下手だったらごめんなさい
「やぁ!君、こいつら見えるよね?」
俺はいつも思う、なんか運がないのかなって、
事件やトラブルに巻き込まれる、親も俺を残して蒸発、親戚からは引き取りたくないと言われ結局1人で暮らしてるし、何故か周りから嫌われ友達も碌にできたことがない、でも先生と出会った時にわかったんだ、今までの悪いことは全て、俺のせいじゃない、呪のせいなんだって。
俺の名前は仁頼秀治(ジンライシュウジ)、
古臭い名前は父さんが考えたらしい。
秀は何か豊臣秀吉とかすげー人達と一緒の漢字をとって治は治めるって意味だからつけたらしい。
どゆことやねんってツッコミたいけど、父さんはもうこの世にいないのでツッコメない。
母さんも父さんと一緒に交通事故で死んでしまった、あの日はとても暑い日だった、夏休みの初日俺は家で遊ぶ友達もいないのでゲームをしていたが両親は俺を1人残して旅行に行ってしまった。
『どうせゲームしてダラダラ過ごすんだろ?
俺は母さんと久々のデートに行ってくるよ、
だから留守番よろしく!』
だってさ。
その通りだけどムカついたので早く行ってこい!!と冷たく言い放って父さんとの会話を終わらせ母さんとはゲームばかりじゃなくて勉強もしなさいとこちらを心配してくれている会話を聞き流しながら頷き見送った。
それが中学3年生、2人との最後の会話だった。
一瞬だったらしい、よそ見運転をしていたトラック一台と反対車線を走っていたトラック一台に両サイドから、潰される形での事故だった。
現場はとても悲惨で、霊安室で俺が見たのは見るも無惨になった両親の《一部》だった。
その後、葬式やら警察への対応、事故相手からの謝罪や書類の提出などいろいろなことがあって、結局現実味のないまま両親の葬式をする日になっていた。
周りでは僕の事を可哀想だの色々と言われていたが誰も《引き取る》《面倒を見る》と言う言葉をかけてくれる人はいなかった。
保険金目当てで声をかけてくるやつはいたが、すぐにどこかに行ってしまった。
何か言っていた気がするが話が頭に入ってこなかった。
葬式から1週間経ったのだろうか、いやもっと経っているかもしれない、そのくらいの時間を家で過ごしていた、誰もうちには来なかった。
夜中に街を出歩くようになった、どおしようもない現実味の無さを受け入れられなくて逃げ出したくて彷徨うようになっていた。
『キュルルル』
昔から見える《何か》を見つけては拳に力を溜めて殴る、見つけては、殴る、見つけて、殴る
ここ1週間くらいはそんな事をしていると思う、何かにあたりたかったのだろう、人を殴ることはできないがこいつらなら、いくら殴っても人に迷惑はかからない。
《キュルルル!!!?》
殴られて消えていく《何か》を俺は見届けたあと、早々にその場を離れる、そして次の獲物を探す、この繰り返しである。
「やぁ!君、こいつら見えるよね?」
突然の声かけ、いきなりの状況。
無言になってしまいテンパってしまう。
「あれ?
もしかして聞こえてないのかな?
君だよ君、君に言ってるんだよ」
黒いヘアバンドを目の所で装着しているいかにも怪しい人が声をかけてきた、が、問題はそこではない、この人は確かに《こいつら》と言った。
今この場には俺とこの、バンダナの人しかいない、つまりは、この人もあの《何か》が見えていると言うこと、どうする?逃げるか、戦うか、だが相手は大人、体格差、筋力、知識、技量、全てにおいて格上、ここは素直に質問に答えた方がいいな。
「…見えますよ、それが何か。」
無難な返答をしつつ、相手の出方を伺う。
あわよくば逃げる準備もしつつ待機する。
「だよね!
さっき君が呪霊殴ってるところ見てたから知ってたけどね!
あー、後逃げようとしなくてもいいよ、僕別に君をどうこうしようとしてるわけじゃないから」
その言葉に、俺は警戒心は解かずに話を聞く体制に入る。
「うんうん!
