シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜 作:トレセン暮らしのデュエリスト
「グルァァアAAAAAAAAAAA‼︎‼︎‼︎」
「うおおおおおおっ!!!!?」
超高速で接近、
仮眠のおかげで思考は冷静だ、ただ処理能力を今のところ全て回避に専念しなければ俺は即座にミンチにされる。少しずつ思考のリソースを覇王る却火対策に回していくしかないか……!
まず大前提、速すぎて攻撃が当てられない。ジークヴルムの時も似たような状況下ではあった、スペックの差が違いすぎたという点だな。ただジークヴルムは大柄故にそこまで攻撃が速いわけでは無かったし攻撃を当てる隙もあった。だが覇王る却火は違う、速すぎるのだあまりにも。しかも…………
「冗談だろ、まだ加速しやがるのか……!?」
何とこいつ戦闘開始からどんどん速度を上げていくのだ。開始数十秒時点であればまだそこまで速くはなかった、いやまぁそれでも現実の公道で走る乗用車とかバイクとかよりよっぽど速かったが。ただしこの野郎はどうもエンジンが時間差であったまるタイプらしい。
この手のゲームの経験が乏しい俺でもわかる、こういう手合いは時間が経てば経つほど手がつけられなくなっていくタイプだ。
ヴァッシュが設定した鱗を一枚剥がすとかいうちょっと苦労するかな?程度の認識は一瞬で覆されたわけだ、あっちょっと待って更に加速するんですかそうですか!!
「うぉぉぉぉぉあっぶねぇぇぇぇえ!!」
地面に放射状のヒビが入る。翼の
唯一の救いと言えば向こうもどうやらエンストのようなモーションは用意されているらしくこちらのスタミナ管理が容易というところがまだ人の心をギリッギリ保っているラインだろう。
だからってそれに甘え続けるわけにもいかない。目標は生き延びることではなくその鱗を引っぺがす事なのだから。
ただ…………うん、どう考えてもこれは……
(ダメだな、隙を窺うだとかパターンを覚えるタイプとかじゃない。多分初見攻略しないと2回目以降のチャレンジで
今のドラッグカーの速度と次回挑戦時の初速には恐らく……というかまず間違いなく大きな差が生まれる。そしてその変化に対応しきれずに死ぬ。いうなればソフランだな、慣れればどうにかなるかもしれないがそんな悠長な事もしてられない。
あぁ、これだけ見ればクソみたいな理不尽難易度だ。けど俺はこういうシチュエーションの方がよっぽどやる気が出る、燃え上がる!
「次なんてねぇ……!いつだって、どんなゲームだって…………!」
初見攻略は蜜より甘い!!突発的に発生する新ギミックはやめて下さい!!
今俺はゲームを最高に楽しんでる状態だ。が……正直まだエンジンがかかり切っていないような気もする。
いやいや、何を言っているんだ俺よ。APしたりトロコンした音ゲーとかならともかくだ、未攻略未挑戦のゲームで手抜きなんて、剣道で似たようなことやってみろ師匠に一万回の素振りをプレゼントされる。
「
エンジンが俺の方もやっとかかってきた気がする。鱗の一枚剥がすだけなんだ、まずはその方法を模索するべきだろう。
どんどん加速し手がつけられなくなっていく暴走ドラッグカー、攻撃の発生速度や威力、接近速度は時間が経てば経つほど凶悪になっていく。ここまで来ると「どこまで速くなるんだろう」と若干気になるが今はそこではない。
いやぁ、ここまで速くなるとは正直思わんかったな。強キャラなのはとても理解したからもうそろそろ打ちやめにしてもらっても……あっ
「えーーーと、エンジン音これで8回目……発生はゆっくり伸びて今大体15秒ちょいか……」
何でもないかもしれない情報からひょっこりとんでもないのが飛び出してくることだってあるわけだ、だからこそ一つずつ情報を拾って
「グルァァアAAAAAAAAA!!!!」
「うるせぇよ!」
攻略の糸口、未だ見えず。