シャンフロのペンシルゴンとサンラクの絡みが描きたかった、はずだった。 作:サニハレ
『魚臣さんが今回も2人を呼んできたという認識でよろしいんでしょうか?』
「はい、そうですね。呼ばされました」
なんかカッツォとエイト氏が喋っているが全然頭に入ってこない。オープニングトークだから良いがこっちに話が飛んできたら詰みだ。さっきライオットブラットを決め込んだ筈なのに全然効果が出てない。多分ペンシルゴンの奴の謎行動のせいだろう。訳が分からないがとても動揺してしまった。一体何故あんな行動をし・・・
「いや〜緊張してるね鉄砲玉くん?大丈夫?お姉さんが膝枕してヨシヨシしてあげよっか?」
「バッ!?そんなの要らねぇわ!」
いきなりな発言と叫び声にビビるカッツォとエイト氏。そして一気に正気に戻った俺。当のペンシルゴンの奴は「可愛いねぇ〜」とか言いながらケラケラ笑っている。あの野郎、名前隠してるとはいえ煽りに命懸けすぎじゃないか?
「ぺ、名前隠しいきなり飛ばすねぇ」
「煽るついでに緊張を解いただけだよ。さ、彼も正気に戻ったことだし、質疑応答始めちゃおうよ」
『そ、そうですね!少し巻きになりますが質問を初めてしまいましょう!最初の質問は〜コレ!!』
【3人の関係性は?】
『これは質問の中でもトップクラスに多かったですね。実の所どうなんですか?答えられる範囲でいいので教えて欲しいです!』
「「「悪友」」」
『そ、即答ですね。具体的にはどんな感じで?』
「うーん、一緒に馬鹿やる友人ですかね?」
「便利な共犯者兼鉄砲玉×2」
「お互いの背中を撃ち、笑顔で中指を立て合うような関係」
『それで友人関係が成り立つのが凄いですね・・・次行きましょう!次は〜コレ!』
【誰が一番強い?】
『これも多かったですね〜どうなんですか?』
「僕ですね!」
「あ?初見はほぼ負けてんだろうがよォ?性別隠しさんよぉ?」
「は?俺に勝率7割取られてる奴が何言ってんだ!」
「てめぇ前は忘れてたが勝率保つためにダンガンでショットガン使って必死に勝率保ってたの知ってるからな?あれが無けりゃあ俺が4割だったろ。恥ずかしくねぇのか?」
「はっ!それでも6割負けてる負け犬がなんか言ってるね。負け犬語は分からないなぁ」
「んだとコラァ!」
「やんのかコラァ!」
「ハイハイ、その辺にしときなさい。戦略ゲーで私に完敗してるお二人さん」
「「お前にNPCの扱いで勝てるわけないし、勝ちたくもない」」
『あはは、テンポを重視しろとディレクターに言われてるので次行っちゃいますね!次の質問は、こちら!』
ドラムロールが鳴り響き、次の質問が選ばれ始める。そんな中ペンシルゴンが立ち上がったと思ったらそりゃあもう綺麗な指パッチンを鳴らした。その直後次の質問が出てきた。
【受けか攻めかどっちですか!?】
「・・・・・・」
「どうしたんですかボス!そんな深淵を見てしまったような顔して!!」
「雇い主殿、黙っちゃってどうしたんです?あ!分かった!受けって答えた過ぎて回答まで待ってるんですね!流石です!」
「お前らふざけんなよ!!絶対仕込んだだろ!特に名前隠し!」
「なんの事やら・・・」
「クソっ!こいつ!」
とまあ、そんなこんなで凡庸的宿命魚類を狙ったかのような、いや実際(ペンシルゴンが)狙ってはいるが。問答を繰り返しておちょくり続けた。
今回の質問は【メダカとブラックバスだったらどっちが好きですか?】という質問だ。俺は釣ったことがあるからブラックバスを即答。ペンシルゴンは飼ってた時期があるらしくメダカと答えた。次はカッツォだとその顔を見ると目に深淵を宿し、顔は白色。その上に腕を必死に押さえ込んでいた。
アイコンタクトでそろそろやばいとペンシルゴンに伝え一旦煽るのを辞めることにする。
「メダカ、ですかね。姉が飼っていて家に居たのでそこそこ愛着があります。ハハ…」
そこでペンシルゴンがもう一度指をならした。きっとこれが解除の合図だな。煽れなくなるのは残念だがこれ以上やると本格的に殴られかねない。俺が隣の席に居るから多分俺が殴られる。その証左にカッツォがこっちを親の仇を見るように睨みつけてくる。その様子を見てエイト氏が引き攣った笑みを浮かべている。おいカッツォ!そんな顔してるからエイト氏がビビっちゃってるじゃん!辞めなよ!
