名無しのナナはキヴォトスで平和に過ごしたい   作:Moools

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私 in ゲヘナ風紀委員!

 

えっと…こんにちは?私は鬼方カヨコ、便利屋68で一応課長をしてる。今はとある女の子を尾行してるところ。とある女の子っていうのが…そういえば名前聞いてなかったな…あそこでキョロキョロしながら歩いてる子。え?それは依頼でやってるのかって?ううん、これは私の独断。さすがにあんなに小さな子が家無しとは思えないけど、迷子なのがほとんど確定してるような子をほっとけない。それに、あの子ゲヘナにいるのに銃どころか閃光弾とか手榴弾すら持ってる気配ないし…この辺人通り結構少ない場所だし…

 

「それにしてもあの子どんどんゲヘナの中心部方面に行ってるけど、やっぱりゲヘナの子…でいいのかな…?」

 

その割にはずっとキョロキョロしてるけど。そう思いながら尾行を続けようとしたその瞬間、背後から声をかけられる

 

「いつから便利屋はストーキングの依頼も受け付けるようになったんですか?」

 

「!…なんの用?アコ」

 

「先に質問したのは私の方なんですが?」

 

「…はぁ、別に依頼で尾行してる訳じゃない。諸事情があるだけ。用件があるなら早くしてくれる?あんまりあの子から目離したくないから」

 

「要件も何も…カヨコさんあなた一応問題児集団の一員だってこと分かってます?そんな人が怪しいことしてるんですから、風紀委員の私がカヨコさんに声をかけることは何ら不思議な事じゃないですよ」

 

「…ああ、そっか。この辺もう風紀委員の巡回ルートに入ってるんだ。じゃあ丁度いいや。アコ、あの子多分迷子だから対応して来て」

 

「はぁ?なんであなたに命令されなくちゃならないんですか?そもそも、ここまでストーキングして来るくらいならカヨコさんが対応してあげたらよかったじゃないですか」

 

「言ったでしょ、諸事情があるって。あの子の対応してあげられないのも関係してるの。というか、仮にも治安維持組織の人間が迷子の子ほっといていいの?」

 

「ぐっ…それを言われると…。ああもう!分かりましたよ!対応すればいいんでしょう!?」

 

「待って。アコから話しかけるんじゃなくて、あの子から話しかけられるように工夫して」

 

「はぁ?なんでそんな事しなきゃならないんですか!」

 

「これも諸事情と関係あるの。ほら、そこの路地裏に入ってあの辺から出てくれば自然だと思うから」

 

さっきカツアゲされたし、知らない人に声かけるならまだしも、かけられるのは抵抗あるだろうし

 

「なんで私がそんなにめんどくさい注文受けなきゃ行けないんですか!」

 

「いいから言う通りにする!」

 

「なんでそっちが命令する立場になってるんですか!ああもう!」

 

そう悪態をつきながらアコは路地裏の方へ走っていった。少しするとあの子がいる場所より少し先の路地裏から、さもただ通りがかっただけですよ?とでも言うかのような雰囲気でアコが出てきた。アコの姿…人の姿に気付いたのか女の子はさっきまで忙しなく動いていた視線をそちらへ向け、自分の存在をアピールするかのように手を振りながらアコに声をかけ

 

「そこのお姉さん!すみませーん!!!」

 

「私のことですか?」

 

「はいそうです!突然ごめんなさい!少し道を聞きた…………あっ、すみませんヤッパリダイジョブデス」

 

そう言うと、アコの横を通り過ぎた。………通り過ぎた!?え、今完全に道聞こうとしてたよね…?あ、ほらアコもポカーンとしてるよ。あっ、今度はアコの方から声掛け始めた

 

「ちょちょちょっ!なんですか今の!?今私に道聞こうとしてましたよね!?なんで途中でやめたんですか!?」

 

「あ、いや…大丈夫です…。本当に…」

 

「私が大丈夫じゃないんですが!?説明を求めます!」

 

アコほどじゃないけど、正直私も気になる。道を聞こうとしてたってことは思ってた通り迷子ではあったってことだし、さすがにアコは不良には見えないから、道を聞こうと思ったら不良だったからやめたっていうわけではなさそう

 

「だ、だって…」

 

「だって…?」

 

だって…?

 

「そんな馬鹿みたいな服着てる人がまともな人なわけないじゃないですか!!!」

 

「ぶふっ!」

 

私は吹き出した。…さすがにこれはしょうがないと思う。あの子の言う通り、アコの服は胸の横側が空いているという、傍から見れば少し…いや、だいぶ馬鹿みたいな服だ。世間ではアコは横乳で呼吸してるとまで言われているくらいには。その現実をあれほど小さな子に突き付けられるという状況が目の前で起こったんだから、さすがに笑うしかない

 

「ばっ、ばっ、馬鹿みたいな服とはなんですか!?まるで人を感性異常者みたいな言い方をして!」

 

「そ、そこまでは言ってないですけど…」

 

「言ってるようなものでしょう!?」

 

「ひっ…」

 

……正直数分前の自分に文句を言いたいくらいには、アコに行かせたことを後悔してる。結果的にあの子にまた怖い思いさせちゃったわけだし。…やっぱり無理にでも私が家に送ってこう

 

「アコ、その子怯えてる声抑えて。ごめんね、また怖い思いさせちゃって」

 

「そ、それはすみません…」

 

「あ、あなたはカツアゲの時に助けてくれた…えっと」

 

「そういえば自己紹介してなかったよね。私はカヨコ。こっちのうるさいのはアコ。よろしくね」

 

「うるさいのってなんですか!?」

 

