「んっ、痛ッ!!頭クソいてぇ…何がどうなってんだよ?」
身体中に走る筋肉痛による痛み、それと同時に頭の奥を殴られた様な激痛、周りを見渡せば見覚えのある部屋。
「起きたのか、秀治」
開口一番に声をかけて来てくれたのは家入先生だった。
「…はい、おはようございます。
ところで現状が少し飲み込めないのですが、ご説明お願いしてもらってもよろしいですか?」
「…うん、戻ったか、よかったよ」
「?」
意味のわからないことを言う家入先生に話を聞いていくうちに自分の顔が真っ青になっていくのがわかった。
「…嘘…ですよね?
俺五条先生にめっちゃくちゃ失礼働いてるじゃないですか!?
ていうか家入先生にも失礼を!?マジですんません!許して下さい!」
パニックになり家入先生に泣きついていると扉が開き伊地知さんが入って来た
「仁頼君!
起きたんですね!心配しましたよ」
「伊地知さん!
すみません!俺めちゃくちゃ迷惑かけてしまったみたいで!」
「いえ!
ご無事で何よりです」
なんて優しい人なんだ!!今度どこか美味しいお店に連れて行ってあげよう!
「それで五条先生って都護にいるか分かりますか?
謝りたいんですけど」
「ああ、五条さんなら海外に任務に出てますよ。
なに分忙しい人ですからね」
おっと、五条先生いないのか、これじゃ謝れないぞ、どうしたものかと考えていたらさらにドアが開かれる
「お!
いたいた、おい秀治!鍛錬に付き合え!!」
何故か禪院先輩が鍛錬に誘われた。
何でだろう?
「目隠しから聞いたぞ、お前相当強くなったらしいじゃねぇか?
なら腕試しだ、私と闘え」
「えぇー、俺一様今起きたばっかりなんですけど」
唐突の話に頭が回らずにたじろいでしまうが先輩はお構いなしだ
「いいハンデだろ?
おら!さっさと行くぞ!」
ずかずかと先に進む禪院先輩の後に続く為に医務室を出る、その際に伊地知さんと家入先生にしっかりと挨拶をしてから後についていく。
「…ふぅー、行ったか」
「…そうですね、いきましたね」
2人は悩んでいた、五条と同じ様に。
まだ15の子供に任務をさせる事を、それこそ呪術師の家系に生まれた子供は幼い頃から訓練をされて育つので呪術があるのが生活の一環となっているが、仁頼秀治という人間はそうでは無い。
中学校3年生という若さで両親を亡くし、周りからは煙たがられ、事実天涯孤独。
それを忘れる為に強さを求めている彼をみていると何処かで踏み外してしまうんじゃ無いかと心配になってしまうのである。
「…私たちくらいはあの子の味方になってあげよう。」
「はい、そうですね。」
大人の2人からしたら子供を見守るのも勤なのである。
「おっし!やるぞ!
パンダ!棘!お前らも混ざれ!」
「うぇ?!そんな無茶ですよ!」
先輩がまた無茶な事を言ってきたなぁ、流石に無理だから断りますけど
「あ?お前特級になったんだろ?」
「????は?何で俺が特級?!」
待って待って聞き捨てならない単語が出てきた!?何で?!
「?お前ほんとにしらねぇんだな」
「秀治は一般から出たばかりなのに特級相当の呪霊を単独で払ったってのが俺が聞いた話だな。」
「おかか〜」
パンダ先輩がうしろから話をかけてきてくれて、狗巻先輩がやっほ〜的な感覚で声をかけてくれた。
相変わらずおにぎりの具しかないから会話が成り立たぬ、難しい
「…あれ特級相当なの?!
どうりで強いんだよ!マジで五条先生配分わかってないじゃん!!」
「まぁ、悟はそういうところあるからなぁ」
パンダ先輩からの報告を聞いていっそう先生が適当である事を認識した。
「まぁ、そういうわけだ、3対1でも問題ねぇだろ?お前強くなったんだから、後呪具買え」
「100歩譲って3対1は分かりました。
後呪具は買いません」
全く油断も隙もない、人間相手の戦闘か、先生の時みたいに全力はダメだな。
んー、呪詛師と戦うかもしれないからその練習って事でいいかな?
「お前、今私らのこと弱いと思ったな」
「おかか」
「え、秀治そうなのか?」
「いえいえ〜そんなことないっすよ!
分かりました試合しましょう試合!
ルールは戦闘不能にするか負けを認めるかの二択にしましょう!」
やっべ、先輩方の俺の印象が悪くなっちゃう前に試合始めよう
「…早口だったな」
「ツナマヨ」
「そうだなぁ、俺たちのコンビネーション見せつけてやるか」
「棘、パンダ、遅れるなよ?」
「たかな!」
「まかせろ!」
お!うまく誤魔化せたみたいだな!
「それではいつでも好きにどうぞ!」
すると3人は俺を囲む様に包囲してきた。
成程ね、数の有利を活かして来るってわけね。
「たかな!」
狗巻先輩が叫んだ瞬間に他の2人が動いた、禪院先輩は片鎌槍で、パンダ先輩は呪力による打撃ってとこだな、でも何で狗巻先輩は動かないんだ?
