冒険に脳を焼かれたスグリ(旧題もしも幼スグリがアデクと出会っていたら)   作:すぺしうむ

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第36話

 

「一通り学園内は案内し終わったわね」

 

「...そっか。ありがと」

 

あれから1時間ほど。

職員室に行って先生から明日からの話を聞いたりなどした後の話。

姉ちゃんから学園内を案内され、今になってようやく終了。

思っていたよりも大きいんだなこの学園。

 

「...そういえばスグ、ジム受けてたんだっけ。どこまで行ったの?」

 

「あれ?おれ姉ちゃんにジムのこと話したっけ」

 

「風のうわさでね。色々耳に入ってんの」

 

驚かせてやろうと姉ちゃんにはチャンピオンの話はしていない。

先生たちが話ていたのを聞いたんだろうな。

ポーチの中からライセンスを取り出し、

 

「ニヘヘ。おれ、チャンピオンさなったんだ。ジャジャーン」

 

姉ちゃんに見せびらかす。

開いた口がふさがっていない。

いい反応してくれるなあ。

 

「チャ?え?は?んん?アンタ、変な冗談はやめた方がいいわよ」

 

「ほんとだって。これも本物だし」

 

周囲の生徒がザワつくが気にせず進める。

 

「...私まだ夢見てるのかしら。起きるからちょっと待って」

 

「現実だよ。なんだよ、褒めてくれたっていいじゃん」

 

「すごい...?わね。うん、おめでとう、お姉ちゃんビックリ」

 

情報が完結していないといった顔だ。

俺自身もなれるとも欠片も思っていなかったから仕方ないか。

 

「旅の話とか聞いていいかしら。ちょっと色々気になりすぎてきた」

 

「じゃあ、ルカリオの話からでも」

 

これまでの内容が濃すぎて欠片ほどの大きさしかないけど。

今の俺の成長っぷりを表すにはぴったりのエピソードか。

 

 

「崖から落ちてー」(ガハッ!!

 

「名前は言えないんだけどその人と修業してて」(ゲフゥ!!

 

「え?一緒に暮らしてた。性別?女性」(ゴブシャッ!!!

 

 

姉が膝をつき、頭を押さえて悶絶し始める。

騒がしい人だけどここまでだったか?

 

「姉ちゃん、何してんの?」

 

「...まだ耐えられる!ねえその人とは付き合ってないんでしょ!!そうだと言って!!」

 

「付き合ってないけど...。でもー、そのー、」

 

いつか紹介しようと思ってけど、いざその時となると緊張するな。

ゴホンと咳払いし、仕切り治す。

ボールからカミッチュを出し、一番うれしかったことを伝える。

 

「おれ、彼女できた。それで、こいつがその子から貰ったポケモン。いつか紹介するね」

 

姉ちゃんが何も言わず、横に倒れた。

予備動作など一切なく、床ではねるようなこともなく。

慌てて、姉ちゃんを抱き起こす。

 

「姉ちゃん、どうした!?」

 

「...ゼイユ、わからへん」

 

「なんでコガネ弁?」

 

しばらくボーっと空を眺めたのち、ハッとしたような表情に。

イッシュの空気感か何かに染まってしまったんだろうか。

変わったんだな、姉ちゃんも。

 

「えと、写真見る?」

 

「...どんな子なの?」

 

携帯からデート中に取った写真を見せる。

すろとスマホロトムを握りつぶすような力で奪いさられた。

 

「こ、この女は!...嘘つき!!...勝負よ、スグ!!私が勝ったらその女と別れなさい!いいわね!!」

 

「え、なんで?」

 

「なんでもよ!言っとくけど素直に勝てるとは思わないことね」

 

なんで悪役のようなセリフを吐いているんだろうか。

まあ、この2年で100倍かそれ以上強くなったんだ、負ける気がしない。

 

「わかった。コート行こうか」

 

 

 

 

 

...

.....

.......

 

 

 

 

っというわけで始まった一戦。

ルールはシングルバトル。

姉ちゃんに成長した俺を見せるいい機会だ。

 

「目を覚まさせてあげる!ポチエナ!」

 

ボールから出てきたのは、里の周辺に生息しているポチエナ。

あの感じからして、練度はそこまで高くないだろう。

ならこっちも里からの相棒をお出ししよう。

 

「オオタチ、見せてやれ」

 

こっちだってただカロス、ガラル、パルデアなどの地方を観光していたわけじゃない。

戦略もポケモン個人の強さもパワーアップしてんだ。

 

「とぐろをまく」

 

こうげき、ぼうぎょ、命中をそれぞれ一段階上げる技。

これで着々と準備を進めていく。

 

「ポチエナ、かみくだく!」

 