「そういうところ」

 

「わ、私ナナです!よろしくお願いします!えっと…それでカヨコさん?はなんでここに…?」

 

「悪いけど尾行させてもらってたんだ。だって、迷子でしょ?」

 

「えっ、い、いやぁ…?」

 

「いいよ今更隠さなくても」

 

「うっ…はい迷子です…。カヨコさん優しいから迷子ですって言ったら絶対付き合ってくれちゃうだろうし、迷惑かけちゃうなと思って…」

 

「別に迷惑なんて思ってないよ。私が勝手にやってる事だしさ」

 

「巻き込まれた私は迷惑してますけどね」

 

「ご、ごめんなさい…」

 

「謝罪はいいですから早くどこに行きたいか教えてくれます?」

 

「え…でも迷惑じゃ…」

 

「気にしないで、アコは口が悪いだけだから。…私たちもここで見て見ぬふりするのも嫌だからさ、よかったらナナのこと送らせてくれない?」

 

「…ここまで言ってもらってるのに断り続けるのも失礼ですよね。えっと、シャーレってところに戻りたいんですけど道が分からなくて…」

 

「シャーレから来たの?ああ、だからあんなに端っこの方にいたんだ。…でも、シャーレに行きたいなら逆方向だよ?」

 

「そうなんですか!?通りで歩いても歩いてもつかないわけだよぉ…」

 

「まぁ分かってよかったじゃないですか。なんならうちで保護して先生呼びましょうか?」

 

「そうだね。風紀委員で保護してもらえるなら安心かも」

 

「風紀委員…風紀…?」

 

「何か文句でも?」

 

「い、いえ!なんでもないです!お願いします!」

 

「風紀委員のところに行くなら大丈夫かな。それじゃあアコよろしくね」

 

「あ…」

 

そんな捨てられた子犬みたいな顔されても…私これでも一応風紀委員に追われるような立場だし…

 

「…カヨコさん、この子にカツアゲをしてたという生徒の特徴をお聞きしたいので、一緒に風紀委員の執務室まで来ていただけますか?」

 

「え?」

 

「端とはいえ、ゲヘナの自治区です。カツアゲをするような生徒を放ってはおけないので」

 

…私が風紀委員に行っても大丈夫な理由を作ってるってことかな

 

「…分かった。じゃあナナ、一緒に行こっか」

 

「!はいっ!」

 

「なんでカヨコさんは懐かれてるのに私はダメなんですか…前に小さい子に泣かれたこともありましたし一体私の何がダメだって言うんですか…顔?顔ですか?でもカヨコさんは懐かれてますし…」

 

「アコは何ブツブツ言ってるの、早く行くよ」

 

「なんでカヨコさんが主導権握ってるんですか!あっ、ちょっ!待ってください!」

 

──────────────────

 

「戻りました」

 

おぉ…風紀委員っていうから執務室とは名ばかりの教室らしい教室で活動してるのかと思ってたけど、がっつり執務室って感じ。えっと、褐色のツインテちゃんと、机に座って書類作業?っぽいことをしてるもふもふちゃんとメガネの……でっっっか

 

「あっ、アコちゃんおかえり。って、お前は便利屋の!」

 

「鬼方カヨコ、何?また便利屋で面倒事でも起こしてきたの?」

 

「今回は一応風紀委員の協力者って立場。この子関係でね」

 

「あっ、えっとこんにちは…」

 

「こんにちは。ふふっ、かわいらしい子ですね」

 

…チラッ|ストンッ|…ま、まぁ?まだ大きくなる可能性はありますし?きっと成長性がすごいタイプなので将来に期待だよ将来に…うん

 

「それでこの子関係って?アコちゃんがまた何かやらかした?」

 

「張り倒しますよイオリ。まぁ大体の流れを説明しますと───」

 

少女(よこちち)説明中〜

 

「────という感じですね」

 

「ご迷惑をおかけします…」

 

「迷子になってシャーレからゲヘナまで歩いてきた…?途中でおかしいとか思わなかったのか…?ほら…距離とか」

 

「いやぁ…キョロキョロしてたらどっちから来たのかすら分からなくなっちゃって…とりあえず歩いておけば誰かに会えるかなぁって思ってたら不良さんに路地裏に引きずり込まれてさっきの通りです…」

 

「なんというか…大変でしたね。それはそうと…怪我の確認をしますね。服を捲りたいのでバンザイしてもらっても?」

 

「いいよ。ばんざーい」

 

言われた通り捲りやすいようバンザイをする

 

「それでは失礼しますね。……あの、下着は?」

 

「あー…それは…」

 

服の予備はあったシャーレでもさすがに下着までは無かったらしい。そう説明しようとしていたその時、バンッ!と大きな音を立てながら執務室の扉が開かれ

 

「ナナッ!!!」

 

と、大きな声と共に先生が執務室の中に入ってきた。そう、先生が(・・・)入ってきたのだ。さてここで、今の私の状況を思い出してみよう。メガネの巨乳ちゃんに服を首の下辺りまで捲られており、下着は着ていない。うんそうだね!ほぼ上裸だね!

 

「………ッ〜〜!!!///」

 

それを脳が理解した瞬間、声にならない声を上げ体を隠す私

 

「死ねッ!この変態ッ!」

 

「ちょっ、イオリ!さすがにこれは不可抗りょ「問答無用ッ!」グハッ!」

 

私は顔が熱くなるのを感じながら身体を隠すように蹲り、先生は褐色ツインテちゃんに処されてた

 




キャンプハレちゃんほっぺたモチモチでかわいいかわいいね
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