シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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シャンフロ二次創作者に求められる技能

・時折Xで吐き出される玉葱のゲロを受け止め出来うる限り正確に解釈する
・時折Xで吐き出される玉葱のゲロにより使い物にならなくなった設定とプロットを投げ捨てる勇気

つまり何が言いたいって?元々考えてた設定と整合性が取れなくなったんだよ「アルカナム」関連で(泣き事)


刹那、されど永き時の墓守に終止符を望む 其の十五

「く、うぅあぁ…………よっしオルト、師匠(せんせい)の所に挨拶に行くぞ」

 

「はい、いよいよですからね」

 

少しばかりの仮眠を挟んで晩…………というにはもう流石に時間帯が遅すぎるな、夜だ。この後調整しておいたドーピングアイテムを使う為にもう一度ログアウトするわけだが先にヴァッシュに挨拶に行こうと思う。

何となくだが、やはり教えを受ける人間として挨拶をしておくのは筋だと思うわけだ。

 

兎御殿を進み、中央部の大部屋の扉の前に立ち声を上げる。

 

「さて、と…………失礼します、師匠(せんせい)

 

「おぅ、入れや」

 

許可を得たので扉を開け中に入る。

 

「…………サンラクと言いお前と言い、俺等ぁの弟子はどいつもこいつも心遣いができるんだぁなぁ」

 

「サンラクも来たんですか……はい、今晩が決戦の時です故に一言ご挨拶をと思いました」

 

訪れた俺に対してヴァッシュは1つ頷き満足気な笑みを浮かべ口を開く。

 

「サンラクもそうだったがぁよぅ、おめぇさんも中々良い面構えじゃあねぇかい……俺等から言えるこたぁ一つだけだなぁ」

 

「……………………」

 

「ヴォーパル魂、忘れんじゃあねぇぞ」

 

「教えを心に刻んで、行って参ります!!」

 

今この場でヴォーパル魂って何?って聞いたら多分ぶち殺されるな。

いやまぁ聞かないけどね?というかなんか言いたいことはなんとなーく理解できてるしさ、それで多分問題ないんだろう。

 

「では、失礼します師匠(せんせい)

 

「おう、頑張れよ」

 

ヴァッシュに頭を下げて部屋を出る。

装備よしコミュよしアイテムよし……さてと、後は冷やして置いた()()をキめるだけかな。

 

「オルト、俺は出る直前までちょっと瞑想しようと思う」

 

「なるほど、わかりました」

 

と、いうわけでログアウト!!

 

 

 

 

 

 

「…………っし、そろそろ良い感じにキまる時間帯だな」

 

はい、今こそ部屋に備え付けておいた小型の冷蔵庫から()()を取り出す時が来たぞ。

普通日本ではあるはずのない英語表記の缶のプルタブを開け、少し躊躇った後に覚悟を決めてグイッと一飲みする。

フルダイブVRではあまり推奨されることのない裏技としてカフェインを摂取してからフルダイブVRをプレイするとゲーム内でのパフォーマンスが向上するというのはミドルゲーマー以降の必修知識の1つだな。

この裏技の欠点として通常よりも多めに疲労感を感じるがまぁそこは昔培ったスタミナにモノを言わせて遠慮なく使わせていただこうか、というか一発限りの大勝負だ今使わずにいつキめるんだよ。

 

「…………あ"ーーーー…………くっくっ、良いねぇ効いてきた……態々海外から直輸入してきた本場の“ライオットブラッド・バックドラフト”、やっぱお前こそが最強だよ……くくくく」

 

剣道やってた頃から割と常飲してたこいつはカフェインを燃料に燃えたぎる脳みそを提供するなんて最高にクールな(イカれた)キャッチコピーを持って登場した灼熱と情熱の1本だ、恐らくライオットブラッドシリーズの中で最も薬物検査が入った商品だろうが合法に決まってる。

 