君強いね、呪力の扱い方も綺麗だね、スムーズに流れてる、術式もとても強い、反転術式を習得すれば僕ともタメを張るくらいに強くなるね!」
俺が聞く体制を作った瞬間にいろいろな事を喋り出したバンダナの人、謎の単語をペラペラと出していて、正直訳がわからないが、いい機会だ俺のこの力について聞いてみるのもありかもしれない
「…貴方も、その、見えるんですよね、あいつらが?」
「んー?あいつらって呪霊の事かな?」
「呪霊…、その呪霊って何なんですか?
他の人たちには見えていないようですし、普通に触ろうとしても触れない、あれって一体」
ビンゴだ、この人は知ってる、あいつらの正体を、俺のこの《力》の事も、知りたい
「ふふふ、知りたがりだね!
教えてあげるとも!と、その前に僕は君をスカウトしに来たんだ!」
「スカウト?…俺を?何で?」
警戒心何てとうに解かれ、俺は知りたいと言う好奇心に踊らされて、疑問を素直にぶつけていた。
「君、最近ここら辺の呪霊倒してくれてたでしょ?
それでスカウトしに来たんだよ、僕や君みたいに呪霊が見える人なんてそうそういないからね、呪術界は年中人手不足でね、だからこうやって見える奴を探してはスカウトしてるってわけ!」
成程…要するに俺が今まで倒してきた《何か》は、呪霊というやつで、簡単に言えば見える人間は稀、そして倒せる人間も少ないという事?
「…それって、働くって事ですか?」
「いや!学校に通ってもう、
東京都立呪術専門学校、見たところ君中学生くらいだけど、何年生?」
「3年生です、今は夏休み中です。」
「なるほど!
もし入るとしたら高校はそこにいくことになるんだけど、大丈夫かな?」
「…一ついいですか?」
「ん?何かな?」
「貴方は、俺を残していなくなったりしませんか?」
「…大丈夫、僕、最強だから」
少し間を空けてから確かに、力強く俺の言葉に返答を返してくれた、この人は、俺を見捨てたりしない、そう思うことにした、まぁ、後は力の事も気になるし、いずれにしてもお金は必要だしな
「わかりました。
その話、受けさせてもらいます。」
「はい!まっかせなさい!!」
この時の先生こそが、特級呪術師
五条悟
『3人の特級呪術師』の内の1人である。
朝
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
何度も鳴らすチャイムの音で起きた。
何だこのバカみたいに自分勝手に鳴らすチャイム連打は?
と怒りをあらわに玄関のドアを開ける。
「はいはい!
そんな連打で鳴らさないでくださいよ!!」
「あ、おはよぉー!
早速で悪いけど、出かけるよ!
準備して!」
チャイムを鳴らしまくっていたのはこの前知り合ったばっかりの人、五条悟さん、まあ、今は俺の指導をしてくれてるから五条先生と呼んでいる。
「え?いきなり?俺寝起きなんですけど」
「あー、給料出るんだけどなぁ〜〜そっかそっか、お金いらないかー」
「すぐ準備します」
「わかりやすくて助かるよ」
ほら、先生どこか連れてってくれるのって俺のためじゃん?やっぱりご好意はありがたく受け取らないとね?別にお金のためじゃないよ?
将来のためを思って貯めてるけど違うからね?
自分に言い訳を聞かせながら準備を済ませ外で待ってくれている五条先生の所に向かう。
「お待たせしました」
「全然待ってないよ〜、よっし!
じゃっ早速いこうか!」
「?どこ向かうんですか?」
「君がいずれ入るであろう場所さ!」
そう言われて肩をポンと叩かれた瞬間に目の前の景色が一瞬で変わり目の前にはグラウンドと、3人の人がいた。
?人なのかよくわからない奴がいる
「え?何ですか?
瞬間移動?!」
「おーぉーいい反応してくれるね!♪」
俺はいきなりのことに驚いてパニックを起こしていると、五条先生はとても愉快そうに笑みを浮かべて俺を眺めていた
「おい、バカ目隠し、まさかとは思うがそいつの相手しろってんじゃーねえだろうな?」
「おかか、ツナマヨ」
「でも、俺たちとそう歳変わらなくないか?」
先にいた3人が各々先生に聞いている、
最初に五条先生に声をかけた人は禪院真希さん、次の人が狗巻棘さん、最後の人が、、?
