シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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ずっと追っかけてきた大好きな作品が突如…そう、3話くらい投稿してたので我慢ができなくなりました。明日も出します(受験)


ピール→サバイブ・ザ・ドレッド舞討曲、狂熱のドラムロール

実際のところあまりにも速い攻撃というのは基本的に仕掛けた側もブレーキをかけたり運動のベクトルを変えても慣性の法則が働いたりして後隙が大きいしパターン化する……つまりどういうことかって?

 

「慣れてきた……!」

 

まぁ正直慣れるわけだ。そもそも日頃から下手をすればこれより速くて小さいものを相手取っていた俺からすれば少し耐えてさえいれば余裕で見切ることができる。今思えば最初こそこのサイズからここまでの速度を出すことに少々冷静さを欠いていたかもしれないな。

回避スキルもパリィスキルも使う必要がなくなってきた、思考にも余裕が出てきたので本腰入れてドラッグカー対策に脳のリソースを割いていく。

まぁこうなってくると接近のタイミングを頭に叩き込んで速度の上昇も考慮に入れつつカウンターを叩き込んでいく……のが1番の最適解と言えるだろう、というかその方がよっぽど楽だと思う。けどなぁ…………

 

「そんなつまんないことやったって……ゲーム楽しめてねーんじゃねーかなぁ!!」

 

「グルゥァァア!!!!」

 

加速し、接近してくるドラックカーを回避。追撃の尾での薙ぎ払いをバックステップで回避し距離を取る。

 

「はっはーーー!おいおいどうしたなんかトロくねぇかぁ!?俺ここなんですけどぉ!!脳みそまでガソリン漬けでイカれたんですかぁ!?」

 

多分隠しパラメータに「挑発」か「煽り」が存在する。ジークヴルムの時もそうだったが……こいつ妙に挑発に対して過敏に反応する。

一瞬覇王る却火が動きを完全に静止する。翼は地面を削り取りながらその回転数を増し、全身から白煙を立ち昇らせながらその身に力を込める。大顎の間から呼吸音(エンジン音)が響き渡り脚元が砕け……い

 

「まぁぁぁあ!!!」

 

更に加速、目で追うことが困難になり始めたドラッグカーを迎撃。刃を構え、耐える。速度を上げた改造車は自分の傷も厭わないんだって?よろしい、ならば自分から傷つきに行って下さい。修理費は自己負担です!

 

「仮眠をとったおかげで俺の脳みそは今さいっこうにブン回ってるぞ!どんどん回してけぇ!!」

 

こちらから攻撃を当てることが難しい、ならば向こうからあたりに来てくれれば良いだけだ。壁にゴンゴンゴンゴン激突してるあたり自分でも制御し切ることが難しいのだろう、攻撃地点に予想を立ててそこに刃を交差させてガード体制を整えることで相手の動きを止める……これ多分最適解は魔法使いがなんかこう、こいつの動きを止めながら他のプレイヤーが攻撃を仕掛けることが大正義な気がする。まぁ今回はソロなんで無理ですけどね!

 

「あ、やっぱり速度に全振りでだいぶお体の方お柔らかいんですねぇ〜……そのままくたばりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

「グルゥゥゥゥゥゥゥゥAAAAAAAA!!?!?!」

 

通る……!このまま鱗剥ぎ取って攻略完了だ……!!!

 

「グッ…………ルゥァァア…………!!!」

 

「なっ――――――――――」

 

「グゥゥゥヴァァァァァラァァァァァァァ!!!!」

 

◇◇◇◇

覇王る却火(ドレッド・バルカン)…………否、赤竜ドゥーレッドバルカンは、ひたすらに残虐で、無遠慮で、そしてどこまでも闘争を、最も身近に死が感じれる場所を望んでいた。

結局のところドゥーレッドバルカンは……単純に、暴れ足りなかったのだ。黄金の龍王に敗北しその命が果て尽きようとも肉体にその遺志が残り続けるほどに。

今その身を突き動かすのは破壊衝動、殺戮衝動、そして強者との闘いを求める闘争本能である。覇王る却火(ドレッドバルカン)は相対する矮小な存在(ビャッコ)に刻まれた龍王の証……自らに敗北という傷を刻みつけたジークヴルムの残滓を察知した。呪いは強者の証として強者の眼に留まる、故に今「覇王る却火(ドレッドバルカン)」の内で燻る「ドゥーレッドバルカン」の意識が業火の如く燃え盛り……噴き上がった。

 

 

 

『黄金の気配に臙脂色の暴火が激しく燃え盛る……』

 

『狂騒の如く、その身から溶岩(マグマ)が迸る…………!!!』

 

 

『今!死した(ドレッド)は再び狂来を果たす!!!!!』

 

 

 

暴虐の熱(オーバーフロー)!!侵略:災害状態(ドレッドハザードモード)!!!』

 

 

 

 

()()()()()()()()()()の全身に亀裂が入る。自傷などでも、死するわけでもない。何故ならそれは外殻……()()()()()()()()()()()()()()()を脱ぎ捨てただけだからである。重石を脱ぎ捨てたドゥーレッドバルカンは次いで、その特徴的な翼を変化させていく。円形を形どり、今まで腕としても運用してきたそれは最早更に強靭となった二本の脚により必要で無くなり翼としての本来の機能を果たす。翼膜は存在せず、代わりに特大の……何かの噴出機構を備えた翼らしい、とは言い難いが少なくとも先ほどまでに比べればよほど翼らしい翼へと変貌を遂げる。そしてドゥーレッドバルカンは今、ビャッコ(呪いを刻まれた強者)を前に歓喜の咆哮を上げながら己の心臓(エンジン)のギアを一気に跳ね上げた。

 

 

 

◇◇◇◇

侵略:災害状態とやらが何かは知らない。分かるのはコイツの姿が変わった途端先ほどまでとは比べ物にならないほど「圧」が増した事だろう。焼け付くような威圧感、呼吸をするだけで肺が焼けるかと思う程の存在感……ジークヴルムに近いものを感じる。そして…………

 

「シナリオ達成条件変更だと……?」

 

『シナリオ達成条件が変更されます。

 覇王る却火(ドレッド・バルカン)の鱗を一枚取得→“死”赤竜ドゥーレッドバルカンの侵略:災害状態から3分間生存する(なおこれは今回だけの変更)』

 

「ビャッコォ!」

 

「えっ?」

 

「そいつぁ仮にその状態になったとしてもすぅぐ元に戻っちまう!…………3分間耐えな、達成条件変更だ」

 

3分……?意外と簡た「グラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」あっ、ヤバそう。

 




侵略:災害状態(ドレッドハザードモード)
通常の災害状態ではなく、体の操作権をドレッド・バルカンからドゥーレッドバルカンに一時的に移行させ飛躍的に身体スペックを上げる。ただし生前のドゥーレッドバルカンの肉体強度よりはるか下の肉体では5分ほどが持続限界。

あれ?条件は3分なのに…?
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