シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜 作:トレセン暮らしのデュエリスト
やっぱりフィフティシアに向かうのもそうだがこれから未知のユニークシナリオに挑むというのにスキル整理やら何やら行っていないのは余りにも舐めプがすぎやしないか、そう思ったので逸る心をなんとか落ち着けイレベンタルの
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PN:ビャッコ
LV:99 Extend(150)
JOB:戦士(二刀流使い)
1500マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):50
STM (スタミナ):120
STR(筋力):140
DEX(器用):90
AGI(敏捷):150
TEC(技量):150
VIT(耐久力):5(700)
LUC(幸運):119
スキル
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・ヴィクトリア・スマッシュLv.1
・マッハレッグLv.MAX
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・遮那王憑き
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・アサシンピアスLv.MAX
・王位龍装【神居】
・フリットフロート
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・致命秘奥【タチキリワカチ】
・リミットオーバーLv.MAX
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・イグニッションLv.MAX
・オーバーヒートLv.MAX
装備
右:覇兎【金龍】
左:覇兎【赫竜】
頭:ジークヴルムの呪い
胴:ジークヴルムの呪い
腰: 発掘研磨腰帯【古兵】(VIT+400)
足:発掘研磨脚甲【古兵】(VIT+300)
アクセサリー:ウカの孤面
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整理されたスキル欄?遂に3桁台に到達したステータスが2桁台のものよりも多くなった?分かる、確かに分かる。それも立派な進化だ……だが俺がそれよりもはるかに驚くべきことは。
「VITが、700も……!!!」
これに尽きるのだ。ティッシュか段ボール並みの装甲だと自他共に認めざるを得なかった残念すぎるほどの貧弱VITが700…700も……っ!
まぁ正直な話いくら外側のパッケージが頑丈だろうが中身が柔らかければ外を殴った衝撃で中も勝手に壊れるので大して違いはない……と思う、だが少なくともカスダメ=確実な死亡にはならなくなったんじゃないか。だって俺の元のVITが5……実質俺が140人分だ、やっぱり超進化だな。流石終盤の街というべきか、まさか店売りでもここまでステータスが盛れるとは。何でもレアエネミーの素材を使っているらしく値段はお高めだったがまぁ必要経費だと思おう……何せ
さてさてそれじゃあ最後に少しだけ不安だった点を解決したので「
そんな風に歩き出した俺だったのだが。
「…………?なんかどいつもこいつもざわついてる……?」
何だ、「朽ちた巨剣像」に近づくにつれやたらどいつもこいつもざわついてるぞ。俺……ではないはずだ、化かしの枝葉を使ってるから俺の正体がバレる心配はない。
こういう時は他のプレイヤーに尋ねるのが1番か、というわけでそこら辺にいたプレイヤーに話しかけてみる。
「すみません、なんかさっきから皆少しざわついてるのが気になってて……何か知りませんか?」
「え?あーー……何でも「朽ちた巨剣像」の方で例の
「なるほど。ありがとうございます」
「良いよ良いよ別にこのくらい」
親切なプレイヤーに事情を尋ねてみればサイガ-0…例のペンシルゴンを消し炭にしたりPKの背骨をへし折ったりと中々俺の中のカテゴリーは「危険人物」よりのプレイヤーがここから先に立っているらしい、それにしても待ち合わせねぇ……1時間も立たせてるんなら下手したら死ぬんじゃないか?
心の隅の方で静かに合唱して切り替える、他人の生死を心配するより先に自分の目標達成を目指すべきってな。
◇◇◇◇
「
俺が爆速で駆け抜けた
「何というか、あっちは「工場跡地」みたいな雰囲気だったけどこっちは……「戦場跡地」みたいな感じがするな」
去栄の残骸遺道の方は工場っぽかったし、どちらかといえば長い年月が経った結果の風化と言う気配が強かったがこちらは違う。文字通りの跡地だ。
そこら中に朽ち果てた何をするのかよくわからないビークルやイレベンタルにあった「朽ちた巨剣像」のような剣が地面に突き刺さり、年月を物語るかのように大量の蔦に覆われている………………そんなかつての証なんて目じゃないくらいの視覚的暴力が1つあった。
「古城骸……文字通り城の「骸」って言われるだけあって死んでるのは確かに間違いないな。問題は
去栄の残骸遺道のような経年劣化による「老衰」じゃない、この城は破壊による「他殺」だ。そしてその犯人は一部だけだが俺の目の前にいる。
――――――――
ファンタジーしてる西洋風の城でも日本にあるような天守閣が備えられた城でもない、何と形容すれば良いのか……「イージス艦と空母を足してスパイスに城要素を加えたもの」とでも言うべき建造物。
どう考えても何かしらの勢力との戦闘を想定したその巨大な建造物の横腹に更に巨大な腕が突き刺さっているのだ。
「サイズ比率がおかしいだろ……ブロックで作った城をぶっ壊そうとしてる場面を城塞サイズで再現してみましたってか?」
俺がネットで仕入れ得た情報に間違いがなければあのサイズのモンスターは現状シャンフロには存在していないらしい、そしてあの腕の持ち主は誰なのか、過去に何があったのかを調べるために設立されたのが例の見た目魔法少女爺さんの「ライブラリ」なんだそうだが……あれも「バハムート」とやらに何か関連しているのだろうか?
今俺たちに遺された結果というヒントとほんの少しだけ明かされた単語を繋げるための導線があまりにも少ない、「もしかしたら」を「多分こう」に昇華して「事実」にするまでの情報があまりにも不足している……やっぱりこの世界の謎を解き明かす鍵たり得るのは「ユニークシナリオEX」、ユニークモンスター達にまつわるシナリオか。
「………………っと、ダメだな、考察モードに入ってた。それに……お客さんも来たみたいだしなぁ!!!」
素早く黒染武双を展開し空から飛んできやがったそいつ……何というか、コッテコテのワイバーンを迎撃する。
俺を噛み砕こうとその大口を開けながら距離を詰めてくるワイバーンに対して俺は素早く納刀し抜刀体勢に移る、紙一重で回避しその首元へ刀を振りぬき……
ザンッ
気持ちのいい音を立てワイバーンの首が落ち大量のポリゴンが吹き出す。…………うーん、俺に向かってきたってことはレベルが同格かそれ以上なはずなんだが妙に柔らかかったな?
この調子なら割と戦闘はやっていいのかもしれない、そう思いながら何となく明後日の方向へ目を向けた瞬間俺は思わず声を漏らした。
「待った、お前らどんだけ数いるの?」
向こうの空から何かすごい見覚えのある影がこっちに向かってきているのが確認できる、えーと、1、2、3……あ、増えた。
「あの数相手にしてられっか……!攻略優先、三十六計逃げるに如かずだ!!」
相手にしたところで死ぬことはないだろうが相当な時間を割かれる気しかしない、時には逃げることも大事だ。
というわけでダッシュで背を向けて爆速離脱、さっさとこのエリアを抜けたいところだがこのエリア去栄の残骸遺道と違って入り組んでるらしいし迷わなければいいなぁ。