呪いと俺と仲間達   作:馬鹿なアホ

18 / 25
このくらいの頻度になりそう


18

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッッ!!!!!!!

 

現在

秀治は、めんどくさい任務を受けている。

今の季節は秋から冬にかけて、仕事の疲れや独り身の人達の鬱憤、不安、ストレスがドバ!!っと出てくる時期である。

そして東京の高速ビルの屋上にて

秀治は《放》を利用した無差別呪霊殺戮を行なっている。

仕掛けは簡単である、《放》を使いあたり一帯に反転術式で作り出した+のエネルギーをぶちまけているのである。

それにより呪霊達は何が起こったのかもわからずに悲鳴を上げて死んでいき、逆に一般市民達は疲れが取れたり、怪我が早く治ったりと不思議な出来事が起こる日となっているのである。

 

「ハァ、怠い」

 

正直、秀治はこの任務を受けたくなかった。

わざわざ苦労して貯めた呪力を、生きるか死ぬかの生活をしていない人間の為に使う事を嫌がっていたのだ。

そもそも《吸》で吸収をして溜め込んだ呪力は

とても燃費が悪いのだ、そう考えると秀治は

無限の呪力がある!とは言い難いのだ。

何せ術式に使う呪力量は相変わらず多く、多少良くなってはいるが《吸管湖倉》に溜め込んだ呪力も直ぐにそこが見えて来てしまうのだ。

 

「…あ、アイツ強いな

夏油さんのところに送るか」

 

時折、強い呪力反応や無差別攻撃に耐えたりする呪霊または、反撃をして来たりする呪霊を見つけては夏油に連絡をしているのだ。

これが夏油との契約である。

呪霊の強さに応じて報酬をもらえるという契約のもと秀治は日々お金稼ぎに生を出しているのだある。

因みに2級で50万1級で150万という感じである。

術式を持っていればまた値段は変わっていく

 

「あ、夏油さん?俺の攻撃に気づいて避けたやついました。

そっちに設置してある《放》のそばに行ってもらっていいですか?」

 

『ああ、ありがとう

もう居るから、いつでも送ってもらって構わないよ』

 

「了解です、では送りますよ」

 

数時間前からずっとこの調子で任務を続けながらも呪霊を売り付けている

 

「…あいつか、《吸》!

…よし、終わりっと」

 

秀治がなぜこんなにお金を欲しているかというと、理由は簡単。

呪具作成研究の為の資金稼ぎである。

禪院さんや狗巻さんのデメリットである、呪力が無いや、呪言による喉への負担を少しでも減らす為である

その為には研究材料や実験費用など様々なお金がかかるのだ、その為に資金稼ぎに全力を注いでいるのである。

因みに貯金額は4億6729万円である。

目標トータルは、70億円なのでまだまだ先の話である。

 

「はぁ、体動かしてぇ〜、五条先生と模擬戦したーーい」

 

この頃の秀治は、夏油によりフィジカルが弱いという事を痛いほど痛感し、格闘技を習得中である。

が、いかんせん術式だけを多用する任務ばかりが届きあまり対術を使用出来ていないのである。

この前の常紋トンネルの任務の際に派手に周りをぶっ壊し、あまつさえ呪咀師と接触していたことから上は少し秀治を警戒してしまっているのだ。

何より術式を多用するという事は貯めた呪力を消費するという事。

結果プラマイ0という形に落ち着いてしまっているのだ。

 

「でも、この頃夏油さんから呪霊を多く寄越してくれって言われてるけど

何でこんなに呪霊を貯める必要があるんだ?

戦いに備えてか?」

 

そう、秀治の知らない所で夏油はある計画を進めている。

百鬼夜行

1000の呪いを世に放ち呪術高専を落とし

非呪術師を皆殺しにするという計画だ

その計画を秀治に話していないのは、秀治が必ず止めに来るとわかっているからである。

秀治は知らぬうちにその計画の手伝いをしている状況であるが、当の本人はその事を知る由もない

 

 

更に時はたち

12月23日、秀治は北海道付近で呪霊の群れが確認されたという報告がされ、手の開いている秀治が任務に抜擢された。

呪霊の掃討任務なので3日程青森県の宿に泊まることになっている。

 

「この時期に呪霊の群れって珍しいんじゃないですか?」

 

秀治は想っていた疑問を窓に聞いてみた

 

「…と、おっしゃいますと?」

 

「…そもそも、呪霊は

一般市民が操作できない呪力が体から抜け落ちて出来た物?生き物?ですよね?」

 

秀治は窓に話をし続ける

 

「全国的に発生するならわかりますよ?

いろんなところに人は住んでますから。

なのに北海道付近限定での群れでの出現、

おかしくないですか?

まるで誰かが意図的に発生させたとしか思えないタイミングじゃないですか?」

 

「…確かに、今回のようなケースは私も初めて体験することです。

となるともしや誰かが裏で手を引いているということですか?」

 

「その可能性があるんじゃないですか?

そもそも僕は、今年呪術師を目指し始めたので

推理が当たってるかどうかはわかりませんけど」

 

「…分かりました。

念の為に上にも報告しておきます。

呪霊の群れが青森に上陸するのはおおよそ明日

12月24日になると予想されます。

それまではこの宿にて待機をお願いします」

 

「はーい、了解です」

 

補助監督はそう告げると急足で部屋を後にした

部屋の外に誰もいなくなった事を確かめた後

秀治は五条に電話をかけた

 

「……」プルルルルルプルルルルル

 

「はいはい!

秀治?どうしたの?」

 

電話から聞こえて来たのはいつも通りの五条の声で少し安心したと同時に今回の疑問をそのまま五条に話した

 

「…なるほどねー、そこまで手を回していたか」

 

いつにも増して真剣な声色で話をする五条に

秀治は電話越しにも関わらず背筋を伸ばした

 

「…実は、今日特級呪咀師夏油傑が呪術高専に来た。」

 

「…は?」

 

唐突の言葉に驚きを隠せない秀治

先生の言葉を受け入れているがそれでも頭がその言葉を受け入れたくないと拒絶しているのだ

 

「そこで夏油は、明日12月24日

百鬼夜行を行うと言ってきた。

1000の呪いを世に放ち呪術高専を落としに来ると」

 

「な…んでそんな事

どういうメリットがあってそんな事するんですか?!」

 

秀治は完全に取り乱していた。

少ない日数を夏油と共に過ごしていた、

だが、その少ない日数により夏油の事を

「兄」のように慕ってしまっていたのだ

気づかないようにしていたが、五条からの話を聞き改めて自覚してしまった

夏油の事を兄のように思い慕ってしまっていた事を

 

「…傑は、頭がよく回るやつだった

それ故に考えなくてもいいことまで考えて

全てを背負い込むようなやつだった

秀治」

 

五条の呼ぶ声にふと我に返り言葉を待つ

 

「…俺が蹴りをつける

そっちは任せたぞ」

 

短くも確かな決意をこめた言葉

その言葉を投げられ承諾の返事以外を返せるわけもなく五条との会話は終わった

 

「……このままで終わるかよ、

どいつもこいつもふざけやがって」

 

少しばかりの苛立ちと

少しばかりの戸惑いを胸に

秀治は明日に向けての準備を始める

 

 

 

秀治の支えになる言葉をくれる人は?

  • 夏油
  • 五条
  • 家入
  • 伊地知
  • 真希
  • パンダ
  • 狗巻
  • 乙骨
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。