令嬢の護衛、何故か美女達に迫られている件 作:究極の闇に焼かれた男
始まり/どうしてこんな事に……(修正済み)
『パレッティア王国』──魔法によって発展を遂げてきた国で、そこには2人の少女が居た。
1人は魔法科学──通称『魔学』を提唱し、周りから奇天烈王女として知られている少女『アニスフィア・ウィン・パレッティア』。
もう1人はありとあらゆる才能を持ち、周りから天才と称される少女『ユフィリア・マゼンタ』。
後にこの2人によって起こされる『魔法革命』を受け、この国は新たな時代を迎える事になる。
だが、これから語られる物語は件の2人の少女では無く、その1人である令嬢の護衛を務める騎士である青年の物語。
──────────
俺、『レオン・ハルトディーレ』は、幼い頃に両親が亡くしてから孤児院で暮らしていた俺は、ある日養子としてとある貴族に引き取られた。
だが、貴族は最初から平民の子供である俺を育てるつもりはなく、引き取った際に手に入る金品を受け取ったると直ぐに俺を捨てた。
その時の俺は3歳で、1人で生きていくなんて無理だったが、それでも俺は生きようと必死に抗う決意をした時だった。
道端で捨てら途方も無く立ち尽くしていた俺をパレッティア王国の公爵家の当主である『グランツ・マゼンタ』公爵に引き取られた。
何故引き取ってくれたのかと聞くとグランツ公爵は、「君の父親は私の親友の1人だった。 彼が死んだと聞いて、ずっと君を探していたんだ」と答えた。
俺は父と母の事をあまり知らなかった為、それを聞いてもよく分からなかった。
引き取られた俺はそこで色々な事を勉強し、身に付けた。
しかし、何故か魔法を使えない事がわかった。
理由がわからずどうしようもない事実に対して、特に何も思わなかった。 精々が「そうなんだ…」程度だった。
そうして時が流れて行き、俺はグランツ公爵からある事を頼まれた。
「娘の護衛になって貰う」と、6歳の頃にそう言われた俺はその日を境に公爵の娘であるユフィリア・マゼンタの護衛として過ごす事になった。
護衛として必要な知識や能力は3年間の間に磨いてきた為、特に問題なく過ごして来れた。 (ただ、稀に偶然にも出会った、この国の王女に魔学に使う為に必要な素材を集めるのを手伝わされる事もあったが…)
色々とありながらも沢山の事を学び、技術を高めてきた俺はこの先も平和に過ごせると感じていた。
あんな事になるまでは…
──────────
「レオン。 先程からどこを見てるのですか?」
「い、いや。 ただ、昔の事を思い出してただけですよお嬢様」
「本当に?」
「は、はい。 さ、流石に嘘なんてつけませんから…」
レオンは何故か自身の部屋に侵入していた主人である少女、ユフィリアに肩がくっつく程の距離の状態でベッドに腰掛けていた。
(おかしい、部屋の鍵は閉めてた筈‥「それなら合鍵を使って入りましたよ?」っ!?)
しれっと心を読まれた事に、レオンは冷や汗を流し始める。
「待ってくださいお嬢様。 今、合鍵と仰いましたか…」
「えぇ、アニス様と一緒に作りましたが?」
「アニスと一緒にっ!?」
まさかのアニスフィア王女と作ったと言う発言に、レオンは冷や汗の量が増えるのを感じた。
(いやいや、待て待てまてーい!? 仮にもアイツ王女の筈だよね!? 何してくれてるんだよ!!)
レオンが内心焦りと驚愕で頭が混乱し始めた。
「それよりもレオン…」
「は、はいっ!? なんでございましょうか……?」
「前にも言ったと思いますが、いい加減にお嬢様はやめてくださいと伝えたハズですが?」
「そ、それはその〜」
「いつになったらユフィと呼んでくれるのですか…」
「し、しかし、「なら、仕方ありませんね…」へ?」
「あの日、私の……私達の気持ちを伝えた時に言いましたよね……責任を取ってくださいと…」
「お、お嬢様……?」
雰囲気が変わったユフィリアが急に立ち上がると、突然レオンをベッドの上に押し倒した。
「なっ!」
「もう我慢の限界です。 これ以上は流石の私も許せませんので……オシオキデスネ♪」
「えっ、ちょ! ま、待ってくださいお嬢様っ!?」
「ま・ち・ま・せ・ん。 今夜は寝かせませんから♪」
「いやいやいや、何言って、ちょっ! お嬢様! や、やめっ…」
「イヤァアアァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
──誰か教えてくれ、どうしてこんな事になったんだ!!
レオンの容姿はキングダムハーツに出てくるリクの姿を黒髪黒目にした感じです。