シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜 作:トレセン暮らしのデュエリスト
要するに何が問題で何がやばいって?はは、めちゃくちゃ簡単だよ。
・上裸を強制させられる胴、頭装備不可。
・常に格上と戦わねばならない宿命を確定づけられた雑魚敵確定逃走
・呪術師のバフだろうがデバフだろうが、最悪魔術師のバフデバフも弾く疑惑のある呪い抵抗。
・はい、現在
「何でこんな唐突なクソゲー展開を……?」
俺はそこまでクソゲーをプレイしたい訳じゃないぞ?いや音ゲーのクソゲーなら喜んでプレイするが。まさかアプクソを筆頭にした俺の身に染みついたクソゲーの呪いが俺を介してシャンフロに乗り移り、クソゲー展開を呼び寄せた……?
「いやいや、そんな訳ないだろう俺よ……兎にも角にも冷静になれ」
落ち着け落ち着け、ソークル、マイクール、冷静に考えるんだ俺。
結構なクソゲー(音ゲー限定)をプレイしてきた俺が今まで学んだことはなんだ?クソ譜面への寛容な心持ち、馬鹿ノーツへの不屈の精神、最後に突然起きるバグに対する冷静な対処だ。
「まずはやるべきことを纏める、そうだそうしよう」
ステ振り、そうだな、ステータスポイントを振ろう。レベル的にもそろそろ「ビャッコ」の戦闘スタイルを固めるべき時だ。
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PN:ビャッコ
LV:32(45)
JOB:戦士(二刀流使い)
6,000マーニ
HP(体力):45
MP(魔力):1
STM(スタミナ):40
STR(筋力):35
DEX(器用):20
AGI(敏捷):45
TEC(技量):25
VIT(耐久力):5(9)
LUC(幸運):30
スキル
・スピンスラッシュ
・スラッシュラッシュ
・ナックルスラッシュ
・ジャンプレッグLv.5
・ロールステップ→ロターテムーブ
・ジャストパリィ→レペルカウンター
・NEW! エッジクライム
・NEW! アクセルLv.4
装備
右:沼潜の短刀
左:致命の包丁
頭:ジークヴルムの呪い
胴:ジークヴルムの呪い
腰:戦士のベルト(VIT+2)
足:戦士のズボン(VIT+3)
アクセサリー:ウカの弧面
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「なんか色々進化してるし新しいスキルとってる……」
なんだこのエッジクライムって。
調べてみたらどうも刃を壁だったりモンスターに突き立てて登るスキルらしい、どんだけ必死こいて喉元に近づこうとしてたんだ俺は。
ジャンプレッグもレベルが上がっているし、発展したスキルもいくつかある。何ならユニークモンスターは遭遇しただけで凄まじい量の経験値を貰えるらしい……ステータスポイントが美味しい。
「にしてもどうしたもんか……」
正直な話をするともう決まっているんだが。
ほぼ一切のロードを挟まないフルダイブVRにおいてモンスターは自動消失をすることがほぼない。いやまぁあるゲームには確かにあるらしいんだが少なくとも俺が今までプレイしてきた数少ないアクションゲームや「何故か」モンスターとの戦闘要素が詰まった音ゲーにはそのシステムはなかった。
ほぼ現実と変わりのない同じ物理法則でこの世界が回っている以上俺の取れる手段は……
「まぁ、こうするわな」
貰ったステータスポイントの半分をAGIに振り分ける。HPもVITも最小限で構わない。被弾したら死ぬ戦士だっていても何らおかしくないだろう、そもそも頭か胴か手に一撃貰うだけで
「必要なのは
なんてかっこいいことを言いながらも極振りは怖いのでちょっぴり技量と幸運にも振っておく。幸運はクリティカル率に補正がかかるらしいので沼潜の短刀を運用していくには上げておくに越したことはないだろう。
「よっしゃ、こんなもんでいいだろ」
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PN:ビャッコ
LV:32
JOB:戦士(二刀流使い)
6,000マーニ
HP(体力):45
MP(魔力):1
STM(スタミナ):50
STR(筋力):35
DEX(器用):20
AGI(敏捷):65
TEC(技量):30
VIT(耐久力):5(5)
LUC(幸運):35
スキル
・スピンスラッシュ
・スラッシュラッシュ
・ナックルスラッシュ
・ジャンプレッグLv.5
・ロターテムーブ
・レペルカウンター
・エッジクライム
・アクセルLv.4
装備
右:沼潜の短刀
左:致命の包丁
頭:ジークヴルムの呪い
胴:ジークヴルムの呪い
腰:戦士のベルト(VIT+2)
足:戦士のズボン(VIT+3)
アクセサリー:ウカの弧面
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何故俺はこんな面白いステータスになっているんだ……?いや。これ以上は考えるべきではないだろう、というかこうするしか俺がどうにかこうにかこのゲームを進める手段が見当たらない。速度を上げてモンスターに追いつき、手数で仕留めていくスタイル……スキル構築が今のところ機動力を高める形になっているのも相まって割と噛み合っているような気もする。
そもそもこのゲームはMMOだ、選択肢にあまり上がらなかったがパーティーを組むことができる。つまりは本当に困ったら他人に頼るって手段もあるわけで……いや待て、呪い効果の関係上モンスターが格上以外逃走するような厄介人間とパーティーを組みたい奴がどこにいる?いるとすればよほどの戦闘狂か変態くらいなものだろう……はは、MMOなのに結局1人で頑張るしかないらしい。
「しかもきっちり破壊してるし……」
胴を見下ろす、側から見れば悲惨な火傷跡。恐らく顔にも似たり寄ったりな火傷跡が残っているんだろうな。
当然の権利かのように隔て刃のベストは消し飛んでいるしステータス画面を何度確認しようが装備欄を埋めるジークヴルムの呪いが消えることはなかった。
真っ当な(狐面の時点で若干アレだが)冒険者は再び上裸のワンチャン通報される変態に戻った訳だ。
「ま、その程度で止めるような貧相なメンタルしてないんでな」
取り敢えず目標は決まったな、打倒「ジークヴルム」って事だ。
「よっしゃ、取り敢えず武器の修理を……!」
ピロンッ
「え?」
――――脳波に危険な兆候を確認しました、ログアウトをお勧めします。――――
やっべ。何時間やってたんだ俺、早くログアウトしよう。