動物のパンダさん!
「まあまあ!今日はこの子の術式とか色々やってみたいこととかあるし、どのくらいのレベルなのか見たいからさ!君達にも協力してほしいと思ってね!ほら挨拶して」
「えっと初めまして、仁頼秀治です。」
「それだけかよ、つらんねぇ奴だな」
「おかか」
「おう!俺パンダよろしくな」
一番まともな挨拶が人外だったのが衝撃的だったぜ。
と、その前に五条先生が俺に言った、術式?てのは何だ?
「先生、術式ってなんですか?」
「んー、そうだね〜この際だから1から説明すると、術式っていうのは僕達呪術師がみんな持ってる特有の能力を発揮するための電気板みたいなものかな?持っていない人もいるけどね!
この前呪霊を殴ってたでしょ?あれをその術式に流し込んで能力を発動させる、これが術式、まぁ簡単にいうと電気と家電だね!」
「なるほど、ありがとうございます」
ふむ、要するに呪術師には最低でも
《呪霊が見える》
《呪力がある》
ってのが普通らしいな、で、呪力を自分だけの何かに流し込むと能力が発動するってわけか、
あの変なのは術式だったのか、《危ない》から使わないようにしていたけど、今後呪霊と戦うってなると使うことも増えるかな?
「あの、一様術式使えますけど、危ないと思います。
俺の、その、術式ってやつ、結構危険なんで」
「まぁ、そりゃそうでしょ!
術式ってのは魂に刻まれてるもの、扱い方もわかるはずだよ?
まぁ、術式の解釈を深くすれば更に扱い方も、使い方も増えていくよ、その為にも秀治にはここでめいいっぱい術式を使ってほしいんだよね!」
五条先生はこう言ってるけど大丈夫かな?
でも、許可はもらった、責任は先生が取ってくれるだろう。
「なら、やらせてもらいます」
「よし!ばっちこい!
の前に1年ズは危ないから離れててね〜」
俺が思いっきり術式を使うことで周りに被害が出ることを考慮し、一年生の先輩方を少し離れた場所に避難させてから先生はバンダナを片方ずらし俺の事を見つめている。
「………へぇ、こりゃまた厄介だね」
「?」
先生が俺を見た瞬間そんな事を言ってきた、
一体なんだ?
まあいい、俺は全力で先生に術式を使うだけだ!!
「いきます!!」
全身に呪力をたぎらせて先生に突っ込むと同時に先生の周りに《術式を発動させて》対応する事を誘い、俺への対応を遅らせる。
「あいつ、早いな」
「しゃけしゃけ!」
「んー、呪力の使い方もわかってる、流れも綺麗だしな」
先輩たちが称賛を俺に送ってくれている、少しカッコつけたい気分もあるのでここは派手にぶっ飛んでください先生!
「んー、いいね!
大抵のやつならこれでイチコロだね、
でーも!」
ピタ
「…は?!」
俺の勢いの乗った拳は、先生にあたるすんでのところでピタリと止まってしまった。
「何だこれ?!
見えない壁があるみたいだ!」
「んー、壁じゃないんだよね〜」
俺が戸惑っていると先生はヘラヘラと笑いながらそんな事を言ってきた。
「僕の術式は、無下限呪術、周囲にある無限を使って発動させる術式だよ。」
「………アキレスと亀、ですか?」
先生が答えた事を一瞬で整理すると、要するに先生に近づけば近づくほどスピードが落ちていき結局先生に辿り着けないってことか?
いや待てよ?
なら俺の《術式》なら突発出来るんじゃないか?
先生の言葉を聞いてから、この発想に至るまでの間僅か1秒ジャスト
「その「なら!!!これならどうですか!」
「!」
先生が何か言いかけるのを遮り俺は声を荒げて言葉を投げつける、術式に呪力を大量に流し込み術式を先生にぶつける!!
「おらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ブツ
ガバ!!!