まったく効いていない。

だから、このまま続ける。

 

「もう一度、とぐろをまく」

 

「ほらほら、どうしたの?かみくだくよ!」

 

準備完了。

あとはマリルリに任せよう。

 

「オオタチ、バトンタッチ。マリルリ、行ってこい」

 

「ポチエナ、バークアウト!」

 

特殊の技に切り替えてきたか。

こうかはいま一つということもあってかかすり傷もついていない。

 

「マリルリ、はらだいこ」

 

体力を半分まで削ってパワー全開に。

オボンの実を持たせているので、6割ほどまで回復。

これで一気に畳みかける。

 

「...なんかヤバそう!ポチエナ、かみなりのキバ!」

 

効果抜群を狙ってきたか。

しかしマリルリはぴんぴんしている。

王手だな。

 

「マリルリ、アクアジェット」

 

水流に乗った突撃でポチエナを場外まで吹き飛ばす。

ポチエナ、戦闘不能。

 

「...うそでしょ!?ロ、ロコン!」

 

「マリルリ、アクアジェット」

 

出てきたそばから吹き飛ばす。

かわいそうだけど、これもバトルだ。

それもこれからの交際を賭けた。

...全力で叩き潰す!

 

「ヤバチャ!!」

 

「アクアジェット」

 

「なんなのよ!!!」

 

姉ちゃんの手持ちを全匹倒し、試合終了。

圧倒的過ぎてどう感想を言ったものかわからない。

 

「ニヘヘ、強くなったでしょ?」

 

「...」

 

姉ちゃんがボーっとしたまま何も言わない。

手を振り声をかけるが、返答なし。

目は開いているが一切動いていない。

これはもしや

 

「立ったまま気絶してる!?ちょ、誰か担架ー!!」

 

バトルを見に来ていた人たちが大慌てで教員をよんだ。

教員の人たちが姉ちゃんを担架に乗せて保健室まで移動させる。

もしかして重大な病気か何かにかかっているんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー--------------------------

 

 

 

 

 

【許さない】弟に彼女ができた【絶対に】

 

 

 

1:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

許さん

 

2:名無しのトレーナー ID:

↓以下、今日の献立

 

3:名無しのトレーナー ID:

電子レンジ

 

4:名無しのトレーナー ID:

カレー

 

5:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

聞きなさいよ!!

 

6:名無しのトレーナー ID:

壁にでも話してろよ

 

7:名無しのトレーナー ID:

興味ないね

 

8:名無しのトレーナー ID:

30文字にまとめて話せ

 

9:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

先日スレで恋愛相談を受ける

     ↓

しばらく会っていない弟からの報告

  『彼女ができた』

     ↓

写真を見ると恋愛相談を受けた女が弟と付き合ってる

     ↓

別れるかどうかでバトルしてボロ負け

     ↓

    今ここ

 

 

10:名無しのトレーナー ID:

へーそんな偶然あるんやな

 

11:名無しのトレーナー ID:

ええやん。この前スレで恋愛相談してた子やっけ?

 

12:名無しのトレーナー ID:

そうそう、皆で意見とか出してた

 

13:名無しのトレーナー ID:

カジッチュ送るは名案だと思ったわね

 

14:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

それを目の前でボールから出されたのよ!!??

 

15:名無しのトレーナー ID:

想像したらワロタ

 

16:名無しのトレーナー ID:

で?それの何が嫌なん?

 

17:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

あの子には恋愛とか早いから。

それに、付き合うにしてももっと華やかな子がいい!

 

18:名無しのトレーナー ID:

弟君にだって選ぶ権利はあんねんぞ

 

19:名無しのトレーナー ID:

弟君にしかねーよ

 

20:名無しのトレーナー ID:

そうだよ、なんだって勝手に選ぼうとしてんだ

 

21:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

私はお姉ちゃんよ!!

 

22:名無しのトレーナー ID:

汚い脹相

 

23:名無しのトレーナー ID:

弟の恋路を応援する姉の鑑

 

24:名無しのトレーナー ID:

全力でお姉ちゃんを遂行できましたね

 

25:名無しのトレーナー ID:Glaceon

なんかゴメンね

 

26:名無しのトレーナー ID:

おお、本人降臨やん

恋愛成就おめ

 

27:名無しのトレーナー ID:

おめでとう、幸せにな

 

28:名無しのトレーナー ID:Glaceon

ありがとう。いい子だから大事にするね

 

29:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

出たわね泥棒猫!

うちの弟を返せ!!

 

30:名無しのトレーナー ID:

それで、どこまでいったんや?

 

31:名無しのトレーナー ID:Glaceon

まあ、恋人っぽいことはやったよ

 

32:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

うちの弟になに手ェ出してんのよ!

