コードギアス 反逆のルルーシュ loyal knight   作:ボートマン

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奪還のロゼ最終幕見ました!

次々と繰り広げられる怒涛の展開に目が離せません。

最後はまさかの展開にびっくりしました!


stage9

スザク奪還から一夜明けた朝。

 

カイルはいつも通り学園に登校していた。

 

「おはようカイル」

 

「おはようリヴァル」

 

「そういえば昨日のテレビ見た?」

 

「見たよ。あのゼロって奴のことで今はネットでも話題になってるからな」

 

あの日、ゼロが観衆たちの目の前でスザクを奪還し、厳重な警備の中で逃げ切ったことで大きな話題になっている。

 

そうして他愛もなくリヴァルと話していると、何故か少し疲れた様子のルルーシュが教室に入ってきた。

 

「おはようルルーシュ」

 

「おはようリヴァル、カイル」

 

「おはよう。何だか少し疲れた感じだけどどうしたんだ?」

 

「いや、ちょっとな……」

 

何か濁すように言うルルーシュに疑問を感じるが、チャイムが鳴って教師が入ってきたため話は中断することになった。

 

それから授業が終わると、ルルーシュは席を立ちカイルに目配せをして教室を出る。

 

ルルーシュの目配せに気づいたカイルも席を立ち、後を追うように教室を出る。

 

そして、カイルは待ち合わせ場所である屋上でルルーシュと合流する。

 

「お待たせ。それでどうしたんだ?」

 

「実は昨日の夜、シンジュクで撃たれたあの女がクラブハウスにいたんだ」

 

「は?」

 

ルルーシュから告げられた言葉にカイルは理解できず、呆けた返事をしていた。

 

「……冗談、とかじゃないんだよな?」

 

「俺がそんな冗談を言うと思うか?」

 

「マジか……」

 

まさかの事実に驚くカイルだ。

 

だが、一番驚いたのはルルーシュの方と言えるだろう。

 

自宅に帰ったら死んだはずの人間がいたのだ。

 

その上ナナリーにふざけた冗談を吹き込んだせいで、ナナリーの誤解を解くのに苦労したのだ。

 

「それで、その女「C.C.」そうそうそのC.C.は?」

 

「一応、俺の部屋から出ない様に命令している」

 

「そうか。それで彼女が軍に追われていた理由は聞いたのか?」

 

「ああ。聞いたが何一つ答えない。それどころかあの女は軍に追われている身だというのに!」

 

そこからはルルーシュは溜まった鬱憤を晴らすかのように話す。

 

何しろ軍に追われているのにルルーシュの部屋に泊まり、知りたいことは答えずにいる。

 

それに自身の部屋に寝泊まりしてベッドを占領するわ、服は脱ぎ散らかすなどと。

 

そんなC.C.の傍若無人ぶりにルルーシュは昨日から機嫌が悪いのだ。

 

「なあ、カイル。あの女をお前の所で預かってもらうことは出来ないか?」

 

「え?」

 

「奴の言う通り。軍に追われている奴を野放しにはできない。出来れば信頼できる人間に預ける必要がある」

 

肩を掴み理路平然と話すが、カイルはルルーシュの意図に気づいていた。

 

カイルにC.C.を預けるもとい押し付ける気である。

 

「だからカイル、あの女を預かってくれないか?」

 

「あ~ルルーシュ?その、急に言われてもな。それに彼女がすんなり言うことを聞くとは思わない気がするけどな~」

 

「大丈夫だ。俺が説得して見せる」

 

やんわりと受け入れないことを伝えるが、ルルーシュも譲れないのか肩を掴む力を強める。

 

「あ~とりあえずは向こうに聞かないとな!というわけでそれじゃ!」

 

掴んでいた手を振りほどき、カイルは足早に教室に戻るのであった。

 

「あ、カイル!………くそ!」

 

そして、あれからルルーシュから何度もC.C.を預かってほしいと頼まれる。

 

