冒険に脳を焼かれたスグリ(旧題もしも幼スグリがアデクと出会っていたら)   作:すぺしうむ

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第4話

 

パルデア生活1日目を終え、すこし薄いベッドから起床。

朝食をとり、ホテルのPCで昨日のナンジャモの配信を振り返る。

 

「オドオドしててきもいべ...」

 

自分の醜態をこれ以上目に入れるのはきつすぎたため、ものの数分で閉じてしまった。

髪も元に戻したし、服も今後は着ない...はず。

肩を伸ばし、これからの予定を考えるために思考を切り替える。

 

「つってもパルデアさいるのもあと10日かぁ」

 

2年前、俺が旅に出る前にじいちゃんが提示した条件。

とある期間までは自由に旅をして、そこから先は将来のことも考え、ブルーベリー学園に通うこと。

全寮制でイッシュ地方に位置しているとされている学園。

ちなみに俺の姉もそこに通っていたりする。

 

「はやいとこ色々見て回らねえと」

 

パソコンを閉じ、ホテルでチェックアウトを済ませる。

 

「忘れ物...ねえな」

 

とりあえず、まずは町のほうから散策していこう。

昨日でハッコウシティはあらかた見終わったので次は別の町にでも向かおう。

 

「そいやテーブルシティにでっけぇアカデミーがあるんだっけ」

 

とりあえず午前中は見学がてらそこに向かおう。

オオタチをボールから出し、イキリンコタクシーを捕まえる。

 

「テーブルシティまでお願いします」

 

「あいよ」

 

 

 

 

 

...

.....

.......

 

 

 

 

 

しばらく空の旅を楽しんだ後、運賃を支払ってタクシーを降りる。

 

「ああ、兄ちゃん旅の人でしょ。気を付けなよー。なんでも最近スター団っていう危ない集団がいるもんでさ」

 

「スター団?ロケット団みたいなもんですけ?」

 

「うーん、そこまでの犯罪組織じゃなくて、不良の集まりっていうかさ。まあ、とにかく気を付けて」

 

「どうもです」

 

オオタチがついてきているかを確認しテーブルシティのグレープアカデミーまで急ぐ。

 

「外から見えてたけども、わやでっけえや。な、オオタチ」

 

キュイっと鳴き声が返ってくる。

外周をぐるぐると見て回るが、それだけでもだいぶと時間を食ってしまう。

 

「今度通う、ブルーベリー学園もさ。あんだけでけえんだって。友達できるかなあ」

 

旅に出る前に見学だけさせてもらったが、リーグ部という人たちに熱烈な歓迎を受けたので、少し怖い。

特にあのカキツバタって人の視線がジトっとしてて、気味悪い。

 

「人見知りは治ったけど、女の子は苦手なんだよなあ」

 

これまでは姉ちゃんの陰に隠れて生きてきたせいで、俺の人見知りは極度のものだ。

生きていくうえでなんとか男の人と話せるようにはなったものの、女の人はどうにもならなかった。

思春期っていうんだっけ。

 

「...今のうちにちょっとでも話せるようにしとくべ」

 

ベンチに腰を下ろし、レンタルのスマホロトムを開く。

 

「いや、ちょっとしつこいですよ!!」

 

「うわわ!」

 

急に近くで大きな声が聞こえてきたため、思わず落としそうになってしまった。

 

『危ないロト』

 

浮ける端末ってこういう時に便利だな。

声のした方向に視線を向けると、男子生徒がヘルメットに星形の眼鏡をつけた珍妙な輩2人に絡まれている。

もしかしてあれがスター団なんだろうか。

パルデアの人たちは前衛的なセンスをしているんだな。

しかし、男子生徒のほうも困っている様子だ。

ここは人見知り克服の機会と考えよう。

 

「あ、えと。何かあったんですか?」

 

「助けてください!この人たちしつこいんです」

 

男子生徒が俺の後ろに隠れる。

 

「しつこいっていうのは?」

 

「君ここら辺の子じゃないね。でもいいや。君もスター団に入っちゃおうよ」

 

やっぱりスター団なんだ。

でもそのサングラスはやっぱりおかしいと思う。

 

「そーそー、こっちも勧誘ノルマあってさあ」

 

「お、おれはそういうの興味ないから」

 

勇気をだして断る。

うだうだしている時間はこっちにはないんだ。

 

「そう来る?ならポケモンバトルで決めるしかないね」

 

「俺たちが勝ったら、君たち二人はスター団に入団ってことで」

 

「...頼む、僕の分までお願いします」

 

俺だけで戦うのか。

気が重いが、こっちも旅で鍛えたんだ。

そう簡単に負けるわけにはいかない。

 

「わかった。じゃあダブルバトルで行こう。まとめて倒す!」

 

鼓舞のためにいつもより大きく声を張り上げる。

パルデアでの初バトル。少し緊張してきた。

スター団たちはそれぞれ両手で星を作り、ポケモンを繰り出してくる。

 

「なめんな!いけ、オラチフ」

 

「ヤミカラス!」

 

オラチフ...パルデアに生息するあくタイプのポケモンだったか。

もう一方はヤミカラス。

それなら

 

「いっておいで、オオタチ、ルカリオ!」

 

かくとうタイプのルカリオに相棒のオオタチで対抗する。

 

「オオタチはルカリオにてだすけ!ルカリオ、ヤミカラスにれいとうパンチ!」

 

じゃれつくを覚えさせているオオタチと、かくとう・はがねのルカリオ。

先につぶしたいのは当然ヤミカラス。

攻撃技と違って、てだすけは味方に対する補助技なので早く動ける。

ならこれが最良の選択肢だ。

 

「ちょ、はやすぎ!」

 

ルカリオのれいとうパンチをもろにうけ、ヤミカラスは戦闘不能。

残りはオラチフだけ。

 

「やば!オラチフ、オオタチにかみつく!」

 

オラチフにかみつかれるがオオタチにはたいしてダメージはない様子だ。

こちらのほうが早く動いているためかみつくのひるみ効果も受けることはない。

 

「ルカリオ、インファイト!」

 

もしオラチフが耐えた時のために、オオタチは残しておく。

が、それは杞憂に終わった。

もろにインファイトをくらったオラチフはそのまま戦闘不能へ。

 

「ありがとう、お疲れさま」

 

二人をボールにしまい、スター団に向き直る。

 

「ど、どうしま?」

 

「逃げるが勝ち!」

 

あ、ちょっとという俺の声をきくまでもなく、モトトカゲに乗って走り去ってしまった。

困った集団だなあ。

 

「ありがとうございます、助かりました」

 

「いや、別にこれぐらい」

 

「ってもうこんな時間!?またお礼させてください!それでは!」

 

みんなして俺の言葉をさえぎって勝手に行ってしまう。

時間としてはそろそろお昼に差し掛かる様子。

近くに平原があったので、そこでお昼にしよう。

 

 

 





現在のスグリパーティ

オオタチ
ルカリオ
???? 
????
空席
空席

1匹は600族のドラゴン
1匹はブイズ
で決めています

残り2席の案があれば感想欄までお待ちしています
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