ほんと最低!!

出るとこ出てやるから!

 

33:名無しのトレーナー ID:

告白の時のアレソレ聞いていい?

 

34:名無しのトレーナー ID:Glaceon

恥ずいから絶対言わん

でもウチのお父さんには挨拶した

 

35:名無しのトレーナー ID:

おー、なんか甘酸っぱさが漂ってくるな

 

36:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

聞け!!!!!!!

 

37:名無しのトレーナー ID:

今いいところだから黙ってて

 

38:名無しのトレーナー ID:

そうやぞ。ワイらはコイバナに飢えとんねん

 

39:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

なにがコイバナよ。

いい?アンタはうちの敷居は絶対跨がせないから

 

40:名無しのトレーナー ID:Glaceon

弟君こっちの地方気に入ってるし丁度ええやん。

あ、彼氏君か

 

41:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

dkl五fもmrgdわowき

 

42:名無しのトレーナー ID:

バグったな

 

43:名無しのトレーナー ID:

ポリゴンZさんちっすちっす

 

44:名無しのトレーナー ID:Glaceon

うちの就職先が半確定だから。

将来はこっちに来てもらう予定だし

 

45:名無しのトレーナー ID:

もう数年後とか同棲考えてんのか

 

46:名無しのトレーナー ID:

重たいっピ...

 

47:名無しのトレーナー ID:Glaceon

>>46 そうかも。友達からもそれっぽいこと言われたし

 

48:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

そのまま沈みなさい。永遠に上がってこなくていいわよ

 

49:名無しのトレーナー ID:Glaceon

結婚ってこと?まだ早いよ御姉さん

 

50:名無しのトレーナー ID:

こいつ煽り性能高すぎるだろ

 

51:名無しのトレーナー ID:

もうやめてやれよ、恩人だぞ

 

52:名無しのトレーナー ID:Glaceon

メイクと服の件は、本当にありがとう。

この感謝は煽りとかじゃなくて心の底からだから。

 

53:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

幸せになりなさいよ?

 

54:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

違う!!なるな!!!別れろ!!

 

55:名無しのトレーナー ID:

お前なんなんだよ!!

 

56:名無しのトレーナー ID:

祝ってやれや

 

57:名無しのトレーナー ID:

まあ、なにはともあれおめでとう。

ワイらでよかったらなんだって相談に乗るで。

 

58:名無しのトレーナー ID:

やさしいせかい

 

59:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

そんな世界いらない!

 

60:名無しのトレーナー ID:

世界の破壊者来たな

 

61:名無しのトレーナー ID:

おのれディケイドォォ!!

 

62:名無しのトレーナー ID:

鳴滝は帰れよ

 

63:名無しのトレーナー ID:

せっかくだからなんかエピ言ってーや

 

64:名無しのトレーナー ID:Glaceon

サンドイッチ作ってもらった。

人の握ったおにぎりとか無理なんだけどいけたわ。

結構おいしかったし

 

65:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

これから弟に毎日作ってもらおうかしらー?

...羨ましい???

 

66:名無しのトレーナー ID:

弟をたかる姉

 

67:名無しのトレーナー ID:

炭治郎がグーで殴りそう

 

68:名無しのトレーナー ID:Glaceon

>>65 スケジュールとか考えてあげな?

そういうとこちゃう?

 

69:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

うるさいわね、姉の特権よ

 

70:名無しのトレーナー ID:

これはジャイアニスト

 

71:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

兎に角、覚えておきなさい。

次会った時にはただじゃ済まさないわよ

 

72:名無しのトレーナー ID:

これ通報案件か?

 

73:名無しのトレーナー ID:

やめてやれ、もうなんか色々かわいそうだ

 

74:名無しのトレーナー ID:Glaceon

そういえば彼君が

 

75:名無しのトレーナー ID:

やめろっつってんだろうがァ!!!!

 

76:名無しのトレーナー ID:

小姑vs嫁の仁義なき戦い

 

77:名無しのトレーナー ID:

↓以下今晩の献立

 

78:名無しのトレーナー ID:

電子レンジ

 

79:名無しのトレーナー ID:

だからそれはもういいって

 

80:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

弟のサンドイッチ

 

81:名無しのトレーナー ID:

マジでたかるんか

 

82:名無しのトレーナー ID:

しかもサンドイッチ固定かよ

 

83:名無しのトレーナー ID:

弟君は泣いていい

 

84:名無しのトレーナー ID:Knowhakaii

泣きたいのはこっちよ

 

85:名無しのトレーナー ID:

ハイハイ

 

 

 

 















感想を書くと一定確率でしはいポケモン モモワロウが
えんむすびポケモン ドンモモタロに変化します。
マジップです。
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