当のC.C.がルルーシュの部屋で寝泊まりすると決めたため嫌がっており、カイルは押し付けられなかったことにほっとしていた。

 

 

翌日、いつも通り学園で授業を受け、カイルはルルーシュと昼休みに中庭のベンチに座って過ごしていた。

 

ルルーシュはパソコンを操作してスザクに関する記事を検索し、カイルは購買で購入したパンを食べていた。

 

「ルルーシュ君、ちょっといいかな?」

 

そこへカレンがルルーシュに声をかけてきた。

 

声をかけられたルルーシュは作業を止めてパソコンを閉じる。

 

一方のカイルは気にせずにパンを食べていると、カレンの後ろの人物に気づく。

 

その少女は長い緑色の髪に金色の瞳。

 

C.C.だった。

 

C.C.はルルーシュの私服を着用し、平然と木の下で踊るようにくるくると回っていた。

 

ルルーシュもC.C.に気づき目を大きく見開いている。

 

「大事な話なようだし。俺は席を外すよ」

 

カイルはベンチから立つと、足早にC.C.の元へ向かう。

 

「ん?あ、おい!」

 

C.C.の腕を掴み、カイルは急いで中庭から人目のつかない場所へ連れ出す。

 

「はぁ~とりあえずここでいいか」

 

ひとまずクラブハウスの屋上へC.C.を連れ出し、壁にもたれかかって一息つく。

 

「乱暴だな。あざになったらどうする?」

 

「それは悪かった。あ~一応自己紹介しとくよ。カイル・ラインハルトだ」

 

「知っている」

 

「だよな。それにしてもあんまりルルーシュに迷惑かけるなよ」

 

「かけているつもりはない。退屈だったから暇つぶしに来ただけだ」

 

悪びれずに言うC.C.にこれはルルーシュも不機嫌になるわけだと思った。

 

「まあ、四六時中部屋にいるのは退屈な気持ちはわかるよ」

 

「ほう?」

 

「来るにしてもルルーシュの私服じゃなくて、この学園の制服となら怪しまれずに済むと思うぞ」

 

「お前は話の分かる奴のようだな。あの坊やに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいものだ」

 

「まあ、制服でうろついてもルルーシュは怒る気がするけどな」

 

「確かに。あいつは本当に気が小さいからな」

 

その様子が目に浮かぶのか、C.C.は煩わしそうに顔をしかめる。

 

「ああ見えてルルーシュはデリケートだからな」

 

「あれはデリケートではなくて、ただ肝が小さいだけだ」

 

「そういえばルルーシュからC.C.を預かってくれと言われたけどどうする?」

 

「私は犬猫じゃないんだ。そんな扱いはやめてほしいな」

 

「それはルルーシュに言ってくれ。それで?」

 

「断る。私はあそこが気に入ったんだ」

 

「ハハハ……ルルーシュがまた不機嫌になりそうだな」

 

肩をすくめて苦笑するカイル。

 

「……C.C.」

 

「何だ?」

 

「一つだけ聞きたい。君はルルーシュの味方か?」

 

金色の瞳を見据え、真剣な表情で尋ねる。

 

「私は奴の共犯者だ。奴の不利になるようなことはしない」

 

そう語るC.C.の言葉に嘘は感じなかった。

 

「そう……か。それなら今後ともよろしく、C.C.」

 

「ああ。よろしく、カイル」

 

互いに挨拶を済ませたところで、ルルーシュが屋上に上がってきた。

 

「それじゃ、俺はこれで」

 

C.C.のことはルルーシュに任せ、カイルはそそくさと屋上を去ったのである。

 

 

 

謎秘めた少女C.C.と話した翌日。

 

「え?」

 

「本日付をもちまして、このアッシュフォード学園に入学することになりました。枢木スザクです。よろしくお願いいたします」

 

かつての親友がこのアッシュフォード学園に入学し、自身のクラスに編入したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

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