朝目が覚めたら高専のベットだった、俺は昨日人を殺そうとしてしまった。
家族を侮辱されて激情してしまったのだ、先生が来ていなかったら俺は呪詛師になっていたかもしれない。
「…おきたくねぇなぁ」
憂鬱な気持ちを胸にベットに潜り込み丸まっていた、そしたら部屋をノックする音が聞こえた。
「…?誰だよ」
のそのそと起き上がりドアを開けると先生がいた
「おはよう!!
うんうん!元気だね!それじゃお出かけしようか!」
「遠慮します」
先生はいつもと変わらず接して来てくれている、ていうか来た事にとても驚いた。
が、それでも俺は昨日のことが忘れられず、気まずいので取り敢えず提案を断り、扉を閉めた、また布団に戻り二度寝を決め込もうとしている時に扉を開ける音がした
「え〜、稽古つけたげるからさぁ〜!
外行こうよー」
「いや、駄々こねる子供ですか」
先生がこねるのでついついツッコミを入れてしまった、いつもの感じで対応していると、なんか落ち込んでいるのがバカらしくなって来てしまった
「…はぁ、元気付けてくれてありがどうございます、訓練の相手お願いしますね、先生」
「まっかせない!!」
先生のダダに折れ、先生の提案を受け入れて訓練をする事にした、また昨日のようなことが起きた時にしっかりと、自分を抑えるためにもしっかりと稽古をしようと思ったのだ。
「さ!
今出来ることをやってごらん!」
「…分かりました、新しく出来るようになったやつも含めて出しますね」
「へぇ、また手数が増えた?」
「まぁ、増えたというより手段が増えたと言いますか…取り敢えずやりますよ」
俺は術式を発動させてできることを順番にしていく
「吸収呪法《吸》×10…《集》」
まず複数の《吸》をつくりそれらを《集》で集めていく
「吸収呪法《黒吸》×5」
「へぇ、これが新しい技?」
先生が楽しそうに質問してきた、だが新しい技はまだこれではない
「いえ、これからですよ」
集中力を高め術式に意識を向ける
「吸収呪法《絲》」
俺の体から呪力の細い管のようなものが伸び、《黒吸》に繋がる
「これが新しく出来るようになったやつです」
そう説明しながら俺は《絲》と繋がっている《黒吸》を自在に操り先生に説明した
「驚いたよ、そこまで細かい呪力操作ができるようになっていたなんてね、どうやって練習したの?」
俺はこの前の任務で怪我をした時に家入先生に反転術式のことを聞き、あれからずっと練習を続けていたと言った
「…成程ね、ここまでの成長は想定外だよ!
さっすが!僕は教えるのが上手いね!」
「いや、先生教えてないじゃん…」
先生はあたかも自分の手柄のように言っているが全くもってそんなことはないのだ
「後は何かできるようになったことはあるの?」
「…まぁ、一様ありますけど、まだ実験してる最中なんですよ」
「へぇ、やってごらん」
「今やっても意味がないんですよ」
「?というと?」
「…《吸》、この《吸》に俺の呪力を溜める、これが今実験してることです」
そう、この実験は俺の呪力切れをなくすためのものである、1日限定30個の《吸》、もし30個全て使い、呪力が無くなったら?
考えるまでもない、敗北は濃厚である。
それを解決するのが《溜》である。
溜めるとも読むが、リュウと読む方がかっこいいのでリュウと俺は呼んでいる、まだ中学3年の男だからな、
かっこいい方が好きなのだ、悪い?
「成程ね、でもどうやってそんな考えが思いついたの?」
「それは吸収呪法《吸》の応用技《共振》ですね、先生に言われた『呪力を電気、術式を家電』って言葉をヒントに考えました、理屈は
電池の直列繋ぎをそのままパクったやつです、
内蔵した呪力消費量は増えますけど、術式効果の増幅が出来ます」
「ほぉ〜、考えたね!!
術式に大事なのは理解を深め、解釈を広げる事だからね!
秀治はそのセンスがピカイチだね!!」
「…」
やっば、こんなに素直に褒められたのは親以外だと初めてだ、顔が熱い
「…?どったの?」
「何でもないです…それで相談なんですけど、俺にまた任務をさせてもらえませんか?」
「お!なになに!お金が欲しくなったとか?」
「あの話を聞いた後に何でお金が出てくるんですか?
違いますよ、普通に術式の運用及び実験ですよ、実戦で使えるかちゃんと調べないとですからね」
全くお金何か全然興味ないから、あ、任務報酬がいいのおなしゃす
「わかった、いいよ」
「ありがとうございます」
許可が降りたので素直に感謝を述べて準備をする為に部屋に戻ろうとした時に不意に先生に呼び止められた
「任務は明日の朝だ、しっかりと準備しておいてね〜」
「分かりました!失礼します!」
「それと!」
「?はい」
「ヒントは頭だ、秀治」
「????
はぁ、わかりました」
先生がいきなり意味がわからないことを言って来て頭に?がたくさん浮かんだが言われたことを考えるのを後回しにして俺は明日の準備をしに部屋に戻った
「…柄にもなく、ヒントなんて言っちゃった、
硝子に見られてたらいじれるなぁ」
「(秀治、僕が言ったヒント、しっかりと覚えておくんだよ)」
五条の思いは、元気にかけていく秀治の背中にしっかりと届くのか、それは誰にもわからない