「…ここどこ?」
次に目が覚めた時には布団の上だった。
「やぁ!おはよう!調子どう〜?」
目が覚めたばかりの俺の隣には五条先生がいた、俺が寝ていて先生が起きているということは俺の負けか、、、案外悔しいもんだな
「…負けたんですね、俺」
「んー、まぁね!
でも、僕から言わせれば戦いに勝って勝負に負けたって感じかな?」
「?」
先生が意味のわからない事を言い出して、どゆことだという顔をしていたら、ついておいで〜っと言われたのでついて行ってみると、大きなクレーターのできたグラウンドを目にした。
「え、何ですかこれ?」
「君がやったんだ、君意識が途切れる瞬間覚えてる?」
先生に言われて俺は思い出してみる、最後に記憶があるのは先生の無限を突破するために術式を最大まで威力を高めてぶつけるところまでである。
「先生に術式をぶつけるところまでです。」
「なるほどね、まぁ簡単にいうと暴発かな?」
「?暴発?」
「そそ!」
暴発?どういう事だ?
「秀治、自分の術式何かわかる?」
先生はそう俺に問いかけてきた、俺の術式は昔発動させたが危険だと判断して封印したのだが、久々に発動させて威力をミスしてしまったようだ。
「…はい、名前とかはないですけど、吸収…ですよね?」
「うん、その通りだね」
そう俺の術式は《吸収》なのだ、俺にしかわからないワームホールのようなものを見ている範囲に設置する、するとそのワームホールのような穴から何でも吸い込んでしまう、が、いかんせん呪力を大量に使うのだ、最初に先生の近くに設置したたったの3つで《1/10》使うのだ。
ようやくすると30個までしかワームホールを作れない、そして圧倒的に手数が少ない。
ただ《吸い込む》穴を作って設置するだけで呪力が大幅に無くなる、戦闘でも呪力を使うので見積もっても20個までしか作れない、詰みなのだ。
そして、1番の問題はそのワームホールに吸い込まれたらどうなるのか、吸い込んだものは何処に行くのか、何もわからないのだ。
「…あえて言わないけど、秀治は僕よりも強くなれる可能性がある。」
「え」
先生はとても静かに、そして真剣な声色で僕にそう言ってきた。
バンダナを外し、綺麗な青い瞳で俺を見つめ、何かを期待しているような、そして悲しそうな瞳で俺を見つめていた。
「まぁ、まだまだ、だけどね!
そこは僕が直々にシゴきます!」
先生の悲しそうな瞳が脳裏に焼き付いて離れないが、それでも期待に添えるように努力をしていこうと思う。
それから数週間後
俺は頭を抱えていた、理由は明白である。
俺の術式、《吸収》の新しい技の開発である、話は術式を暴発させた数週間前にまで遡る。
「秀治〜、取り敢えず術式の理解を深めるために新しい技を作ってみよう!!
あ、ちなみにこれ宿題だからねぇ〜」
「え、イヤイヤ!
そんなこと言ったって、どうやってやればいいんですか?!
元々俺の術式は!「はーい!ストップ!!ッッ」
俺の言葉を先生が遮り、一言だけ俺に言ってきた。
「僕はね、秀治を信じてるよ、僕の期待を超えてすごい術師になるって」
「…先生ってずるいですね」
「そんなことないよ!
本当のことを言っているだけだからね!
ってことでちゃんと宿題をしてきてね〜できたら僕に見せにきてねー」
先生はそう言って任務に向かった。
そして話は現在に戻るが、全くもって分からないのだ。
「どうしたもんかなぁ?」
まず、俺の術式、まあ《吸収呪法》とでも名付けておこう、吸収するだけなのだ。
数週間で分かったことは、何でもは吸い込めないということ。
そもそも全てを吸い込むのなら宇宙と同じように空気全てを吸い込もうとするはずなのだ、だが、この前の先生との練習試合で、3個作ったが、空気の吸い込みという反応は出なかった、この事から吸収呪法は全てを吸収しているのではなく、俺の理解していない何かを吸収しているということになる。
何を吸収しているのだろう?
そもそも吸収って何だ?俺たちの身近な吸収現象は何だ?
