シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:トレセン暮らしのデュエリスト

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いつも投稿してない日はそんなにUA伸びないのに昨日に限ってバカほど伸びてた…なんで??


背後から襲いかかる過去に気付かなかった!

「うん、単純に探し回っても見つからないなこれは」

 

「と言いますと?」

 

「「魔力運用ユニット」?とかいうのがこんな表面の浅い所にあるわけがない……というより、あっても壊れてると思うんだよ。だからこんな風に探し回っても意味ないなってこと」

 

「狐面の人が言う通りじゃ、「マーリョクウンヨーンユニットー」は要するに神代の鍛治師が使っていた道具じゃけぇの」

 

「つまりは工房的な何かを探すわけね……SF関係なら……地下辺りが妥当ってところか」

 

ビィラックが頷くのを尻目に俺達一行は工房へ続く入り口を探す。「古匠」って言うのはなんだかんだ言って職業だ、ウェザエモンの様なエンドコンテンツ中のエンドコンテンツというわけでもなしそこまで見つけ難いなんてことはないだろう……ないよな?でもシャンフロだしなぁ……

 

「うーーむ、にしたってこれ仮に地下だったとしたら信じられないぐらい見つけ辛い気がするんだよなぁ」

 

一応もしかしたらを鑑みて地面を覆い隠す様にぐちゃぐちゃに積み重なった金属板を退かしつつそうぼやく。周囲を見渡せばそこかしこに大量の残骸が積み重なっていて正直一苦労しそうだ。

自らを支える為か巨大な肋骨を地面に突き刺している部分を境界として、そこから内側に展開しているのがこのエリアなのだが……周りを見渡せば残骸、残骸、遺跡っぽい何かを挟んでまた残骸……残骸オンパレードだな?その他にも長年の稼働により何処かしらが破損し道半ばで役目を果たせず機能停止したゴーレムが転がり、それらに風化の影響か草が生い茂っていたりもしている。そこら辺はまだ全然許せるんだがいかんせんそろそろ夜に差し掛かってきそうなのが面倒だな……明度が若干下がっていて見落とす可能性が出てくる。

 

「仮にも神代絡みのエリアで手に入るものなんだしこう……ロケーターとかそういうのはないんだろうか」

 

「そんなもんがあるならわちも苦労しちょらんわ、しっかり本腰構えて探さないかんから今の今まで後回しにしてきたんじゃ」

 

「なるほど、納得……」

 

なんだかんだどこまで行ってもゲームはゲーム、それ故に無限に等しい残機と第3者の視覚共有、暗闇での視界補正などなどがあるプレイヤーとは違いNPCはそういう保証が一切ない。こいつらも内心気が気じゃないんだろうな……さっさと終わらせたいものだ。

セーブすれば世界の時が止まるオフラインゲー、ログアウトしようが変わらず世界の時は進み続けるのがオンラインゲー……ここにオフラインかオンラインかの違いが溢れてる気がする。

 

「まぁそういう時って大体は別れて探すべきなんだろうな……」

 

「いや、安全を鑑みて三手に分けるほうが良いだろう!うむ、実に合理的だ!」

 

いやそれなら二手に別れたほうが安全じゃ……ん?あぁそういうことね?

 

「俺は三手で構わないよ」

 

「俺もだ、どうやって分けるかだな……」

 

「わちと鳥の人、バカミースとエムル、狐面の人とオルトでええじゃろ」

 

あーーーっ!ビィラック様いけません!アラミースがこの世の終わりか余命宣告された時みたいな感じの絶望の表情を浮かべてる!気づいて!気づいてあげて!

 

「別れることは賛成じゃし、アラミースなら安心してエムルを任せられるけぇのう」

 

「何だよ、俺だったら不安だって言いたいのか?」

 

「七つの最強種に嬉々として挑むやつじゃけぇのう……」

 

サンラクお前何も否定できないじゃん……まぁそれは俺も似た様なもんか。だがそれはそれとしてNPCとは言えどもアラミースのことを応援してやりたい気持ちもある、ここはひとつ助け舟を……

 

「な?頼めるじゃろう?アラミース。お前しかおらん」

 

「ふぐっ、おっ、乙女の頼みと……あらば……っ!」

 

お前が屈するのかよ。いやでも普段無愛想なビィラックに頼まれたらお前としては聞きたくもなるか……?

