シャングリラ・フロンティア〜音ゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜 作:トレセン暮らしのデュエリスト
それはそれとして掲示板名前大喜利の方もよろしくお願いします
お前が死ね、その前にお前が死ね。邪魔だし鬱陶しいしめんどくさいんだよ……だから諸々の思いを込めた最高の一言をお前にプレゼントしてやる、つまりは……
「さっさと死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
『貴方こそ、死んでください…………っ!!』
「死ね」という言葉のナイフをお互いの喉元に向かって振り回すんだよ。
◇◇◇◇
『ファッキンタイガー!こっち側の作戦は完全に成功した、直ちに帰投を……』
「知るか馬鹿野郎!今最高に楽しい瞬間に水差すんじゃねぇ!!」
流れてきた通信にブチギレてミュートにしてそのまま戦闘続行、正直作戦とかはもうどうでもいい、今はコイツをぶちのめすことこそが最重要案件なんでな……!
入れ替わった上下の立ち位置……イーブンに戻すなんて甘い考えはしない、引き摺り堕として噛み殺してやる。
本物の地面を踏み砕きながら跳躍し上空から羽の嵐を降り注がせる灰色の大鴉に向かって一気に肉薄する。
『何で、空中でそんな挙動が……!!?』
「案外難しいんだぞ、俺も久々にやってるけどやっぱりキツい」
何せスラスターをコンマ数秒刻みで蒸かしてその時生まれた
「位相をずらしてミスを誘発させる……っ!」
ガクン、とタイミングをずらしてバランスを崩し相手のミスを誘発させる……今やつには空を駆けることに失敗した阿呆な虎に見えているだろう、そしてそんなミスを実力者が見逃すか?答えは否、そしてその行動は俺にとって願ったり叶ったりの大チャンスにもなり得る。
『――――――――な、ぁっ!!?』
「そんなもんかよ「最凶」とやらはァァァァァ!!」
案の定ケリをつけようとこちらに接近してきた鴉を見てニヤリと笑い、バランスを崩した前のめり状態で左前脚のスラスターを最大出力で運用し捻り込みを加えることで突っ込んでくる鴉と向きあう形になる。続いて右前脚のスラスターを起動し跳躍、そうすることで一気に相手の後方へ位置を変え対処がほぼ不可能な一撃を仕掛けられる!
「とったぞ後ろォ!死ね!
『ぐっ、ゔぅ…!!』
ちっ、翼の根本を狙うつもりが背中部分になったか。この手は割と多用してきたからそこそこ成功出来る自信があったんだが。やっぱり数ヶ月やってないとブランクというものが響いてくるか。だがその硬直は命取りになるぞクソ鴉!!
スラスター全開、最高速でグラップしてそのまま落下していく。覚悟はいいな「最凶」、地面に叩き落とされる覚悟の程はッ!!!2体のレコンドの重量はいくら片方が軽量に軽量を重ねていたとしてもかなりの重さになる、そんな質量の物体が凄まじい速度で落下しているのだからかかるGも凄まじい、もう俺は身動きが取れる気がしないので鴉を下敷きにする形で落下していく……ん!?
「おいおい待てお前冗談だろう……!?」
『
力技で引っぺがすだと?いくら何でも無法がすぎるし何でお前割とある程度動けてるんだいや待て違うそんなことは今考えることじゃない、今考えるべきはこいつがもし仮に拘束から離脱した後のこと!
(どうする……!本来のプランじゃこいつを地面に叩き落とした後
王手をかけた相手が意地を見せてくる、あぁなんて素晴らしいことだ喜ばしいから死んでくれクソが。
なんてことも言ってられなくなってきたかもしれない……この野郎、拘束から8割型抜け出しやがった!
拘束から抜け出し自由になった灰色の大翼を目の前で広げる姿はまるで死をもたらす死神のように俺の目には映った。
◇◇◇◇
何だ今の挙動は、一体どうやって私の後ろに移動した。いやそもそもどうしてさぞ当然のように空中で行動している、これでは飛行系レコンドの立つ瀬がないではないか……その他諸々言いたいことはあるが一旦それを抜きにした上で少女――――グレイは眼をギラギラと危険な色で彩りながら吠える。
「負けてたまるかァァァァァァァアッッ!!!!」
背中にガッチリとしがみついて離れようとしないハクアレンコに向かってそう吠えたグレイに応えるかのように八咫の大烏……レインはシステムで設定された以上の力を発揮する。強引に翼を動かせないようにガッチリとロックしていたハクアレンコの腕を引き剥がし大きくその灰色の翼を広げる、このまま振り落として中空で羽による掃射を敢行する、いくら空中でも動けるとはいえやはり地上での戦闘を前提にデザインされたレコンドなのだから動きに多少の難はあるはず、ひたすら嫌がらせを続けてミスを誘発させてやればいい。
そう判断したグレイは一気に急上昇しバレルロールを行った。
「一手たりなかった、とだけ言っておきましょう……!」
『この程度で本気で俺がくたばると思ってんならお笑いだぜ
一切の容赦なく叩き込んだ弾幕を一体どういう原理なのか三角跳びのような挙動で回避してみせたハクアレンコにグレイは笑みを浮かべつつ次なる一手を考える。
(まさかここまでなんて……!空中というアドバンテージはもう考えない、こちらにあるアドバンテージはリーチと手数くらいだと思った方が良いかな……?いや、どちらにせよあそこまで速度に振り切ったビルドなら確実に擦り傷でも大きな障害になり得るはず――――――)
そこまで考えた上でグレイはこんな決断を下した、即ち……
「それは!
擦り傷でアドバンテージを稼ぎながらかつ?なるほど確かに良策だ、というか確実に勝ちたいのであれば誰でもこの手段を実行するだろう、頭では理解していても自らのプライドがそれを許すことはなかった。何より尊敬する兄ならそんなことは絶対にしないというブラコンっぷりも込みでその案は棄却された。
「『勝負は1撃当てた方が制する…………!!」』
両者の決断は全く同じ、かたや絶死の咆哮を備えた白き虎、かたや一撃で全てを終わらせることが出来る火力を備えた灰色の八咫烏。双方が自らの牙を相手の首に突き立てるべく大地と大空で躍動する。
次回、決着