そうこれは合法なんだ例え今息を吸って吐くごとに全身を駆け巡るカフェインと万能感を自覚できてしまったとしても薬物検査キットがしっかりとこれは合法だと認めてくれているつまりこれは合法で合法な超ハイパーウルトラエナジードリ……おっといけない、思考がバックドラフトを始めていた。

 

「やっぱどう考えても日本産のやつより数倍エグいが数十倍効くねぇ……」

 

人類である以上夜になれば必ず若干は感じてしまう眠気を赤く燃え上がる破壊槌か情け容赦もなく粉砕する幻覚が見える程の狂気的なカフェインパワーが全身を駆け巡り思わず体に震えが走る。はっはっはっ来てるぜ来てるぜ今俺の体は熱く燃え盛ってるぜぇ……?

さらにビタミン剤、栄養食的なクッキーなどを胃袋に叩き込んでエネルギーMAX、今の俺の状態だけで言えば恐らくバリバリに剣道やってた時の試合直前を優に越していると言える。ベストコンディションを超えたベストコンディション、キョウ的に言うならばアルティメットコンディションなわけだ。

…………あぁ、そろそろ時間的にサンラクとオイカッツォと合流しなければな。

 

「いざや行かん、決戦の大舞台だ……!」

 

さぁ行こうか…ログイン。

 

◇◇◇◇

(虎堂)(ビャッコ)へと姿を変え、現実の布団に横たわった俺がラビッツのベッドから起き上がる。体は現実の体が感じていたように熱く燃えたぎり、今なら周囲全てを俺の持つ熱量だけで焼き払ってしまえそうだ。

本格的にバックドラフトがその真価を発揮し始めるのは今からおおよそ20分後、と言ったところか……このエナドリはピークを長期間維持し続けると言う点においてスポーツマン向けとされている。フルダイブVRもスポーツみたいなもんだし大して変わらんだろう。

今するべきことはサンラクとオイカッツォとの合流かな。

激戦は確実な為ラビッツに今回居残ってもらうオルトではあるがサードレマまでは送らせて欲しい、と言われたのでお言葉に甘えさせてもらった。

 

「ビャッコさん、ビャッコさん」

 

「どうしたオルト」

 

「墓守のウェザエモンに挑む貴方に1つ、渡しておきたいものがありまして」

 

サードレマの裏路地……あまりプレイヤーも来たがらないであろうとても小さなスペースに転移した俺とオルト。

別れる前にそう言って何かを手渡してくるので受け取ってみる、…………これは……ピアス?いや違うな、イヤリングか。よーく見てみれば何かぶら下がっているそれはどうも宝石とか金属とかではなく何かのカケラをフレームで補強した上にとても細かい字のような何かが彫られている。

 

「父上が昔下さったものです、私のお守りなのですが……これ、私の【再構築(イノママニ)】を込めておいたんですよ。何かのご助力になればと思いまして」

 

「へぇ…………ありがたくもらっておくよ、これで勝利は確実だな。死んでベッドの上で返すつもりはないぞ?ちゃんと勝って帰ってくる」

 

「…………!はい!ご武運を!」

 

普段笑うことのないオルトがにっこりと笑みを浮かべて声援を上げる。それに対して俺は仮面をずらしにっこりと笑ってからサードレマの裏路地を抜け出し待ち合わせ場所へと全速力で駆け出すのだった。

 

 

 

 

識別片(オモイ)のイヤリング

効果なし。

それは残滓であり、残骸であり、断片であり、欠片である。

それが誰を証明するもので、どこで用いられたものかを知ることはできない。

だがかつてそれは確かにある人物の存在を証明するものであった。

 

そして刻み込まれたオモイが光を放つ時、それは世界がほんの少しの願いに応えた時だろう。

 

 

 

 

 

「ようお前ら、気分はどうだい?」

 

「最高だよ、エナドリは世界を救うんだ……!」

 

「……っとまぁこいつはこんな感じ、俺も似たり寄ったりだけどさ。そっちは?」

 

「燃えたぎる脳みそがカフェイン(燃料)を求めて唸り声上げてる」

 

「「バックドラフトか…………」」

 

カフェ「蛇の林檎」で合流後速やかに千紫万紅の樹海窟へと向かう俺達3人。どうやら他2人もエナドリをキめて来ているらしくベストコンディションのようだ。……サンラク、俺が言うのもアレだけどお前ちょっとキまり過ぎじゃない?目がバキバキになってるよ?