深く考え込む、数週間、ずっとである。
考えれば考えるほどわからん!という結論に至り、夜蛾学長に相談してみることにした、あの人ああ見えて優しいと思うので、え?五条先生?いや、あれ天才肌だから逆に教えるのとか向いてないでしょ。
「すみませーん、学長いますか?」
「ん?
秀治か、どうした?」
夜蛾学長が居たので今悩んでいることを話してみる。
「……成程、要するに手詰まり、ということか?」
「はい、面目ないです、どうも何でかわかんないんですけど、自分の術式なのになんかあんまり理解できてないというか何というか、、」
「うむ、ならばヒントをやろう、術式をただ発動させるのでわなく、仕組みを理解し、そして行使する、とだけ言っておこう。」
?仕組み…仕組みを理解するのと術式に何か関係があるのか?
「ただ発動させるのではなく、仕組みを理解する、ですか」
確かにどんな物なのかわからなかったら調べるってのはわかる。
だか、術式について調べるったって…あ!
そこで俺は閃いた!
ここ呪術の学校だから術式とかの本あんじゃね?ということに!
「先生、つかのことをお聞きしますが図書室に呪術の本とかって置いてありませんかね?」
夜蛾学長に聞いてみると満足そうな笑みを浮かべてから
「あるぞ、好きに使うといい」
というお言葉をもらえたので好きに調べることにしまた。
「ありがとうございます!」
俺は元気な声と共に教室を出て図書室に大急ぎで向かった。
もしかしたら何かヒントになるものがあるのかもしれない!
そう思っていた時に
「おめでとぅー!!秀治ーー!!」
「わぁ!!!」
突然の五条先生の登場により俺は盛大に転けた。
そう、盛大に転けたのである、先生の目の前で、これが意味することは一つである。
「え?何してるの?笑
驚いて転けちゃったとか?ウケる笑
皆んなにこの姿見せてあげよぉーっと!」
これである!
この人は、人の嫌がることをするのが大好きである、今この瞬間にもカメラのシャッター音は鳴り止まない。
「いきなり現れないでください!
、、、はぁー、それで何ですか?いきなり」
話を変えたくてとりあえずこの空気を変えようとした矢先に先生から唐突な報告を言われた。
「君に任務だ。秀治」
「……え?」
唐突の言葉に俺の思考が完全に止まった、が、すぐに停止した脳みそから大量の疑問と焦りが出た。
「…ちょっ、ちょっと待って?は?
何?どゆこと?え、、?何で?!」
「ぷっ!
焦りすぎだよ!!笑
ちょーウケる!!」
俺の焦りとは裏腹にこの人は俺を見て大声で笑っている。
そりゃ普通に考えて焦るだろう。
何故なら俺はまだ呪術師ではないのだから、
元来、呪術師は家系や、後々開花した人が呪術の門を叩き、自ら入る人や、俺のように才能があるとされて勧誘される人達が呪術を学びそれと同時に任務を受けて成長していくのである。
ここで例えるとこの前会った先輩方、禪院さん、狗巻さん、パンダさんがいい例えである。
『呪術の基本を学びつつ、一般の人達と同じ勉学も覚え、そして実戦での訓練』
である。
なので俺のようにまだ呪術師の卵にもなっていないやつが任務なんかに行けるわけないのだ、因みに任務を決めているのは上の人、つまり上層部の人達だそうだ。
先生曰く、
『あー、頭の腐ったみかんだね!』
とのこと。
「まあまあ!
大丈夫!僕も一緒に着いていくから!」
「え、先生もですか?
先生って特級って階級なんですよね?それ俺やばくないですか?」
「大丈夫大丈夫!!取り敢えずすぐ行くよ!」
「は?!え、今から?!」
「ささ!善は何ちゃらって言うでしょ!」
「いや、〈善は急げ〉とは言うけど唐突す『トン』
……」
まだ話している最中なのも関わらず無慈悲に連れて行かれた。
周りからしたらまさに神隠しにあったかのように見えたんだろうなと、自分の中で考えながらも、一瞬にしてついた目的地を目の前に俺は息を呑んでいた。
そして、この初任務から、
俺の術師人生が始まる。