呪いと俺と仲間達   作:馬鹿なアホ

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「くはは!!

素晴らしい!!

次こそ必ず手に入れてやる!ん?

遅かったじゃ無いか。」

 

乙骨憂太との激戦により右肩から先を失い、

超濃密呪力を圧縮し、打ち出した制限解除の呪力砲の影響により右肩周りに重度の火傷を負いながらも生き延びたのはさすがと言うべきか、しかし、、

 

「…」

 

夏油の進行方向には現代最強の術師『五条悟』がただずんでいた。

 

「傑」

 

いま、本来の歴史が流されようとしている状況に、『※※※※』によりきた彼が間に合う。

 

「待って!!!!!!

下さい!!!!!!」

 

ドスン!!

 

上空から大声を出して現場に急行する仁頼よりも呪具『吸斬小太刀』がその場に深々と突き刺さる。

 

「はぁ!はぁ!はぁ!!

はぁーーー!!ふぅぅぅーーーーー!!!」

 

息を荒げながらもしっかりと緊張した時と同じように、癖の呼吸法を繰り返す仁頼、それを見つめる五条の内心には…

 

「…どけ、秀治。

今お前には用がない、どけ」

 

何も無かった。

今、彼の内にあるのは焦り、困惑、悲しみ、憤怒、様々な感情が混ざっていた。

 

「…仁頼秀治、『呪術師』なら俺と傑の間に割り込む意味が、分かるだろ?

意味が分からないなら分からないなりに、理解しろ、この現状を。」

 

五条の言葉に、自然と息をのむ。

手が震える、目が自然と震えて泳ぎ、立っているのですら吐き気を催す。

 

「…秀治、もういい、そこを退くんだ。

君が私を庇った所でこの現状は変わらない、君の立場が危うくなるだけだ」

 

仁頼の現状を見て夏油が言葉をかける、だが彼はそれで納得をしない。

 

「…ダメです。

夏油さん、貴方も五条さん、貴方も、後悔する。

今日の日のことを、だか「後悔するかしないかなんてその話はしてない」…。

 

五条が言葉を遮る。

 

「後悔するじゃないんだ、やらなきゃいけないんだ。

それが正しい選択じゃ無かったとしても。

『強気をくじき、弱気を助ける』それが呪術師だ」

 

五条の言葉に秀治は反論できなかった。

それと同時に夏油は目を見開き、涙を溜めて小さく笑みを浮かべる。

 

「…変わったんだね、悟」

 

「…先生。

ごめん。」

 

一言、仁頼が言葉を発した時には時すでに遅かった。

 

「…!」

 

仁頼が投げつけて地面に突き刺さっていた呪具『吸斬小太刀』がいきなり術式を発動した。

 

「…そうか、秀治自体を囮にして小太刀の内包した呪力による呪具の術式を発動させたわけか」

 

術式の発動には多少なりとも呪力に揺らぎが存在する。

それは呪力を操作する術師には絶対に起こることである。

だが、呪具にはそれがない、何故なら呪具とは長年によって刻み込まれた術式=電子回路のような物なのだ。

 

「…僕を目の前にして、、

成長したね」

 

「…呪具『吸斬小太刀』先生なら分かるでしょ、これの術式、俺が常に呪力で浸し続けて作れたんですけど、、」

 

「みなまで言うな、、分かってたんだ、最初、声をかけた時から秀治の事を。

それでも僕は導こうと決めたんだ。」

 

「………京都で見ました。

俺は……俺は仁頼秀治。

俺は……死んでるんですね。」

 

仁頼秀治、彼は本来死産である。

 

「っ!

どう言う事だ!」

 

仁頼の言葉に夏油が戸惑う。

当たり前だ、目の前の青年が本当は死んでいる人間だったと言われたら誰だって驚く。

 

「…死んでるには死んでるんですけど、、

難しいな…強いて言うなら死んだ身体に呪いが取り憑いた、そして《呪具》として動き出した。

それが俺、仁頼秀治。」

 

「な!!」

 

「…」

 

仁頼の言葉に夏油は驚きをさらに露わにし、五条は沈黙を貫く。

 

「…((※※※※)の事は言わなくていい)」

 

「…《黒》。

出力最大。」

 

「っ!

秀治!何をするつもりだ!」

 

《吸斬小太刀》により生み出された《黒》その能力は《吸》の比ではない。

ただ問題は、、

 

「…先生もこれには触れないほうがいいです《黒》に吸収されたらどうなるのか分からないんです。

もう俺から独立してるんですよ《黒》は。」

 

「…みすみす逃すとでも?」

 

五条が領域を発動させようとした瞬間《黒》が夏油と仁頼を飲み込み始めた、周囲の空間が歪み始める。

 

「夏油さん、先生に貴方は殺させない、でも、、

俺と一緒に消えてもらいます。

どうなるかも分からないですけど、一人にはしません、俺も…ついていきますから」

 

「…はぁ、君と一緒に消えるのは、もうしょうがないね、私はもう動けないからね」

 

ぐっと拳を握り締めてから五条に顔を向ける仁頼。

 

「先生すみません、俺からは渡せそうにないのでその《吸斬小太刀》真希先輩に渡して貰えませんか?」

 

「まて、しゅ「先生、ごめん、さようなら今までずっこく楽しかったです!」っ!」

 

バシュゥ!!!!!!

 

「…。」

 

夏油と秀治を飲み込んだ《黒》は周りの空間、建設物をまとめて飲み込み消えた。

親友と生徒が目の間で消えた。

 

「…クッソ。」

 

空を見上げながら日が登り始めたのを少しずつ暖かくなる空気で感じた五条、だが彼の内にある心は酷く冷たく冷え切っていた。

 

 

 

 

 

 

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