『え、えーと次の質問です!どうぞ!』
【聞いたらダメなのは分かってるんですけど2人の正体がとても気になります!答えられる範囲でいいので教えてくれませんか!】
「私は名前隠しって名乗ってる通り話せないかな〜。強いていえば見ての通り女の子だよ」
「女の"子"?嘘嘘!何でもない!えーと、俺も答えられないかなぁ。え?俺もなんか答えろって?えー、強いていえばライオットブラットが好きなゲーマーです。とか?今日も気付けに飲んでから来ました」
「君ら回答が面白くないねぇ。まあ、仕方ないかぁ!!2人とも俺と違ってアマチュアだもんね!顔隠しに至っては俺より歳も若いしね!仕方ない仕方ない!」
こ、こいつやりやがった!個人情報の秘匿という条約をぶち破りやがった!ペンシルゴンはまあいいとして俺のプライバシー!まだ確信を突くような情報じゃないから良いがこれ以上はやばい。何がやばいって、俺がカッツォの立場だったらギリギリのラインを攻め初め兼ねないところがやばい。
そ、そんなに昨日やった落とし穴が嫌だったのか?それともこの前のアレか!?
「…いいのかボス。アンタが俺の弱みを握っているように俺もアンタの弱みを握ってるんだぜ」
プライベートの情報は洒落にならん。ここは脅しをかけて行くことにしよう。こいつだけ顔出してるからダメージでけぇし。
「ナ、ナンノコトカナ」
「そうだなぁ…おじさんキメラの件とかどうだ?」
「そ、それは!それだけは勘弁してください!また魔境が地獄になる!ハイライトが仕事放棄しちゃうからぁ!!」
よし、これで牽制は十分だろう。バグでムチムチのおっさんと合体したなんて言ったら凄いことになるだろうからな。
『な、何の話か皆目見当も着きませんがそろそろ次の質問に参りましょう!次の質問は……これだ!』
【GGCの時はギャラクシアシリーズプレイして何年くらい?】
「えーと…あの時からだから…僕は7年くらいですかね」
「3日」
「同じく」
『み、3日!?あの動きで!?本当ですか!?』
「あー、本当ですね。俺が誘うまでギャラクシアコミックすら知らないような感じでしたし」
実際全く知らなかった。いや、外見は何となく知ってたよ?広告かなんかで見たことあったし。でも名前が一切出てこない時点で知らないのと同じだろう。
『そのレベルですか…それであそこまでのプレイングですか。凄まじいですね…いえ、一旦置いて起きましょう。次の質問です!』
【どうすればあんなロールプレイができるんですか?後学ために教えて欲しいです】
「それはこの超絶完璧美人の私がお答えしよう!ロールプレイの極意とはそれ即ち羞恥心を捨てること!それさえ出来てれば格好が着くからね!」
「そうだよね。流石の黒幕殿も羞恥心は持ち合わせているって前言ってたし」
「良心は親の腹の中に置いてきちまったみたいだが」
「君たちぃ?」
「「はい!なんでもございません!」」
【3人の中で付き合うとしたらだれ?】
「うーん。どっちも嫌だけどまだ顔隠しかな…名前隠しは面が良くても性格が…」
「私もちょっと性別隠してる人は嫌かも。顔隠しで」
「俺はボスと違ってそっちのケは無いんで名前隠しで」
「あ゛」
やーい、自爆してやんの。自分で餌投げ込んでちゃ世話ねぇぜ。この場合俺が巻き込まれるだろって?これ被ってるから無敵モードです。