取り敢えず2人の対処だな
「術式反転《放》×2
吸収呪法《絲》」
先輩2人の攻撃を《放》で受け止める、勿論放出しているのは最強こと五条先生の無限である。
あの決闘の時に大量に吸収したので、大量に保管されているのである。
「な!?」
「え?!
棘!」
「動くな!」
「?!」
先輩が驚いた瞬間に狗巻先輩に動くなと言われ動けなくなる、何だこれ?!
「…ありゃどういうことだ?」
「どう考えても悟の無下限だよな?
棘フォローありがとな」
「…しゃけ!
いくら、たかな、ツナマヨ」
「…ふぅ、ようやく動ける、凄いですね!
びっくりしました!動けなくなるなんて思わなかったです!」
どういう原理なんだろ?
分からないことが分かった!取り敢えず後できこーっと
「まさかあいつも無下限が使えるのか?」
「いやいや、それはないだろ、無下限が使えるのは六眼があってこそだろ、秀治は六眼ないだろ」
「たかな!!」
先輩たちが口論してるところに《放》で岩石をぶっ飛ばす
「ブネ!!オラァ!!あぶねぇだろ!!!!」
禪院先輩がブチギレである、えー何で?
これ試合じゃないん??
「大丈夫か、棘!」
「だかな!」
パンダ先輩は狗巻先輩の事を抱き抱えて咄嗟に回避したって感じだな
「いやいや、これ試合じゃないですか?
任務何回かいきましたけど、話し合いをさせてくれる様な任務なんてなかったですよ?
先輩なんですから、もっと強いところ見せてください」
少し煽りを入れてみる。
こういう事を言われれば少なからず少しはムッ!ってなるはずだしな、これでちゃんと試合が出来る
「偉そうに言いやがって、先輩舐めんな!
パンダ!棘!」
「おう!」
「明太子!!」
目禪院先輩の掛け声に他の先輩2人が答える、
やっぱりいいなぁ友達。
連携技とかさぁ!憧れるよな!
俺ぼっちだからそんなのないけど
「吸収呪法《吸》×2、《操》《裂》」
《吸》を作り空気を吸収する、《絲》を《変》と混合させ《操》に変化させ《放》を先輩達に向かわせる、丁度いいところに来るまで後は待機
「動くな!」
ピシ!また動けなくなる、だが甘い
「オラァ!!!」
「ウォォォオオォォォォォ!!!」
禪院先輩とパンダ先輩が突進をして来る
うん、いい距離だな
「《放》発動」
ドゴゴゴンンン!!!
「うわ!!!」
「グフ!!」
狗巻先輩よ動くなは体は動かないが、呪力操作や術式にはあまり効果がないのだ。
なので手筈どうり先輩方が突っ込んできたところを吸収した空気を一気に《放》で放出した。
いわば擬似的な爆弾を作ったのだ。
「ッッウウ!」
「大丈夫か!真希!!」
先輩2人は離れた場所で膝をついていた、まだ負けてないという眼差しを2人は見せて来るがここまでである。
「お二人とも大丈夫ですか?」
「大丈夫に決まってんだろ!
もう勝ったつもりか?あめえんだよ!」
「真希の言うとおりだ!まだいくぞ!」
先輩2人が向かってこようとした時に手を前に出して静止させる、その後上を指差し上を向かせると2人は口を開けてポカンとしていた。
「こんぶ〜」
情けない声を上げる狗巻先輩が地上から150メートル程の高さに浮かんでいたからである。
「《吸》は2つ作りました、片方は空気を、もう片方には狗巻先輩を引っ張る為に作りました。」
勿論そのままだと吸収されちゃうので2つあった《放》を一つ先輩の頭上に移動させて無限を放出させている、そうすれば先輩が《吸》に吸い込まれることはない
「もしお二人がまだ自分と戦うと言うのなら俺は狗巻先輩を地面めがけて叩き落とします」
「「な!!!」」
「たかな!?!」
俺の言葉に衝撃を受けた先輩3人が本気か?!と言う目線を俺にぶつけて来る
「お前!!卑怯だぞ!正々堂々と闘え!」
禪院先輩が怒鳴り散らすがこちらもその言葉に反論の声を上げる
「戦ってますよ、俺は頭を使って戦ってます、相手は呪霊じゃなく人間なんです、呪霊にも人質をとる奴がいると聞きました、そう言うのも視野に入れて戦闘を行うのも必要だと思います」
俺の反論を聞いた先輩は少したじろいだ後に渋々といった顔をした
「…はぁー!!あーもう!分かった!降参だ!」
先輩からの口から降参の言葉を聞けて満足したので狗巻先輩をゆっくりと地面に降ろす。
こうして先輩3人との試合は俺の勝ちという結果に終わったのである。
だが、ここで少しの問題が発生してしまう事をまだ俺は分からなかった
「………何をしているの?」
秀治の支えになる言葉をくれる人は?
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夏油
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五条
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家入
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伊地知
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真希
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パンダ
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狗巻
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乙骨