バレることは早々ないだろうが一応の警戒をしながら「秘匿の花園」へと入り込む。

 

 

「あ、そうだ。便秘で新バグ技見つかったぞ。ガーキャン挟めばゲージ技でパイルバンカーできる」

 

「え、まじで!?」

 

「マジもマジ」

 

「ガーキャンかぁ……それは考えてなかった、ていうかなんでガーキャンから派生するんだ……?」

 

 

格ゲーの話で盛り上がり始めたので蚊帳の外な俺は何をするでもなくぼーっとしていたら目の前でピシピシと亀裂が入った。その瞬間全員が表情をさっと引き締め立ち上がる。

 

「……これ、だよね?」

 

「これじゃなければ他に何があるって言うんだよカッツォ」

 

「新月の夜は結界に綻びができる……だったか、こういう感じなのか。なんというかバ……」

 

「バグってオブジェクト崩壊したみたい、とか馬鹿みたいなこと言わないでよ?」

 

「……バ、バッカ、俺がこの局面でそんなくだらないシャレ言うわけない……ですわ?」

 

「目が泳いでるよクソゲーマー」

 

「今からでも遅くないからやっぱりクソゲーフィルター落としてきなよクソゲーマー」

 

さてと、サンラクのクソゲーフィルター問題に関してはいつかの機会にしっかりと議論するとして、今は今回の計画の発起人たるペンシルゴンを待つとしようか。

俺達が空間に生じた亀裂をしげしげと眺めていると、洞窟の方から岩肌を踏み締め駆け抜けてくるが聞こえてくる。

 

「お待たせ!」

 

「その様子だと……」

 

「いやぁ、予想以上に抜けるのに手間取ってさ。まさか最大火力(アタックホルダー)が初手ブッパ決めてくるとは思わなかったよ」

 

「一度チラッと見たあの白金騎士のことだよね?アレ喰らったのか……」

 

PKが真っ二つにぶった斬られた上に城門どころかその向かいの城壁に派手に吹っ飛んでいった情景が頭の中に浮かぶ。あまり良い印象のない阿修羅会ではあるがほんの少し同情の念が湧いてくるもんだな……。

グイッとポーションと思しき液体を呷ったペンシルゴンが改めて俺、サンラク、オイカッツォに視線を向ける。

 

「チャンスは一度きり、失敗すれば……まぁ阿修羅会から袋叩きは確実だね」

 

「その最後通牒、もう無駄だよ」

 

「失敗した時のことなんかドブにでも捨てておけ」

 

「そうとも、俺達は墓守のウェザエモンだなんてご大層な相手に()()()来てるんだ。だったら言う事は一つでしょ?」

 

全員思ってることは同じらしい。互いを見合って不敵な笑みを一様に浮かべ拳を突き合わせる。

 

「じゃあ主催者として私が音頭を取りまして…………あのロボ武者野郎をぶっ倒すよ!」

 

「「「おう!」」」

 

拳を離した瞬間クイックドローで放たれたペンシルゴンからのパーティー申請をノータイムで受諾、改めて4人1組となった俺達は花園の中心に生まれた場違いな空間の綻びに突撃していく。オイカッツォが飛び込んで、サンラクが飛び込み、俺が飛び込んで、最後に墓に向かって何事か呟いていたペンシルゴン。

 

そして世界は一気に反転を開始した…………!

