コードギアス 反逆のルルーシュ loyal knight 作:ボートマン
「どうやら上手くいっているようだな」
ブリタニア軍に遭遇しない様にカイルは慎重に戦場を進んでいた。
進みながらレーダーを見ると、ブリタニア軍のシグナルが次々と“LOST”と表示されていく。
ルルーシュはテロリストのグラスゴーを囮にし、奪ったサザーランドをテロリストに与えて指示を出して敵を撃破していた。
「識別信号だけでこうもあっさりとはな」
テロリスト側のサザーランドはIFFが外されているため、レーダーにはシグナルが表示されいない。
ブリタニア軍にとってはテロリストの機体を追い詰めようした矢先に、レーダーには見えない敵に撃たれているのだ。
「この動きは………何とも愚かな指示だな」
ブリタニア軍はテロリストの一団がいるポイントへ残存部隊を囲い込むように動かす。
その上、本陣の守備隊も投入したせいで陣形が崩れてしまった。
そこへルルーシュの指示通り地下鉄退避していたテロリストは、地下鉄内にある支柱を一斉に破壊する。
すると集結していたブリタニア軍がいた地面が崩れ、集結していた部隊は地下へ落ちてしまう。
「やっぱりルルーシュは凄いな」
いとも簡単にブリタニア軍へ大損害を与えた幼馴染を改めて凄いと認識していた。
このまま合流し、あとはここから離脱できれば問題とカイルが思った瞬間。
『カイル、厄介なことになった』
ルルーシュからカイルに通信が繋がる。
「どうしたんだ、ルルーシュ?」
『敵の増援のせいでテロリスト達が次々とやられた』
「増援の数は?」
『数は1機らしい』
「………は?1機?」
告げられた言葉にカイルは理解する数秒かかった。
「一応聞くが冗談ではないんだよな?」
テロリスト達がKMFの操縦が素人だとしても、たった1機にそう簡単にやられるものだろうか。
1機程度であれば数でおせばどうにかできるはず。
『こちらとしても信じられないが、どうやら新型らしい。しかも実弾を弾くそうだ』
「……ルルーシュ」
『どうした、カイル?』
ルルーシュと通信している間に、カイルの目の前に白い機影が高速で接近していた。
「どうやらその新型がこっちにも来たようだっ!!」
カイルは操縦桿を動かし、白いKMFの蹴りをギリギリで回避する。
「この!」
白いKMFから距離をとりながらアサルトライフルを撃つ。
「マジかよ!?」
ルルーシュの言う通り、白いKMFは何かバリアーのようなものを展開して実弾を弾いていた。
「実弾を弾く上に、この性能か!」
サザーランドの比ではない性能に実弾を弾くバリアー。
その上、このパイロットは優れた操縦技術をもっている。
勝ち目何てあるわけがないとカイルは実感する。
「それでもここで諦めるわけにはいかないんだ!」
白いKMFのスラッシュハーケンによってアサルトライフルを弾き飛ばされる。
即座にスタントンファを展開して、連続して繰り出される蹴りやスラッシュハーケンの刺突をどうにか受け止める。
『おい!大丈夫なのか!』
「悪い!今はこっちに集中したいんだ!」
ルルーシュとの通信を切り、白いKMFを見据える。
すでに機体は先程の攻防で機体が限界なのか、警告音がコックピット内に鳴り響いている。
「出来る限りこいつを足止めしないと」
もし自分がやられたら、目の前の脅威がルルーシュへ向くはずだ。
だからこそ、時間の限りこの白いKMFを足止めする。
そう決意してカイルはペダルを踏みこむ。
「うおおおおお!!」
白いKMFに接近してスタントンファで攻撃するも、こちらの攻撃を事も無げに回避していた。
「まだまだぁ!」
諦めずに攻撃を続けようとした時、白いKMFに両手を掴まれる。
「この!」
振り払おうとしてもパワーもサザーランドの上なのか、白いKMFを振り払えずにいた。
それどころか掴まれた両手が握りつぶされようとしていた。
「この化け物が!冗談にもほどがあるだろ!」
常識破りのような目の前の存在に思わず悪態をつく。
そのまま両手を握りつぶされ、腰部から射出したスラッシュハーケンによって両足を破壊されてしまった。
両足を破壊されたせいで、機体は姿勢を保てず倒れてしまった。
「ここまでか……くそ!」
脱出装置を作動させ、カイルはその場から離脱するしかなかった。