令嬢の護衛、何故か美女達に迫られている件   作:究極の闇に焼かれた男

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前回の続きとなります!
それと今回は短めです。


婚約破棄と護衛の反撃 後編

 

 

 

アニスがレオンに謝り倒す事数分後──

 

アニスはパーティーにしては余りにも異様な空気を感じ取り周囲を見渡すと、何かを察した様子でレオンに聞いていた。

 

 

「ねぇ、レオン。 もしかして何かあった感じ?」

 

 

アニスの言葉にレオンは目元を抑えながら頷く。

 

 

「それが、実はアルガルド王子がお嬢様との婚約破棄を突然宣言してきたんだ。 しかもお嬢様にあらぬ濡れ衣を被せた上に証拠も一切無いにも関わらずの謝罪要求に加えて、他の名だたる貴族の子息までもがそれに賛同してくる始末。 それに被害者とされる人物の質問は許さないの一点張りときた。 これじゃあ、陛下やグランツ様に申し訳が立たない上に、この国の未来が本気で危うくなりかねない事になった」

 

「…それは、確かにマズイ事だね」

 

 

そう言いながらアニスはアルガルドに視線を向けると、件のアルガルド本人ははまるで厄介な人が来たと言わんばかりの眼差しを返していた。

 

 

「うーん………っ! そうだ!!」

 

 

アニスは何か閃いた様子を浮かべた次の瞬間、こう発言していた。

 

 

「だったらレオン。 私と一緒にユフィリア嬢を攫って行こうよ!!」

 

「お前はいきなり何を言い出すんだ!?」

 

 

アニスフィアの発言に思わずツッコミを入れたレオンは間違ってないと誰もが思った。

 

 

 

──────────

 

 

 

「それで、連れ攫ってどうする気だ?」

 

 

幾分か冷静さを取り戻したレオンは、改めてアニスフィアに問い掛ける。

 

 

「それはね……父上とグランツ公に2人を下さいってお願いするんだ!」

 

「お前は馬鹿だと思っていたが、そこまでだったのかよ…」

 

「いきなりバカは酷すぎない!?」

 

「今までの発言を客観的に考えて振り返ってみろ」

 

 

そう言われたアニスは自身の発言を振り返りはじめる。

 

 

「……確かに普通に考えたらおかしいような?」

 

「だろ?」

 

「でも普通に囚われちゃったらそこで試合終了なんだよ、レオン♪」

 

「お前なぁ……それ今思い付いた言葉だろが!」

 

「いえい♪」

 

 

アニスの発言にレオンは頭が痛くなった。

 

 

「はぁ……それよりアニス。 陛下とグランツ様に婚約破棄の件を伝えに行こうと思うんだが、ユフィリア様のことを箒で連れて行ってくれるか?」

 

「それは良いけど、レオンはどうするの?」

 

「俺なら走って行くよ」

 

「走る? ……って、もしかしてアレする気!!」

 

 

アニスはレオンの言葉の意味を察すると突然慌て始めると、それに対してレオンは「そんなに慌てる事か?」と疑問符を浮かべながら答える。

 

 

「その方が確実だし、何よりお前の箒は2人しか乗れないだろ?」

 

「それはそうだけど…」

 

「そういう事だから、お嬢様を連れて行く役目は任せたぞ」

 

 

アニスにそう言うと、レオンはユフィリアに近付いて彼女の手を優しく掴むとその場に立たせた。

 

 

「レオン、アニスフィア王女と知り合いだったのですか?」

 

「それについては一先ず後にするとしましょう。 今は一刻も早く陛下達に報告するべく会いに行きましょう」

 

 

そう答えたレオンはユフィリアをアニスに託し、アルガルド達に顔を向けて言い放つ。

 

 

「この件は陛下にご報告させて貰います。 相応の覚悟はしておいてください」

 

 

そしてレオンはアニスが突き破った窓に足を掛けるとその場から飛び降りた直後、レオンは凄まじい速度で国王が居るであろう城へと土煙を上げながら走り去って行き、アニスもユフィリアを自身の後ろに乗せて箒に跨ると、そのまま天高く飛んで行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日から全てが動き出した。

 

少女達による魔法革命と少年との恋物語が…

 

それと同時に少年の運命が密かに動き出していた。

 

己の血筋に秘められた運命と答えを探す為の物語が。

 

 




次回は遂にお父さんズが登場します!
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