 

 

 

 

 

他の3人が飛び込み、最後に自分が飛び込む番となったペンシルゴンは、枯れ果て、今や見る影も無くなったかつて立派であっただろう桜の木を見上げる。

満月の光が彼女の姿を人の目に見えるまでに浮かび上がらせると言う設定上、新月の今日に彼女の姿を見出す事はできない。だが、それはあくまでも姿だけの話なのだ。

 

「セッちゃん……いや、セツナ」

 

その存在は確かにこの場所に存在している。恋人の純粋な想いに縛られた彼女は死してなおこの場でずっと待ち続けていた。

偶然と言えばそれまでだ。ただ自分の本名とゲームのNPCの名前が対義語であった、それだけの話だ。だが……否、だからこそペンシルゴンは、天音 永遠(アーサー・ペンシルゴン)は本気でゲームにのめり込む事を決めたのだ。

 

「貴女の願い、私が……いいえ、私達が叶えてあげる」

 

枯れ果てた木は夜風に僅かに枝を揺らすのみ。だがペンシルゴンはそこに一瞬確かに見知った女性の姿を見た。

そしてペンシルゴンは笑みを浮かべ、仲間達が飛び込んだ決戦のフィールドへと自身も飛び込むのだった。

 

 

◇◇◇◇

彼らは、酷く消耗していた。同時に混乱もしていた。今の今まで誰にも見つかることのなかった秘匿エリアに築いた自分達の拠点に……()()()()()墓守のウェザエモンへのレベリング兼対人練習の為の定例会だったが故に阿修羅会のメンバーのほぼ全員が集まっていた状況で。

突如として襲撃は始まった。

「黒狼」、「イン虎団」、「午後十字軍」に「天ぷら騎士団」というシャンフロにおいて屈指の実力を持ったプレイヤー(廃人)を多く擁するレイドボス戦ですらお目にかかることのできない程の4クラン連盟による完全奇襲……それだけでなく、今まで自分達によって被害を被ってきた数多のクラン達。それはPKクランとしてシャンフロに悪名を轟かせた阿修羅会に大混乱を齎した。

…………否、それだけならばまだ良かったのだ。本来であればそれほどの大軍勢であろうとも人をバーチャルの世界とは言え()()()()()彼らであればまだ辛うじてある程度の防衛は可能だった。…………それも()が居なければ、の話だが。

 

「くそっ……くそっ……! あんなのどう考えてもレイドボス相手に使うようなスキルコンボじゃねぇか……!」

 

特定条件を満たした上で制作が可能なプレイヤーが使役することのできる数少ないモンスター「ゴーレム」。レベル換算において70相当であったそれら10体を()()()()()()()()()()()()してのけた最大火力(アタックホルダー)……サイガ-0。

彼らは思っていた。所詮大量のバフデバフによる介護の末の結果が最大火力(アタックホルダー)だろう?と。所詮称号とは言ってしまえばお飾りで、常日頃からプレイヤーを殺し続けてきた自分達にはない殺しへの()()()があるだろう?と。

だがそれは間違いだと即座に気付かされた。シャンフロに於ける唯一無二の称号は決して介護のみで成し得たものではなかったのだ。ついでに言うならば殺しへの躊躇いも微塵も持ち合わせていなかった。ヤケになって飛びかかった阿修羅のメンバー1人を剣の一振りで跡形もなく消し飛ばしたことが何よりの証拠と言えるだろう。

結論から言えば阿修羅会は総崩れとなり、クランマスターと数人のメンバーがどうにか離脱に成功したもののそれ以外のメンバーはPKK……即ち襲撃を掛けた者達によって討ち取られてしまっていた。

 

「オ、オルスロットさん……どうしますか?」

 

「……とりあえず秘匿の花園に退避だ。あそこは俺たちしか知らねぇ、癪だがあそこで朝まで隠れるしかねぇだろ」

 

サードレマ等の大規模マップに隠れると言う案もあったがどこに襲撃を掛けてきた他クランの目があるかわからない以上それらから完全に逃れる為にはあの隠しエリア以上に安全な場所はない。

 

転移と移動を繰り返しながら秘匿の花園へ向かう道で、阿修羅会クランマスターのオルスロットは思考を開始する。

 

(一体なんでバレた? どこから情報が漏れた……?)

