夏油は生きてる方がいいと思うのは俺だけかな?
謎の人物が呪詛師、夏油傑ということが分かり、戦闘を始めようとしている2人、呪霊が湧きやすい心霊スポットだが、2人の圧倒的な力の差に、力がない呪霊は姿を隠し身の安全を最優先にしている。
「ハァ!!!!」
「甘いねぇ」
鋭い右拳のフックが夏油に炸裂するがこれを難なく左腕でガード、その後に顔面に夏油からの右ストレートを顔をずらすことによってずらすが同時に右ストレートの勢いそのままに、右の蹴りが左腕を巻き込み肋に命中する。
「ガハッ!!
ックソ!《吸》!!!」
トンネル自体はそんなに広くないのですぐに壁に激突する。
先の蹴りの影響で左腕は折れてしまい、肋骨にもヒビが入っている。
「…甘いねぇ、本当に甘い、私はまだ術式を使ってすらいないんだよ?」
反転術式で傷を治す為に《吸》を飛ばしたが、ひらひらと避けられてしまう。
「ゲホ!ゲホッゲホ…ハァ、ハァー」
「おやおや、君本当に特級と為を張るのかい?弱すぎやしないかい?
この調子だと、私が勝ってしまうよ?」
夏油の言い分は分かる。
もしこの場に五条が居たら同じ様なことを言うかもしれないが、そもそもここはトンネル、周りに影響が出ない様に秀治は戦っているのである。
だが、このままでは一方的に攻められてしまう、ならどうするか、答えは簡単である。
「…ならよぉ、広い場所でやってやるよ!!!」
その発言の直後、夏油の背後に操作した《吸》が出現、《操》により秀治自身を吸収する対象に据え、物凄い勢いで《吸》に引っ張られる。
「しまっ!!!
グハァ!!!」
トンネルの出口を凄まじい勢いで飛び出し、広い竹林に投げ出される2人。
「どうよぉ!あぁ?!ついでにこれもくらっとけや!この腐れ前髪!!!!」
竹林上空に投げ出された状態から《吸》の吸収を中止
「術式反転!《放》×10!!
からのぉ!!《集》!!」
反転術式で作られた《放》、吐き出すだけの穴。
それを《黒吸》と同じ様に扱い同等のものを作る。
「《黒放》!!!!!」
《黒吸》新しく作った技、《吸》で作れるのだから、同じ様に作れるはずであると考えた秀治、その結果生まれたのが《黒放》その効果は、、
「死ね!!!」
圧倒的空気質量による、圧殺である。
その威力は凄まじく、同時に放たれたそれは夏油をとられた様に見えており、地面に大型のクレーターを作り、あたり一帯を砂埃で充満させた。
「どうだ?!あぁ!!
出てこい!!!この程度ではやられねえんだろ!!?」
秀治の声があたり一体に広がる、だが、相手の返答はない
「……死んだのか?つまんなぁ〜、口程にもねぇじゃ「ダメじゃないか〜油断しちゃ」ッッッ!!!!」
勝負がついたと思い油断した瞬間背後からの強烈な衝撃により、秀治はクレーターに叩きつけられた
「ガハ!!ッッッ!!
ぅぅぅぅぅおおおおオェエェェェェ!!!」
ビチャビチャ
まるで内臓をごちゃ混ぜにされた様な不快感、そして激痛、頭の奥がガンガンと痛み、アドレナリンがドバドバと溢れ出す。
「おやおや、汚いねぇ、でも手は抜かないよ?」
「ぅぅぅぅ!!!!」
秀治は反転術式を使い直すが、どう考えてもキャパを超えている、だが、戦闘は続いている、何とか顔を上げ相手を見据えるが、そこには絶望が映っていた
『おかあざんんん!!』『ゴゴゴゴゴハンン???』『イイイカイ!!いかいだだだだだけけけ』『ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ』
「は?」
呪霊が大量に現れ、秀治の目の前を埋め尽くした。
その現状に理解が出来ずに、ただただ驚いていると夏油が一言。
「これはねぇ、私の術式なんだ、呪霊操術、取り込んだ呪霊を使役出来る、便利だろう?」
出された呪霊は100体は確実におり、1人対その他という言葉がしっくりくる規模である。
その絶望の中秀治は、逃げの選択をする。
「ふざけんな!!(こんなの!!規模が違いすぎる!!!!)」
「そうくると思ったよ、でも残念だね、手は打ってあるんだ」
秀治が《吸》を応用した飛行で颯爽と離れていると唐突に上空から帷が降りていき逃げ場がなくなった
「くそ!!
こんな帷ぶっ壊してやる!!!」
勝ち目が薄い勝負にバカみたく突っ込むのは、漫画の主人公などのやることであり、普通の場合は逃げる一択である、秀治はその点頭がいいので部が悪いと分かるや否や逃走に走れる勇気があるのだ。
「吸収呪法!《吸》×6!《集》!《黒吸》!!!
