シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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僕は悪くない。連続投稿なんて知らない。だって朝のは予約投稿だったもん。


其は天を覇する龍王

「ちょ、ちょっとこれは…………!!キツくないか!!?」

 

「ゲゲゲゲゲゲッ!」

 

「ゲキャキャッ!!」

 

「ギャーッ!ギャーッ!」

 

仲間を呼ぶってスライムとかその辺の弱いモンスターが使う技筆頭じゃないのかよ!!?

時刻は真昼、ド快晴。ちょっと現実ではあまり感じないレベルで日が照っているからもうちょい太陽さんの元気も弱まってほしいところだ。

そんな日の下にて、俺は赤帽子を被った小鬼(ゴブリン)が仲間を呼んだという事実に全力で毒づいた。

 

沼荒野では昼と夜で出てくるモンスターが変わるらしい。それは聞いた、だがその夜に現れたモンスターが夜が明けたら即撤退というわけではないらしい。何故わかる?こいつらがその夜のモンスターだからだよ!!

 

「――――――ッ!!あっぶな!?」

 

いやマジでこいつらだけ強さの調整を間違えてるとしか思えない。ゴブリン……いや、赤帽子を被っているから厳密には赤帽子の小鬼(レッドキャップ)達はゴミとしか評されることのない打製石器から磨製石器にランクアップし、あまつさえ錆びた直剣を持ってるやつすら出てきた上でそれらが俺を包囲しに来やがる。

 

遭遇時には一匹しかいなかったがそれでも尚ヒヤリとさせられる攻撃が二、三度あった。

やめろよ回避できた直後に殺意高めのフェイントを絡めてくるなよ!どう考えても初心者殺しする気満々じゃねーか!!

明らかに一定以上のレベル調整、っつーかその辺にいるモンスターとは一線を画した戦闘能力……こいつが俗にいうユニークモンスター、聞き齧っただけではあるがそういう感じのやつなんじゃなかろうか?

 

まぁありがたいことにここは天下のフルダイブVRの世界であり、神ゲーたるシャンフロだ。レベルディスアドバンテージなんてものがあってもプレイヤースキル次第で幾らでもどうにかすることが出来るのがレトロなディスプレイゲームとの差別点だな。

それに俺の場合理不尽なバグノーツや超高難易度譜面を相手取り、APとったりなんだりとしていたお陰でよほど超速だったり面制圧の攻撃だったりしない限り俺に攻撃は当たらない。

新調した沼潜の短刀の攻撃力も追加効果も中々のもので無傷で大体3分の2(俺目線)でレッドキャップのHPを削ったわけだが……この赤帽子を被ったクソ小鬼は仲間を呼んだわけだ。

 

結果として現在俺は三体のレッドキャップに囲まれている。

 

(さてさて、どうしたもんか)

 

別に死んでも構わないんだが、ゲームシステム的には俺が死んだ場合アバターは即時爆散する訳ではなく数分ほどその場にとどまるらしい。

なんならもっと言えばその数分の間は第三者がインベントリを開けたい放題……それを目的としてプレイヤーキラー……PKなんて文化が存在する訳だ。独り身である以上下手にこんな何もない様な目立つ様な場所で死ぬとどんな人間でも「お前が悪い」の免罪符が働きかねない。

 

「正直な話逃げるのが最適解なんだろうなぁとは思うんだけど」

 

無茶をしてみたいのもまた事実、ゲームなんて楽しんだもん勝ちだ。ここで負けても「まぁしゃあない」でスッキリする。

 

「さぁ……!楽しんだもん勝ちだ、ここからが楽しいんだろ!!」

 

『ほう、よく吠えたな小童よ。どれ、我が助けてやろう』

 

は?

 

轟音、次の瞬間目の前のレッドキャップが纏めて消し飛んだ……消し飛んだ?

 

「な、なんだ…………!?」

 

『我が名はジークヴルム。神代の守護者にして世界を灼くモノ……そして、来る災禍において英傑となる者を待つモノ。さぁ、英傑となる可能性を秘めたる卵よ。我にその可能性を魅せてみろ……!!』

 

二対の翼を輝かせ、左に二本、右に三本の不自然な角を持つ輝ける龍……いや、龍王。天が降り立つが如く凄まじい風圧を伴いながら降り立ったそれは……俺に向かって咆哮(試練)を叩きつけてきた。

 

『ユニークモンスター「天覇のジークヴルム」に遭遇しました』

 

あっ、これはダメだわ余裕で死ねる。

 

◇◇◇◇

「天覇のジークヴルム」……なるほど、確かに「天」を「覇」する威容だ。

少なくともレッドキャップとは比にもならない全身から放たれる俺の身体を灼き尽くすかの様な威圧感……覇気。リアリティが凄まじい、ここまでの圧をゲームで再現できるのか。

 

『どうした小童、避けねば死ぬるぞ!!?』

 

「っおおおっ!!!?」

 

いかん、現実逃避しかけていた。思考を全力で引きずり戻して回避、距離を取る。

次の瞬間真横が焼き払われた、なるほどレッドキャップ達が消し飛んだ攻撃はこれかい……!

