シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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頭に葉っぱを載せてください。はいドロン(なお簡単な条件付き)

「……………………うっわー、これどうしよっかなぁ…………」

 

問題山積み、課題噴出、解決策を模索……うん。めんどくさいやご飯食べてからにしよう!

 

 

 

 

 

「………………ごちそうさまでした!」

 

うん、食事はいいものだね!頭が整理されて思考がクリアになる!そもそもドゥーレッドバルカン云々のおかげで正午手前までプレイしてたし!フルダイブゲームは脳みそをフル稼働させるのでエネルギー消費が激しい、ちゃんと栄養補給をしないとパフォーマンスに影響が出てしまう。

さてさて、目下の問題…………「致命兎叙事詩(エピック・オブ・ヴォーパルバニー)」とかいう明らかにヤバいユニークシナリオをどうするのかとあのあと回収したドゥーレッドバルカンの各種素材の使い道をどうするかと…………どうも俺とオルトの事が掲示板などで晒されているという問題にどう対処するべきかな?

 

◇◇◇◇

まぁまず問題が3つほど浮上したので1つずつ考えていくことにしよう。

・「致命兎叙事詩(エピック・オブ・ヴォーパルバニー)」なるヤバそうなユニークシナリオ。そもそもどうやら発生条件は「兎の国からの招待」をクリアする事らしい、受注した時こそ見逃していたが推奨レベル80を要求するトンチキユニークシナリオ……それをクリアした果てに出てくるシナリオだ。恐らく……というかほぼ間違いなくヴァッシュ、いや、ユニークモンスターだろうヴァイスアッシュ関連のユニークシナリオだろうな。

ユニークシナリオ自体を受注してもメインの攻略に制限がかかることはどうやらなさそうなので取り敢えず受注してみたものの……「神代の魂揺らぎし時、彼の兎は叙事詩を語る」らしい。

 

いやぁ、ちょっと何を言ってるのかさっぱりわかりませんねぇ……ただまぁ、こういうのは低レベルだとわからない進めないのがお決まりってやつだろう。

神代、ねぇ…………あぁ、そういえば世界観に遥か昔に滅んだ文明を神代と呼ぶとかなんとかあったような気がする。流石にこれは考察サイトとか見ないと分からないかな、ちょっと見てみよう。

 

――――「シャンフロ 考察」検索。

1番上に出てきたサイトをクリック。

―――――ロードにまるまる30秒かかる。

………………なんじゃこりゃ。

 

「えぇ…………?」

 

嘘だろ、我が家の回線は普通にいいもの使ってるんだぞ?その上で30秒かかるし画像ありの状態だとまだカクつくだと?こ、これはサクッと読めるものでは無い、というかモチベーションが湧かん。

 

「ユニーク関連はもう後回しにしてしまおう……次の問題だな」

 

・ドゥーレッドバルカンの素材の使い道

まぁ今のところ武器にしようか防具にしようか……本当に使い道がないなんてことは無いだろうが無ければ売り払うか。

この辺はラビッツにも鍛冶屋とかそういうのがあるかもしれないのでこれも保留。さて次が……

 

「1番の問題なんだよなぁ……」

 

・どうもサードレマの門前での大立ち回りとオルトを連れて街中を爆走したことにより掲示板などで俺の情報が出回っているらしい、サンラクとセットで。まぁ俺とサンラクだけが今のところ喋るヴォーパルバニーについて知っているわけだから当然か。

 

どうも軽く掲示板を眺めているだけでもかなりの数のプレイヤーが俺とサンラクを探し回っているらしく、中には有名なクラン……例の「阿修羅会」もそのうちの一つなわけだが、も動いているらしい。

 

「まぁ1番手っ取り早いのって内容全部話すことなんだけどなぁ……」

 