消し飛べ!!!」
《黒吸》の凄まじい吸収力を使い帷に穴を開けようと試みるが、背後には既に夏油の姿があった。
「ガハ!!!!」
背中に夏油の鋭いパンチが三連発放たれた。
それにより秀治は、術式を発動させるための集中力を欠いてしまい《黒吸》は、その場にとどまるだけに終わる
「君の弱点を教えてあげようか?
まずは、圧倒的にフィジカルが弱い!!」
説明をしながら夏油は殴る手を止めず、秀治を執拗に殴り続けている。
「グフ!ガハ!ボヘ!!」
殴る、蹴る、叩きつける、ありとあらゆる暴力が秀治を襲う。
そして、、
バキバキバキバキ!!!!!!
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
殴り続けていた夏油から逃げようと一瞬の隙をついて離れた瞬間に、地面から出て来た呪霊に両足を砕かれてしまった。
「ガァぁぁぁ!!!!!!はぁ!!はぁ!!!
いああああああいいいいいいいががががが!!!!ぁぁぁぁぁ!!!!!」
悲鳴、悲鳴、悲鳴、絶叫、絶叫、絶叫。
どんな人間も不安や恐怖心に襲われてしまう様な悲鳴があたり一体に響き渡り広がる、その声を聞いた呪霊達は、まるでクラッシック音楽を聴くが如く、楽しそうに笑い合う
「ははは!!
君すごい声で叫ぶんだね!
まぁ、無理もないか、両足を砕かれて潰されているからねぇ、想像を絶する痛みだろう?」
この現状を作り出した夏油は、笑顔で笑いながらもそう会話ん続けていた
「ここで、君の弱点その2だ!
呪力による身体の強化や防御がほとんど出来ていない。」
そう秀治は、呪力操作はとても上手いのだが、呪力による強化や防御が圧倒的に下手なのである。
もし多少なりとも呪力で強化していれば骨にヒビが入る程度で済んでいたが、未熟ゆえにこの現状になってしまったのである。
「ハナセ!!!!!!花!!!!!!せせ!!!!
離れ!!!ろ!!ぉ!!!!ぉぉぉ!!」
痛いいたいいたいいたいいたいいたいたいただ!!!!??痛い!い!あ!!痛いいたいいたいいたいいたいいたいたい痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛いつらつらつら辛い??????
秀治の脳内は一瞬にして痛みにより正しい判断ができなくなっていた。
呪術師故に死ににくい身体、これほど難儀なものもないであろう。
「??
もう壊れかけているのかい?
お得意の反転術式はどうしたんだい??」
ここで夏油の誤算は秀治は一般出身の術師であり、約4ヶ月前まで普通の中学生だったのである。
そんな子供がいきなり大怪我をして正しい判断が出来るわけがないのである。
「あああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
秀治が一際大きな声を荒げ出した瞬間、夏油は咄嗟に後方へ大きく回避行動をとり警戒体制をとった
「血!!!地!血!!!散レェェェェェェエエ!!!!!!!!!!!!」
秀治の術式、《吸》は、設定をしなければ全てを吸い込む穴へとなり変わる。
今、自身の生命の危機に秀治はあらゆる物を、自分に害がある物を破壊し尽くす、破壊者へと成り変わった。
グシャグチャバギバキビチャビチャビチャ
呪霊達は一瞬の間にミンチにされた。
呪霊の体は不思議な点が多いが、今回ミンチにされた呪霊には内臓が多く含まれていた。
その内臓が破裂する様は、まさに小さな花火の様であった。
「ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」バキバキバキバキ
凄まじい音を立てながら秀治の脚が再生されていく。
《放》の術式反転を利用して、内部と外部からの治療を施した事により、みるみる脚が治っていき、元通りになる。
「……その治療速度は厄介だね」
夏油に冷や汗が滴れる。
圧倒的な殺意を抱いた秀治、その殺意は五条が相手にした時よりも、さらに磨きがかかっている。
そして全てを吸い込む《吸》は、地面もろとも呪霊共を体を引き裂きながらも吸い込み当たりには呪霊の臓物が雪の様にあたり一体を埋め尽くしている。
「……お前は、結局…何がしたいんだよ?」ハァハァ
「…私の家族が、仲間が死なない世界を作りたいんだ。」
そう夏油の口から言われた言葉は、秀治の心にすとんと落ちた
「だからこそ、私は行動している、未来のために!!」
この人は、守りたいだけなんだ。
仲間を、家族を、どんな手段を用いたとしても
「……だからといって、人を殺すのはダメだ……だけど、人を殺さない程度であれば協力はするよ」
「!!
それは本当かい?!」
「あぁ…これ以上、俺の大切な人達が、傷付き死なない未来があるのなら、俺はそれに賭けたい」
秀治の心は揺らいでいた。
自分を見つけ出してくれて強い仲間を作ってくれた五条、守りたいもののために行動している夏油。
秀治は、2人の目的は違えどおんなじ想いで動いていると感じた。
だから、自分も自分の心のままに動くことを決めたのだ。
秀治の支えになる言葉をくれる人は?
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夏油
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五条
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家入
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伊地知
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真希
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パンダ
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狗巻
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乙骨