# 《ゴジラ×僕のヒーローアカデミア 前編》
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あれから。
どれだけの時間が流れたのか。
正確には分からない。
ただ一つ言えることは。
俺は生きている。
あの時。
シン・ゴジラの細胞を取り込み、第5形態へ到達したことで何とか生き延びた。
完全な勝利ではない。
だが。
敗北でもない。
そう。
ノーカンだ。
絶対にノーカン。
俺の意思じゃなかったし。
あれは俺じゃない。
俺はまだ負けていない。
……負けてないからな?
現在。
俺は山奥の洞窟にいた。
理由?
簡単。
エネルギー補給。
第5形態まで進化した代償なのか。
身体を維持するために大量のエネルギーが必要になった。
だから。
こうして眠っている。
「……」
まあ。
やることもないし。
寝るか。
次に目覚めるのは何十年後か。
何百年後か。
分からないけど。
おやすみ――
その瞬間。
ドゴォォォォン!!!
「……」
何か落ちた。
さらに。
ドゴォォォォン!!!
岩が崩れる。
そして。
何かが俺の顔面に直撃した。
「キャアアアアアアア!!!」
……。
「……」
痛い。
めちゃくちゃ痛い。
よりによって目。
目に当てやがった。
「GRAAAAAAAAAAR」
(痛えじゃねえかこの野郎!!!)
俺は勢いよく立ち上がる。
久しぶりの目覚め。
そして。
久しぶりの怒り。
「……」
誰だ。
俺の眠りを邪魔した奴は。
ぶっ飛ばしてやる。
……別に怖いわけじゃない。
どこかの誰かに、
「ゴジラなのに日和ってるwww」
とか思われたくないだけだ。
そう。
これはプライドの問題だ。
「よし」
久しぶりの一発。
見せてやる。
放・射・熱・線!!!
青白い光が空を切り裂く。
山の一部が消し飛ぶ。
「……」
うん。
威力問題なし。
俺。
まだまだゴジラ。
さて。
どこに行くか分からないけど。
とりあえず前進だ。
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2XXX年。
群馬県。
巨大生物確認。
政府は緊急対応を開始する。
しかし。
時代が悪かった。
10年前。
世界は大きく変わった。
突然。
人類に異能力が発現した。
個性。
そう呼ばれる力。
人類は新たな進化を迎えた。
だが。
同時に。
犯罪も増加した。
異能犯罪。
それに対応するため政府も人員を割いていた。
その結果。
本来なら巨大生物災害に対応するはずだった戦力は不足。
さらに。
情報社会。
SNSによってゴジラの姿は瞬く間に世界へ広がった。
人々は混乱する。
逃げる者。
騒ぐ者。
そして。
混乱に乗じる犯罪者。
かつて作られた巨大生物対策法。
それは。
想定外の時代では機能しなかった。
そして。
ゴジラは進む。
埼玉へ。
東京へ。
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人類は知った。
兵器では。
止められない。
戦車。
戦闘機。
ミサイル。
全て無意味。
放射熱線。
その一撃で。
防衛線は崩壊した。
怪獣王。
破壊神。
後にそう呼ばれる存在。
それが。
再び現れた。
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しかし。
東京で。
予想外の存在が現れる。
炎。
雷。
巨大な腕。
人間の姿をした異能者たち。
彼らは。
ゴジラへ向かう。
攻撃。
攻撃。
攻撃。
だが。
傷一つ付かない。
「……」
ゴジラは。
ただ。
彼らを見る。
そして。
興味を失ったように。
進路を変える。
向かった先。
東京湾。
そして。
姿を消した。
後に。
この事件は。
「第一次ゴジラ災害」
と呼ばれる。
そして。
この日を境に。
人類は一つの職業を作った。
人々を守る者。
ヒーロー。
この日、架空は現実になった。