まあそんなこんなで質問がいくつかあったと思ったら今度は別の話題に移るようだ。
『これまでいくつか質問をさせて頂きましたがここで別のコーナーに移らせて頂きます!【あなたの特技はなんだ!!特技披露コーナー!】』
『内容を説明させていただきますと1人1つ特技を上げて貰ってそれをやって貰うというシンプルな企画にやっております。では先ずは魚臣さん!何か特技はありますか!』
「え、えっと。いきなり言われると…プロゲーマーですし、格ゲーとかですかね?」
「さっき俺に回答が面白くないって言った癖に死ぬほどつまらない回答だな」
「
『魚見さん。さすがにゲームをやる時間は無いので他のがあったりしませんか?』
「え?えーと。あ!舌でさくらんぼのヘタ結べます!」
…ここでそういう際どい持ってこれるの、こいつ本当にいじられるのに向いてるよな。そりゃあ魔境の連中も盛り上がるよ。公式の供給が多いってやつだな。
少ししたらスタッフがサクランボを持ってきて実演されたが思ったよりもクオリティが高い。何をどうすればあんなに細いヘタをよく風船で作られる犬みたいに出来るんだ。素直に感心だ。
『中々に素晴らしい特技でした!次は名前隠しさん!何かあるでしょうか?』
「そうだねぇ。私の特技はいつカメラに撮られても完璧に映れる事かな☆!」
映像を確認してみるとたしかに使われてるカメラの映像は全て完璧に映っている。ここまで来ると最早怖いよ。超能力の域だ。妙にドヤ顔してるのが腹立つな、これ。いや、そんなことはどうでもいい。問題は流れ的に次が俺だという事だ。何かあったかな…あ、ペンシルゴンで思い出した。あれにしよう。
『えー、では顔隠しさん!何かありますでしょうか』
「ふっ!ホラゲーにおける分かってても怖い動きが出来る!」
「それは何なのさ?どういうこと?」
「全部で四十八手あるぞ」
「多!?」
聞いても分からないとの事で実演することになった。カッツォにカメラの横に立ってもらって体験して貰う。あいつは「これカメラで撮るなら僕要らなくない?」うるさい。要るんだよ。えー証明担当さん電気は…そんなもんで!カメラマンさん画角は…そう!そこで。じゃあ行くか
「なんで経験ないのにそんなに指示が完璧なの!?ちょっと暗くなって怖いんだけど!」
「よーし、いくぞ。最初は血と肉を欲する亡霊の動きな」
意図的に首から力を抜いてガックンガックン言わせながら近付きそれっぽい言葉を喋る。
「血を寄越せえ……!肉を……!魂を……!」
「ひぃ!?辞めてよ!?ちゃんと怖いんだけど!!」
「じゃあ次は「痙攣しながらコマ送りみたいな挙動で追いかけて来る怨霊の動き」で行くぞ」
「話聞いてる!?ひぃ!?」
その後3手程披露したら配信で苦情が来たらしくストップになった。ペンシルゴンはカッツォの姿を見てゲラゲラ笑って居たが、そっちに向けて披露したらガチめの拒否と罵倒が飛んできたので効いてるらしい。
『さて、お時間になりましたのでこの辺りで終わりとなります!爆薬分隊の御三方もお疲れ様でした!また来週もこのお時間で!【エイトのなんでも聞いちゃいます!】でした!』
「はい、カット!!お疲れ様でした!」
よし!後は焼肉食って帰るだけだな!