 

阿修羅会の拠点は15番目の街、フィフティシアの隠しエリア「栄光の廃船グローリー・エリス号」だった。情報屋ですら知り得ることの出来ない安全地帯を一体どうやって見つけ出したと言うのか。

考えられる最も高い可能性としては、やはり内通者。脳裏に1人の女性が浮かぶが即座にその考えは棄却した。何故なら彼女自身も襲撃に対して驚愕の表情を浮かべていたから。

思考の海からその考えを放り捨てようとした瞬間、閃きが電光石火の如くオルスロットに走る。

 

(……ちょっと待て)

 

その電光石火につられるが如く、脳内で単語と単語が線を結び像を描き始める。

今日は何の日だ?大型アップデート……いや違う、自分達にとっては新月であり秘匿し続けてきた最重要機密……ユニークモンスターへの挑戦が可能な日。

あの女……ペンシルゴンは何処に行った?生き残りに話を振ってみれば襲撃者が我先にと流れ込んできた時点で何処かに駆け出していたということだった。

 

ペンシルゴンという女は腹立たしく、憎たらしく……そして悔しいことに、自分より遥かに優れている。それは認める。そんな彼女ならば当然、阿修羅会のみが知っている隠しエリアが最も安全だと誰よりも先に……それこそ、襲撃が来た瞬間考えに至るだろう。

 

 

 

彼女は常日頃からウェザエモンに対して何と言っていた?

 

思えばずっとあのNPCに執着していた。常々倒したいと言っていたではないか。あの外道なら……であるならば、だとすれば、ひょっとして、まさか、そんな。

 

仮定が次々と補強され、雲や霞に近かったそれが一気に現実味を帯びて真実(こたえ)に限りなく近づいていく。足を動かす速度がみるみる上がり、気づけばクランメンバーの声すら無視して全力疾走を開始。自らの考えを否定する為に最速で秘匿の花園へと到達し……

 

 

「な、あ……………?」

 

 

 

その仮説はオルスロットにとって残酷なまでに正解だった。

彼から見ても幻想的だと言える風景は……今日に限って言えば一部分だけを除いて、いつも通りであった。だがそこに居るはずの人物は存在せず、()()()()()()()()すらも存在しない。

 

「あ、が…………」

 

最悪の予想。こうあってほしくないと言う願望はものの見事に破壊された。誰よりもアーサー・ペンシルゴンを……天音 永遠を知っているが故に、オルスロットは真実へと到達した。してしまった。唯一の救いは自らで8割程それに辿り着いてしまったが故にまだ声にならない声なら出せたことだろうか。

嘘か真か「かつてあるゲームで全プレイヤーを支配下に置いていた」……そんなことを嘯いていた()()()の姿を、雑誌に写る、仕事用の笑顔とは真逆の人を喰ったような嘲笑を幻視する。

 

「や、やりやがった……」

 

「オルスロットさん?」

 

ただこの一瞬の為だけに。

 

オルスロット達が今晩の墓守のウェザエモンへの挑戦を阻止する、ただそれだけのためだけに。

 

 

アーサー・ペンシルゴンは阿修羅会を売り飛ばした。

 

まさしく正解に辿り着いたオルスロット……天音 久遠(あまね くおん)は表では恐らく家族以外では知らない彼女の一面……そう、長い時間を程よく楽しむよりもほんの一瞬の刹那的な時間を最高に楽しむという刹那主義を知っていた。彼の脳裏に阿修羅会と銘打たれた花火玉を笑顔で打ち上げる姉の姿が浮かび上がり、思わずゲームのマナーすらも忘れて絶叫する。

 

「あんのクソ姉御がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 




半分くらい阿修羅会サイドってマジ??
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