令嬢の護衛、何故か美女達に迫られている件   作:究極の闇に焼かれた男

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今回は主人公についての説明会、おかしな点があったらコメントで教えてください。


レオンについて/レオン・ハルトディーレ調査隊の記事

 

 

 

パレッティア王国──精霊に働きかけ、魔力を使う事による使用出来る魔法で発展を遂げて来たこの国は以来、貴族から精霊は信仰される程になった。(狂信者も中にはいる模様)

 

そんな国で比較的まともな部類の貴族──マゼンダ公爵家に使えている少年が居た。

 

レオン・ハルトディーレ──マゼンタ公爵と国王の旧友だった人物の子供で幼い頃に両親が他界、孤児となった彼はある貴族に引き取られたのだが、貴族は彼を引き取る際に手に入る金品だけを受け取り彼自身は道端に捨てたとのことである。

 

そんな彼をグランツ公爵が見つけ出し保護したのだ。

彼から事のあらましを聞いた国王によりその貴族は地位を失い、地方へと飛ばされたと聞く。

ハルトは色々とあったがグランツ公爵家に引き取られる事になったらしく、それ以来は様々な文学を身に付けたようだ。

 

しかし、彼には何故か魔法が使えなかった、それ所がまるで精霊が拒んでいる様にも見えたと言う。

理由がわからないこの現象にいつしか周りから得体の知れない存在を見る様な目で見られていた。

 

だが、少年はその視線を向けられても何も感じないどころか「魔法でしか相手を見る事ができない貴族は貴族として…いや、人間として失格だな」と言い返しており、それに激怒した様々な貴族の子息や息女が彼に喧嘩を挑んだがその全てを彼は片腕で倒したとのことで、以来彼に対して下手に誰も手が出せなくなった代わりに畏怖の視線を向けるようになったと言われている。

 

そんな彼だが普段は無口無表情と知られていて、近づき辛い雰囲気を出しているらしいが唯一それを気にしない人物達が居た。

 

 

 

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1人目はこの国の第一王女にして、この国きっての奇天烈少女『アニスフィア・ウィン・パレッティア』。 魔力が使えないがその代わりになる魔法科学──通称『魔学』と呼ばれる学問を編み出し、それを提唱した人物として知られる。

 

彼とは離宮で初めて会ったとの事でその時の出来事を尋ねると次のように答えた。

 

 

「彼とは偶然出会ったんだけどね。 その時に少し話をして、わたしの夢を馬鹿にしないでくれた初めての人だったんだ」

 

 

そう語っていた際の彼女は耳元を赤く染めながら、どこか恥ずかしげな様子で答えていた。

 

 

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2人目はアニスフィア王女の専属侍女である『イリア・コーラル』。元々は名のある貴族の出自だったらしいが現在は王女様の所でメイドをしているとの事らしく、かなり苦労している模様だがそれを彼女は嬉々としてやっているとの事。 彼について尋ねると次のように答えた。

 

 

「そうですね。 彼を一言で言うのなら……女誑しですかね。 姫様やユフィリア様をあんな風に変えただけじゃなく、まさか私までも……今のは聞かなかった事にしてください」

 

 

そう語っている時の彼女は愛おしそうな顔をしていたが、彼との出会いについては頑なに答えてはくれなかった。

 

 

 

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3人目は不穏な噂を数多く持ち、呪いについて研究している侯爵令嬢『ティルティ・クラーレット』。彼女は実家でかなりやらかしたとの事で今現在は別荘で暮らしている模様。 彼について話を聞くと彼女は少し逡巡した後に答えてくれた。

 

「アイツと初めて会ったのはかなり前ね。 私の所にアイツが現れて『呪いについて教えて欲しい』って言ってきたのが切っ掛けよ。 それ以来は偶に此処へ呼び出して研究を手伝って貰ってるって訳。アイツはかなり細かい知識を持ってるからこっちも大助かりしてのよね」

 

そう語っている時の彼女は愉快そうな表情をしていた。

 

 

 

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4人目は元平民でありながら男爵令嬢となったという変わった出自の人物『レイニ・シアン』男爵令嬢に話を伺った。

 

 

「レオン様、ですか? あの方は本当に優しいお方ですよ。 分からない所や困った事があったら必ず助けに来てくれますし、私の悩みを真摯になって聞いてくれる人です」

 

 

彼女は彼とはユフィリア様が婚約破棄される以前から関わりがあったとの事で平民時代の頃に初めて会ったらしい。彼の事を深く敬愛している様子を見せた彼女に話を聞き続けたかったが最後の一人の為に省略する事にした。

 

 

 

 

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最後はマゼンタ公爵家の令嬢にして魔法やあらゆる分野で才を持つお方『ユフィリア・マゼンタ』様に話を伺った。

 

 

「レオンは昔から私の傍で仕えている男性で沢山の話を聞かせてくれましたね。 それに私が気付いていない悩みを言い当てたりお菓子作りが得意だったりと、色々と凄いですね。 アルガルド王子に婚約破棄された時も真っ先に私を庇う為に敢えてあんな風に振舞ったりして助けられてばかりで、ですから私は彼を支えたいと思うようになりました」

 

 

彼の事を語る際の彼女は花が咲いた様に可憐で美しく、最近では彼に対して色々とアプローチを仕掛けている模様だが気づいて貰えてないのか或いは奥手なのかと、なかなか距離が縮まらない事が悩みらしい。 それでも最後まで諦めないと語っていた彼女はどこか色々と吹っ切れたように見えた。

 

 

 

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彼について他者から話を伺った情報はこれにて以上だが、一つだけ共通している事がある。

 

それは彼の両親が誰なのかということの情報が一切不明だと言うことである。

 

この事を国王やグランツ公爵に話を伺おうするも、「彼等と交わした約束を破る訳にはいかない」と語っており、依然として不明のままである。

 

これからも彼についての情報を我々は集めて行こうと考えている。

 

 

 

by:パレッティア王国出版社、レオン・ハルトディーレ調査隊

 

 




次回もお楽しみに!
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