ぼっち・ざ・らっしゅ!   作:高科奈紗

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孤高なるベーシストの流儀

【STARRY】

 

リョウ「ぼっち、私、もうお金借りるのやめる」

 

ぼっち「えっ……?」

 

リョウ「今までごめんね」

 

ぼっち「な、なにか変な物でも食べましたか……?あっ、いつも草食べてましたね……でも、こんな事を言うなんて……どっ、毒キノコでも食べちゃったんですか……?」

 

リョウ「ぼっちも随分とナチュラルに暴言吐くようになったね?

……真っ当にお金を稼ごうって思っただけだよ」

 

ぼっち「は、はあ……どうやって、ですか……?」

 

リョウ「ぼっちのプロマイドを売り捌く」

 

ぼっち「えええええええええええっ!?」

 

リョウ「ってわけでぼっち、水着に着替えて。写真撮るから」

 

ぼっち「むむむむムリです!!」

 

リョウ「ミニスカメイド服ならいい?」

 

ぼっち「きっ、着る服の問題じゃないですっ……!」

 

リョウ「生足魅惑のマーメイドでもいいよ」

 

ぼっち「あ、あんなの人前で着るような服装じゃありませんっ……!ヘンタイしか着ませんよっ……!」

 

リョウ「(シレッと酷いこと言ってるな)仕方ない……」

 

ぼっち「あ……諦めてもらえましたか……?」

 

リョウ「ラッシュデュエルで勝ったら、私の言う事を聞いてもらうよ」

 

ぼっち「どっ、どうしてそうなるんですか!?」

 

リョウ「問答無用。さあ、デッキからカードの剣を抜け」

 

ぼっち「ええぇ……?」

 

「ラッシュデュエル!」「らっ、ラッシュデュエル……」

 

ぼっち LP4000 vs リョウ LP4000

 

リョウ「先攻はぼっちに譲るよ」

 

ぼっち「わ、私のターン……ドロー……。

……《ビーン・ソルジャージ》を2体、召喚します……」

 

《ビーン・ソルジャージ》星4/ATK 1500

 

ぼっち「に……2体の《ビーン・ソルジャージ》をリリースして、《カオス・ソルジャージ》をアドバンス召喚です……」

 

《カオス・ソルジャージ》星8/ATK 2500

 

リョウ「1ターン目からエースモンスターを召喚か、飛ばすね」

 

ぼっち「まっ、負けたくありませんから……リバースカードを2枚セットして、ターンエンド、です……」

 

リョウ「私のターン、ドロー」

 

ぼっち(リョウさんのデッキってどんなデッキだろう……)

 

リョウ「魔法カード《神秘の海》を発動。

手札から水属性モンスターを3体まで特殊召喚する事が出来る。

《ジェット・バラクーダ》《ヒート・ダーツ》《恍惚のマーメイド》を守備表示で特殊召喚」

 

《ジェット・バラクーダ》星3/DEF 1000

《ヒート・ダーツ》星3/DEF 500

《恍惚のマーメイド》星3/DEF 900

 

リョウ「そして《神秘の海》を発動後、自分フィールド上に水属性モンスターが3体存在すれば1枚ドローできる。

さっき召喚したモンスターは全部水属性だから、1枚ドローするね」

 

ぼっち(水属性……お魚さんのデッキ?)

 

リョウ「フィールド魔法《小川》を発動」

 

ぼっち「あ……虹夏ちゃんがこの前、使ってたカード……」

 

リョウ「効果は知ってるよね?私のフィールドにいるモンスターは全部、レベル3以下の魚族モンスターだから守備力が600ポイントアップ」

 

《ジェット・バラクーダ》DEF 1000→1600

《ヒート・ダーツ》DEF 500→1100

《恍惚のマーメイド》DEF 900→1500

 

リョウ「カードを1枚セットして、ターンエンド」

 

ぼっち「わ、私のターン……ドローです……」

 

リョウ「……………………」

 

ぼっち「(ど、どんな戦術で来るのかが全く読めない……でも、ここはとにかく攻めないと……!)

まっ、魔法カード《闇の量産工場》を発動します……!墓地にある通常モンスター……《ビーン・ソルジャージ》2体を手札に戻して、召喚です……!」

 

《ビーン・ソルジャージ》星4/ATK 1500

 

ぼっち「そして2体の《ビーン・ソルジャージ》をリリース……2体目の《カオス・ソルジャージ》をアドバンス召喚、しますっ……!」

 

《カオス・ソルジャージ》星8/ATK 2500

 

ぼっち「そっ、そして《古のルール》を発動し……3体目の《カオス・ソルジャージ》を召喚、ですっ……!」

 

リョウ「《カオス・ソルジャージ》を3体……なるほど、面白い事するね」

 

ぼっち「か……カードを1枚セットして、バトルです……《カオス・ソルジャージ》で《ジェット・バラクーダ》に攻撃……!」

 

リョウ「この瞬間、トラップカード《キラー・バイトホール》を発動。

ぼっちのモンスターは全て、このターンが終わるまで私の場にいる魚族モンスターの数×300ポイント下がる」

 

《カオス・ソルジャージ》ATK 2500→1600

 

ぼっち「《カオス・ソルジャージ》の攻撃力と、《ジェット・バラクーダ》の守備力は同じ……!」

 

リョウ「攻撃モンスターと守備モンスターが互角な場合、互いに破壊されずそのまま攻撃終了となる」

 