 

とはいえこれで分かれるメンバーは決まった、いざや工房探し!

 

「…………あれ、私の意見はナシなんですわ?」

 

エムルちゃん、年功(レベル)序列ってヤツだよ。

 

 

◇◇◇◇

「やっぱお前との連携がっ、1番しっくりくるなぁオルトォ!」

 

「ビャッコさんがヘイトを集めてくださるので助かります……【マジックエッジ】!」

 

何かの機械から発せられる煙が質量を持ってゴーレム化した……仮称(クラウド)ゴーレムに向かってオルトがマジックエッジを叩き込み、俺が正確に雲ゴーレムの(E)削り取る(meth)。確か本家の方だとゴーレムの額にemeth(真理)があってeを削ればmeth()、つまりただの土塊に戻ってしまうというやつだった気がする。

そういえばゴーレム倒しても素材とかドロップしなかったな、まぁ雲ゴーレムは言ってしまえば煙が謎パワーで殴れるくらいの質量を持っただけだろうからドロップしないのは当然か。ただ本当に何も無し、というわけではなく雲ゴーレムが消えたその場に何かが落ちていた。拾ってみてよく見てみればそれは女性を模した人形……ん?耳長いなこの人形の女性。エルフとかその辺なんだろうか。

 

森人族(エルフ)の偶像

自然発生するゴーレムが稀に生成する小規模な己の分け身。クラウディアン・ゴーレムが生成した偶像は特定の生物を引き寄せる効果がある。

森人族の偶像が悲鳴を上げれば上がるほど特定の生物達は強く引き寄せられてしまう。

 

「特定の生物……オークか?」

 

いや確信を持って言えるわ、これ間違いなくオークだ。未成年お断りの方の。

俺の胸の内でふつふつと偶像集めへのモチベーションが燃え上がるのを感じつつ、今は目的の「魔力運用ユニット」がある工房へ向かうという意思を持って蓋を……

 

「おーい!あったぞーーー!」

 

「え、マジ?」

 

偶像ちょっと集めても良い??

 

 

 

 

 

 

 

 

「っはーーーーー……言ってはみたけどまさか本当に地下にあったのか」

 

「まぁな、ビィラックが言うように「工房」……神代文明的に言うなら「生産工場」だと思ってな。それなら戦闘おっ始めるような地表とかじゃなくて地下、しかも自衛手段の1つや2つあると思って()()()()()()()()()()みたいな見た目をしたやつが固まってる場所を探してみたら……これよ」

 

「……………………これ、かなり深いな」

 

そこら辺にあった金属片を引っ掴んで放り込む、かなり長めのロードが挟まって音が響いた。うーむ、このままダイブしたら十中八九グチャリコースか。

 

「オルト、【再構築(イノママニ)】使えるか?」

 

「使えますが……かなり間隔を離して地形を変えたとしても厳しいかと。マナポーションの数もそこまでありませんし……」

 

「素手で壁に取り付いてってのも出来そうにないしな、ギャンブル性を削って安全に行きたいなら……」

 

「縄とかあったら便利だよねサンラク()、ビャッコ()

 

「奇遇だね、丁度ここに大量に縄を持っている考古学者改めトレジャーハンターがいるんだけど」

 

「へぇ助かる、早速お願いしようかな……」

 

「おっ助かる、じゃあ早速……」

 

 

 

 

 

 

 

ひゅっ。

 

◇◇◇◇

「お前ら、何故ここに……!?」

 

「んー、まぁ取り敢えず言いたいことと殴ることは多々あるけど、遺言くらいなら聞いてあげるよ?」

 

「遺言の内容に困ってるなら任せろ、それはもう見事な遺言(断末魔)を叫ばせてやるから」

 

プロゲーマーとカリスマトップモデルという職業上人に見せるのが当たり前である笑顔、その手のことに()()()詳しい俺から見てもわかる、凄まじく見事なものだ……まぁ多少外道の色が滲み出ている気がしなくもないが。

ガッチリと俺とサンラクの肩を1人1つずつといった塩梅で掴まれた。さて、どうしたものか。取り敢えずどうやってここに辿り着いたかの把握だけはしておくか?