 

地面が抉れるとかそういう次元じゃない。地表が割れて、下地の岩が消し飛んで、飛び散った破片が熱量で蒸発して……これらの長ったらしい工程が一つに圧縮された上に周囲があまりの熱量に硝子と化した結果「ジュシュッ」とでも形容すべき音を立てて直撃地点は消失した。

 

「いや、とんでもねぇなオイ……」

 

現在俺のレベルは上がりこそしたものの23……このジークヴルムとどれだけの隔絶したレベル差があるかはあまり考えたくないがまぁ余裕でトリプルスコアくらいはあるだろう。まぁはっきり言って勝てる気がしないな、火力が足りん。逃げるなんてのも正直現実的じゃないな、AGIの数値が違い過ぎる。

超合金の鉄板に爪楊枝からちょっとランクアップした裁縫針を突き立ててもどっちもへし折れるし、戦闘機と三輪車だと間違いなく戦闘機が勝つ。

 

「いやまぁ、やってやれぬことはないって言われたけどさぁ……」

 

正直あの速度のブレス程度じゃ怖くない。何せもっと疾くてもっと鋭い一閃を俺は何度も頭に叩き込まれてきたから。師匠は言ったぞ、「やってやれぬことなし」ってな。

何もダメージが入らないなんて訳がないだろう、そうなればそれはもう破壊不能のオブジェクトと同義だ。レイド前提のモンスターがなんだ、ソロがなんだ。1ピクセルでも削れるならそれは倒せるだろう。

 

「一念岩を穿つってな。いいぜ「天覇」、俺はお前をぶちのめしてやる……!」

 

明らかに火力が足りない?ほぼ初期装備?知らねぇなぁ!やれることやり切った方が何倍も後味いいんだよ!!

現状最大火力は致命の包丁二本、沼潜の短刀でも良いのだが若干火力補正を加味するとこちら側に軍配が上がった。むしろこっちから突っ込んでやるよ!当たらなきゃそもそも攻撃ですらねぇもんなぁ!!?

 

『ほう…………!面白い!突っ込んでくるか!』

 

諦めると思っていたのか、逃げると思っていたのか。何も考えずヤケクソになって突っ込んでくると思っていたのか。

定かじゃないがまさかの天覇殿、俺が本気でお前をぶちのめすつもりではないと思っていらした模様だ。

雑……とまでは言わないが、まぁ結構「ヒョイッ」みたいなSEがつきそうな右腕の薙ぎ払いを見てからタップステップから進化した新スキルことロールステップで回避、続いて襲いかかってきた尻尾の薙ぎ払いを獲得、進化したジャストパリィでカチ上げる。

 

『……なんと!!』

 

「随っ分!生温い攻撃仕掛けてくるんだなぁ!?えぇ!!?天覇のジークヴルムさんよぉおぉぉおぉお!!!」

 

嘘です全然生温くなんてないです。正直フラッシュカウンターから進化したジャストパリィないと確実に死んでました。ありがとうマッフロ君、君の飛ばしてくる泥をたまたま剣で弾き飛ばしてなかったらフラッシュカウンター獲得できなかった!

 

 

————————————

 

PN:ビャッコ

LV:23

JOB:戦士(二刀流使い)

6,000マーニ

HP(体力):45

MP(魔力):1

STM(スタミナ):40

STR(筋力):35

DEX(器用):20

AGI(敏捷):45

TEC(技量):25

VIT(耐久力):5(9)

LUC(幸運):30

スキル

・スピンスラッシュ

・スラッシュラッシュ

・ナックルスラッシュ

・ジャンプレッグLv.2

・タップステップ→ロールステップ

・NEW! フラッシュカウンター→ジャストパリィ

 

装備

右:致命の包丁

左:致命の包丁

頭:無し

胴:隔て刃のベスト(VIT+4)

腰:戦士のベルト(VIT+2)

足:戦士のズボン(VIT+3)

アクセサリー:ウカの弧面

————————————

 

 

————————————

EN:天覇のジークヴルム

LV:189

HP(体力):?????

MP(魔力):?????

STM (スタミナ):?????

STR(筋力):?????

DEX(器用):?????

AGI(敏捷):?????

TEC(技量):?????

VIT(耐久力):?????

LUC(幸運):????

スキル

???????

???????

???????

???????

???????

???????

————————————




ジャストパリィに関してはお察しの通りご都合です。そもそもビャッコって二刀流使いだから某鳥頭と似た動きをすることが多いのでそりゃ同じスキル取れるよねって話です。
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