いやまぁ言わないけどさ。サンラクが黙っている時点で俺が話す必要もないし、こういうのは皆仲良く情報開示!なんて性格でもないしね。多分サンラクの方は椅子に縛り付けられた上で自分のクソゲーコレクションを一つずつ丁寧に焼却処分されたとしてもユニークの開示はしないだろうな。というかそもそも大前提として、「なんか金ピカドラゴン相手にヴォーパル魂見せつけてみたらあれよあれよでユニーク発生しました」なんて誰が信じるんだか。

 

「…………なるようになれ、ってやつだな。取り敢えずログインしよう」

 

 

 

◇◇◇◇

外出たいんだけどどーも鳥頭とおんなじ感じで探し回られてるらしくてやだなー的な事をオルトに話してみたところ返ってきた返答は

 

「つまるところビャッコさんはご自分の身分を隠したい、そういうことですか?」

 

というものだった。

 

「まぁ、極論はそういうことになるかな。そういうアイテムとかスキルとかがあるのかもしれないけど」

 

ただネックとなってくるのが頭と胴に刻み込まれた火傷跡(呪い)なんだよなぁ……見た目もかなり派手なせいで見る人が見ればどころじゃない、何も知らない人間でも注目を引いてしまう。

 

「…………そういえばこの前ピーツが面白い品物を入荷した、とか言っていたような……ビャッコさん、もしかしたら要望に叶うアイテムがあるかもしれません」

 

「え、何それ」

 

オルトに着いていくこと数分、到着したのはラビッツの街中ではなく兎御殿の中。その中にいる一匹のヴォーパルバニーだった。

 

「おん?どしたんオルトねーちゃん、なんかあったん?」

 

「ビャッコさん、ご紹介します。私の弟のピーツです」

 

「へぇ、よろしくお願いします」

 

「よろしゅうなぁ、確かアレなんやろ?天覇の龍王のオキニとかいう狐面の人」

 

「それに関して凄い文句を述べたいところだがまぁ置いておこうかな……」

 

いやぁ、結局このウカの狐面もなんだかんだ気に入ってずっと付けっぱなしだもんな。ある意味で俺のシャンフロでの素顔とも言える訳だ。まぁ普通に呼吸しづらくなったらずらしたりはするんだが。

 

「…………さてピーツ。貴方以前面白い枝だか葉だかを入手したと聞き及びましたが、まだありますか?」

 

「枝だか葉だか…………?あー、あれか。ふっつーに面白いから売れるとおもたんやけどなぁ、どーもヴォーパルバニーにも普通の開拓者さんらにもそんなに意味のないもんやからなかなか買い手つかんくてなぁ……わざわざ獣人(ビーストマン)の狐の人らのとこまで行ったっていうのに。ほい、これ」

 

枝?葉?受け取ってみて効果と名称を確認してみる。

 

 

・化かしの枝葉

新大陸の一定の場所にしか生息しない木の枝葉。最たる特徴は葉を頭の上に載せ、イメージを浮かべることで基本的にどんな姿にも化られるというもの。

ただし多用すること勿れ、化けすぎた者には相応の罰が待ち受けているだろう。己の姿を忘れること勿れ。

 

効果 今まで会ってきた一部のモンスター、NPCを除く全ての生物に変身可能。

使用条件 30秒ごとに体力が5%ずつ減少。

 

 

 

えっ、何この壊れアイテムは(困惑)




ウチのビャッコ君に白布お化けなんてさせない。絶対に。(確固たる意思)

ちなみに新大陸の一部地域では割とメジャーに使われているものです。あそこのモンスターは同族争いも格上狙いも格下狩りもみんな等しくいる訳ですが少しでも生存率を上げる為に自分が見てきた最も強いモンスターだったりをイメージして化ける事で生きています。まぁまだ小さな子供だったりのための便利な防犯グッズって事ですよ。


ちなみにはっきりとデメリット効果、とは書かれていないのですがフレーバーテキストにあるように連続で変身したり体力を回復したりして変身状態を続けると解除ができなくなります。その場合死ぬことでしか変身状態を解除できません。
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