 

「……あーー、ちなみにどうやってここが?」

 

「サンラク君だよ、インベントリアに大量にアイテム突っ込んでたんだよねぇ……水晶群蠍(クリスタル・スコーピオン)の素材をどうやってあんなに確保したかは後々ゆぅーーーっくりと本人から聞かせてもらうとしてぇ、あのモンスターは水晶巣崖にしかスポーンしないんだよ」

 

「お前のせいじゃねぇか畜生!!」

 

「そこから足がついたか……不覚……っ!」

 

「あとはまぁ、メール飛ばして方向把握したり君のことだから大体2、3歩先に進んでるだろうからってのを考えてここまで。まさかビャッコ君まで居るとは思わなかったけどねー」

 

ん?おやエムルちゃん、事態を飲み込めてないようであわあわしてるが何かあったかい?

 

「サ、サンラクサンのお知り合いだから案内したの、不味かったですわ……?」

 

「……エムルちゃん。良いことを教えてあげるからしっかり覚えたほうがいいよ……こいつら、場合によりそこら辺の手のひらドリルより高速で敵に回るからどう関わっても基本的には潜在敵として認識したほうがいい」

 

「ははは、君達と俺の仲じゃないかスケープゴートコンビ」

 

「そうだよ、3人とも私にとっては便利な持ちご…………フレンズなんだから!!」

 

お前今持ち駒って言いかけたな?信じられるかよオルト、この外道共のお互いの運用方法は基本的に使い捨てだ。握り締める筈の持ち手部分も剃刀で出来ている剣か何かだ。自分で思ったがそれは剣の役目を本当に果たしているのか?握れるなら果たせてるか。

 

「まぁ茶番はともかくこの下にリアクター修復に必要な条件を満たすためのアイテムがある確率が高いのでとりあえずバンジージャンプしてくれオイカッツォ」

 

「よし、じゃあ飛び降りようかカッツォ君」

 

「ああしまった俺がタゲられた!」

 

やーいざまぁみろ、ヘイト管理を怠るからそうなるんだよ馬鹿めが。戦場(俺達の会話)はいつだってキラーパスと裏切りと誰かが撃った流れ弾に溢れているんだよ。

 

「あ、オイカッツォ縄あってもきつそうだしオルトに手伝ってもらえ」

 

「オルトちゃんに?」

 

「頼んだオルト」

 

「わかりました。よろしくお願いします、オイカッツォさん」

 

困惑するオイカッツォを他所に首辺りにオルトを載せて、オイカッツォが持ってた縄の一方をしっかりと瓦礫に結びつけて、もう一方をしっかりオイカッツォに握らせて……

 

「ほーら行ってこーい」

 

シュルシュルと縄を降る音がした後何やら金属が捻れるような音が鳴り響いた。続いてオイカッツォの驚愕の声が聞こえ……それから暫くしてオイカッツォがオルトが【再構築(イノママニ)】を使って形成する足場を踏み締め急いで上がってきた。

 

「なんかあったの?」

 

「ウェザエモンっぽい感じのスマート体型なモンスター」

 

沈黙。

 

「ばっかやろう何言ってやがんだ、アレクラスは無いだろうと言うかあっちゃいけないだろう、単体で30分確定拘束の化け物がアイツだぞ?」

 

「いやまぁウェザエモンレベルでは絶対にないだろうけど、明らかに高機動型っ!って見た目のモンスターが扉の前に陣取ってた」

 

あーー……上にいたゴーレムよりそっちが本命なのかな。兎にも角にも厄介そうなのは間違い無いかな。

 

「ていうかそこの黒兎と長靴をはいた猫は一体?」

 

「よくぞ聞いた! 我こそは剣せ」

 

「オイカッツォ君が喉から手を伸ばしてゼスチャーサインしても手に入らないユニーク由来の鍛治師と剣聖」

 

サンラクが言い放った台詞にオイカッツォが浮かべた表情とサンラク自身が浮かべていた表情はペンシルゴンが爆笑するレベルのものであったと言っておこう。




あまりにも出さなさすぎて「【再構築】忘れられた?」と言われました。忘れてませんからね!?ちょっと無法過ぎて出しづらいだけで!
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