冒険に脳を焼かれたスグリ(旧題もしも幼スグリがアデクと出会っていたら)   作:すぺしうむ

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単話

 

-スグリくんと四天王1-

 

ある日の会議終わりの時間

資料をまとめ、席を立とうとしたとき、不意にタロ先輩が口を開いた。

 

「そういえばスグリくんってなんで旅に出たの?」

 

「...えっと、話せば長くなるんだけど。前におれが住んでた里に、アデクさんって人が来てさ」

 

「え!?」

 

「元チャンピオンの!?」

 

アカマツとタロ先輩が驚愕の声を上げる。

ネリネ先輩は特に反応なし、カキツバタは寝ている。

 

「うん。たまたま里に来てたんだけど、その時に色々話してさ。里とか姉ちゃんの不満のこととか話したら、旅に出たらいいんじゃないかって」

 

あれから2年も経ってしまった。

俺の身長も精神もあのころとは大きく変化している。

 

「向こうはおれのことなんて覚えてないかもだけど、いつか会ってお礼言いたい」

 

「覚えてるんじゃねえの。あの人なら」

 

寝ていたはずのカキツバタがいつの間にか起きていた。

全員が『お前起きてたのか』と言わんばかりの表情で視線を向ける。

 

「あの人はそういう人だぜい」

 

「...カキツバタ...起きてたなら会議に参加してもらえます?」

 

タロ先輩が普通に刺してきた。

あれ、今そういう雰囲気だったっけ?

なんかもっとエモーショナルな感じだと思ったんだけど。

 

「え?あ、すまん」

 

カキツバタも同じことを思っていたのか、納得いかない表情で謝っている。

 

「ありがとうカキツバタ。そう言ってもらえるだけでありがてえべ。あと会議には参加しろ」

 

「おう...待て最後。最後いらない」

 

「「「「いる」」」」

 

同時に4人全員からいるという単語をぶつけられた。

可哀そう...でもねえな。

反省しろよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-スグリくんと四天王2-

 

 

ある日の部活終わり。

特に会議というわけでもなく、四天王とチャンピオン全員で駄弁っている。

 

「うーん、だども学園からの支給も多くなってほしいしなあ。大変になるけど、部活に入ってもらわねえと」

 

「...話の腰をおるようですけどスグリくん、だんだん訛りが多くなってきたね」

 

「あー、そうかも。慣れてきちゃうとつい出ちゃう。直そうと思ってるんだけど」

 

「私はいいとおもいますよ。かわいいし。ね、アカマツくん?」

 

「うん。直さなくていいと思う。ネリネ先輩はどう思う?」

 

「教職員の方々に話すときはともかく、今はよろしいかと。親しみもできますので」

 

それなら直す必要もない...?のか?

 

「ねえ、オイラは?オイラに話振ってくんねえの?」

 

面倒くさいなあ。

そこまで言うなら。

 

「...カキツバタ」

 

「嫌そうだな。まあ訛りもあったほうが他の部員に可愛がられると思うべ」

 

「キモ」

 

「うわ、鳥肌立ったべ」

 

「すみません、驚愕で眼鏡が曇りました」

 

「二度と方言訛りやらないで貰えます。二度と」

 

「タロ、なんで2回言ったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

-スグリくんとアカマツ-

 

 

「お待たせ、芋煮だ」

 

「おいしそー」

 

夕飯の時間。

いつもお世話になっているので、感謝の意も込めて芋煮をご馳走する。

アカマツを自室に招き、キャンプで使っていた椅子とテーブルで鍋を囲む。

 

「...出汁が効いててうまい。なんか、味に深みがある」

 

「口にあってよかったべ。おかわりもあるよ」

 

「辛いもの以外あんまり作らないし。かといって学食だと胃もたれしちゃうしさ。こういうの食べるの、なんか新鮮」

 

「あれはなあ...。成長期に食べていいもんじゃねえ。今度リーグの伝手でハイダイさんやズミさん呼ぼうかな」

 

「二人とも料理人だっけ?会って話したい!」

 

「ズミさんはあんまり話したことねえけど、ハイダイさんは話が合うと思う」

 

「そっか。...ああ、染みるなあ」

 

「テレビつける?」

 

「うん、俺バラエティ見たい」

 

