わない話を…
こんなの外道に馬鹿にされれないわけが…
「煽ってこない鉛筆戦士とか調子狂って仕方無い。お前は笑ってる方が似合うさ。」
あの息を吸うように煽り文句が出てくるサンラク君がこの態度…
さてはさっきの鱗粉でおかしくなってるな?
「もしかしてさっきの鱗粉で頭がおかしくなった?サンラク君。クソゲーに汚染されきってる君からそんな心配するような言葉が出てくるなんて。」
「は?ゲーム友達が本気で困ってりゃあどうにかしようとするだろ。ましてやいつも平気な顔してるお前だぜ?」
恐らく私は怪訝な顔をしていたことだろう。
そして多分顔が赤くなっていただろう。
疲労で脳みそがショートしていたのだ。
「隙あり!食らえ!外道ウォーターガン!!」
顔に水が飛んできて正気に戻る。
「やってくれたねぇ、外道カウンター!!」
「目を狙うのは無しだろ!?クソっ!お返しだ!」
そんな感じで数分水を飛ばし合ったあと解散することになった。
「いやー、今日はごめんね。サンラク君。こんな時間まで付き合わせちゃって。」
「いや、あそこまでストレスを溜め込んでたんだ。別にいいさ。今度はこんなんになる前に俺あたりに押し付けろよ。」
「そうだね、そうすることにするよ。それじゃあ落ちてこの動画をカッツォ君に送り付けることにするよ。」
「あ、おい!辞めろ!カッツォだけはやめろ!」
ああ、さっきの真剣な表情とは打って変わってなんとも間抜けな顔してるよ。
やっぱり君はそのアホみたいな表情が良く似合うよ。
「ん?いや、ちょっと待てよ?おい、鉛筆、今日あいつに送るのは辞めないか?」
「なんでさ?」
「いや、さっきの鱗粉持ってるしあいつにもやらせて動画撮ってやろうかなって。」
「なにそれ面白そう!…ねぇ、これとかもやらない?」
「いいじゃん、いいじゃんカッツォの顔が楽しみだぜ。」
…2日後
「で?サンラク。内容も教えて貰えずにここまで来たけど何するゲームなのさ?このゲーム。あ、にしてもこの海綺麗だね。」
「おう、今から教えてやるよ。」
サンラク君がカッツォ君の周りに鱗粉と別の粉を撒き散らす。
訳も分からず呆けた顔をしたカッツォくん下から鰹が襲いかかる。
ケツにロケットが刺さったみたいに上に飛び上がった後に顔の横からもう1匹鰹が飛んでいく。
「カッツォが空中で鰹に吹き飛ばされるとかいう完璧な絵面完成!!」
「しかもきりもみ回転するとかいうオプション付きでね!!んふふふ、こんなの未来永劫煽るしかないよねぇww」
結構遠い所でカッツォ君が何喚いてるねぇ、聞こえないけどね!
「んじゃあ、お前も行ってこーい!!」
「え?まさか、私にも!?こうなったら道連れだよ!」
「え?は、離せ!!」
そんなこんなで全員同じコンボを食らって3人揃って大笑いした。
ああ、やっぱりこんな感じで馬鹿やってるのがいちばん楽しいなぁ。
その後満足した私はサンラク君が魚に吹き飛ばされる動画をカッツォ君に送り付けてから寝た。
夢見が最高だったね!!
「Sanctuary kanaria online」聖域のような美しさを貴方に。と言うコンセプト通り綺麗なロケーションが売りのゲーム。なんだが何故か嫌がらせのモブがどこでもPOPすると言う謎仕様。聖域とは一体なんだったんだ。そして何故どの嫌がらせデバフにも魚が関わっているんだ…完璧な背景と訳の分からない嫌がらせにより評価が二分しておりクソゲー界隈で話題になりサンラクも購入した。略称はSanctuaryの最初二文字とkanariaの最初四文字を取って「SaKana」
ここのペンシル解釈違いとかなんか意見があれば感想を軽い感じでどうぞ