「おれテレビあんまり見ねえから、好きに決めてくんろ」

 

いつかアカマツの料理も食べてみたいなあ。

でも俺甘党なんだよなあ。

 

 

 

 

 

 

-スグリくんとタロ-

 

ある日の放課後。

タロ先輩に書類を手伝ってもらっていた時。

PCを動かしていた手をとめ、タロ先輩に話しかける。、

 

「...こんなもんかな。ありがとうタロ先輩。あとでできた資料送るよ」

 

「うん、確認しとくね。それにしてもスグリくん、飲み込み早いね」

 

「タロ先輩の教え方がうまいから。勉強のこともそうだけど、なにからなにまでありがとう」

 

大まかなところはボタンに教えてもらっているけど、細かい出題部分は先輩に教えてもらった。

頭が上がらないとはこのことである。

 

「いつかお礼したいよ」

 

「...なら、今してもらおうかなー?」

 

タロ先輩がガチャっと鍵を閉め、こちらにずずいっと近づいてきた。

怖い、こっからサンドバックにされるだろうか。

 

「恋バナ、聞いていいですか?」

 

「こ、恋バナ」

 

「カジッチュの話は聞いてるんですけど、やっぱり本人から聞いた方がリアル感があると思って?」

 

「は、はあ」

 

 

「えと、最初にバトルを挑んで」(へー

 

「四天王とチャンピオンの対策に」(ふむふむ

 

「そっからみんなと冒険に行って」(いいですね

 

「えと、その、二人でデート、して」(詳しく聞いていいですか?

 

「カジッチュ貰って、付き合い始めた。今のカミツオロチがそれ」

 

「聞いてるこっちがキュンキュンしちゃいましたね。...いつか彼女さんとも会ってみたいなあ」

 

「イーブイとかその進化系が好きだから、話し合うと思う」

 

「ちなみに、写真とか見てもいいですか?」

 

「えと、この人」

 

「え?かわいい!!」

 

 

二人で恋バナをした。

顔真っ赤の俺とホクホク顔のタロ先輩が部室から出てきたせいで、他の部員に誤解された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-スグリくんとネリネ-

 

またまたある日の放課後。

二人で部室の掃除を行っている最中。

 

「ありがとう、ネリネ先輩。掃除手伝ってもらって」

 

「いえ、ここはリーグ部の部室。気遣いは不要」

 

「...誰かさんが汚すし、前まで溜まっていた汚れもあるし、大変だね」

 

「すみません、前からリーグ部に所属していたものとして、ネリネは反省します」

 

「いや、いいよ、ネリネ先輩は生徒会長の業務があるんだし、悪いのは『あれ』だから」

 

なんで何年もいながら掃除の一つもできないんだ。

 

「...そういえばさ、おれがここに来るまでの間、姉ちゃんってどんな感じだったの?」

 

「今とあまり変化はなし。しいて挙げるとするなら、最近のような可笑しな挙動はありませんでした」

 

なんだ、変わらないのか。

...え?最近の姉ちゃんってもしかして俺のせい?

 

「...」

 

「どうかした?」

 

突然考え始めたけど、どうしたんだろうか。

 

「ゼイユからスグリのことを聞いていたのですが、聞いていた話と随分違うと思いまして」

 

「...どんなこと言ってたか聞かせてもらっていい?」

 

「気弱で貧弱で、ポケモン勝負の弱い男の子と」

 

「それだけ聞いたら、何一ついいところないね」

 

「ただ、誰よりも優しいとも言っていた」

 

あの人がそんなことを。

意外だなあ。

 

「...スグリの旅の話を聞かせてもらっても?」

 

「いいよ。おれがカロスに行ったときにねー」

 

っと俺の大冒険の話をした。

ネリネ先輩も表情の変化は少ないけどリアクションして聞いていた。

四天王みんないい人ばっかりで良かったと心の底から思う。

 

 

 

 

 

 

 

-スグリくんとカキツバタ-

 

「え?なんもなし?チャンピオンさん、おーい!聞いてるかー!!えと、マジでないの?いや確かに仕事とか掃除は、まあ。でもこっちも守ってるからさ、みんなの笑顔を。なあスg」

 











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あとついでにアンケートにも回答してくれ。
ちなみに次回からキタカミに行くぞ
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