ぼっち「で、でも……他の2体なら倒せます……!《ヒート・ダーツ》と《恍惚のマーメイド》に攻撃、です……!」

 

リョウ「うん、どっちも破壊されるよ」

 

ぼっち「こっ、これで……ターンエンド……」

 

リョウ「私のターン、ドロー。

魔法カード《サルベージ》を発動。墓地の《ヒート・ダーツ》と《恍惚のマーメイド》を手札に加えるよ」

 

ぼっち「せ、せっかく破壊したのに……」

 

リョウ「《アビス・ソルジャー》を召喚。

このカードはレベル4だから《小川》の効果は受けない」

 

《アビス・ソルジャー》星4/ATK 1800

 

ぼっち「こっ……攻撃力1800なら、破壊される心配は……」

 

リョウ「手札の《恍惚のマーメイド》を墓地に送って、《アビス・ソルジャー》の効果を発動。

《カオス・ソルジャージ》を手札に戻してもらうよ」

 

ぼっち「そっ、そんな…!で、でもまだ、2体いる……」

 

リョウ「《スプリッター・スライム》を召喚」

 

《スプリッター・スライム》星3/ATK 1000→1600

 

リョウ「《スプリッター・スライム》の効果を発動。

《アビス・ソルジャー》を墓地に送って、《アビス・ソルジャー》を墓地から特殊召喚。そして《カオス・ソルジャージ》の攻撃力を1000ポイント下げる」

 

《カオス・ソルジャージ》ATK 2500→1500

 

ぼっち「ぼ……墓地に送ったモンスターと、同じモンスターを再び召喚……?そんな事に、いったい何の意味が……?」

 

リョウ「手札の《ヒート・ダーツ》を墓地に送って《アビス・ソルジャー》の効果を発動。

攻撃力が下がってない《カオス・ソルジャージ》は手札に戻ってもらうよ」

 

ぼっち「あ……こっ、効果をもう一度、使う為に……!?」

 

リョウ「ご名答。

《アビス・ソルジャー》と《スプリッター・スライム》をリリースして、アドバンス召喚。来たれ、《交戦魚サメガロン》」

 

《交戦魚サメガロン》星7/ATK 2300

 

ぼっち「(きっと、これがリョウさんのエースモンスター!それなら、このカードを使うのは今!)

っ……リバーストラップ《バックジャージ》を発動、します……!

ライフを500ポイント払って、《カオス・ソルジャージ》の攻撃力を500ポイントアップさせて……リョウさんの墓地にいる《アビス・ソルジャー》《スプリッター・スライム》《ヒート・ダーツ》《恍惚のマーメード》をデッキに戻してもらいます……!」LP 4000→3500

 

《カオス・ソルジャージ》ATK 1500→2000

 

リョウ「タイミングを見誤ったね、ぼっち」

 

ぼっち「えっ……?」

 

リョウ「《ジェット・バラクーダ》をリリース、《サバイバル・ソードフィッシュ》をアドバンス召喚」

 

《サバイバル・ソードフィッシュ》星6/ATK 1800

 

リョウ「墓地の《ジェット・バラクーダ》をデッキに戻して、《サバイバル・ソードフィッシュ》の効果を発動。

《交戦魚サメガロン》と《サバイバル・ソードフィッシュ》の攻撃力を500ポイントアップさせる」

 

《交戦魚サメガロン》ATK 2300→2800

《サバイバル・ソードフィッシュ》ATK 1800→2300

 

ぼっち「あ……」

 

リョウ「《サバイバル・ソードフィッシュ》を召喚したタイミングで《バックジャージ》を発動していれば、こうはならなかったのにね」

 

ぼっち「う……」

 

リョウ「バトル。《交戦魚サメガロン》で《カオス・ソルジャージ》に攻撃」

 

ぼっち「り……リバーストラップ《フルジャージ》……!

ライフを500ポイント払って、《カオス・ソルジャージ》の攻撃力を500ポイント、アップさせます……!」LP 3500→3000

 

《カオス・ソルジャージ》ATK 2000→2500

 

リョウ「それでもコッチの方が攻撃力は上」

 

ぼっち「うぐ……」LP 3000→2700

 

リョウ「《サバイバル・ソードフィッシュ》でぼっちにダイレクトアタック」

 

ぼっち「あぐっ……!」LP2700→400

 

リョウ「ターンエンド」

 

ぼっち「わ……私の、ターン……」

 

リョウ「………………………」

 

ぼっち(あ、あれ……デッキに手が届かない……カードが逃げてく……?)

 

リョウ「………………………」

 

ぼっち(違う、私が離れていってるんだ……カードから……)

 

リョウ「……ぼっち」

 

ぼっち「り……リョウさん……?」

 

リョウ「見せてよ。ぼっちのデスティニードローってやつを」

 

ぼっち「デスティニー……ドロー……。

……私のターン、ドロー……!」

 

リョウ(やっぱりいい目をしてるな、ぼっちは……)

 

ぼっち「……魔法カード《トレード・イン》を発動、です。

手札の《カオス・ソルジャージ》を墓地に送って、2枚ドローします……!

そして《ビーン・ソルジャージ》と《キャノン・ソルジャージ》を召喚……!」

 

《ビーン・ソルジャージ》星4/ATK 1500

《キャノン・ソルジャージ》星4/ATK 1400

 

ぼっち「《ビーン・ソルジャージ》と《キャノン・ソルジャージ》をリリースして……アドバンス召喚……!

《カオス・ソルジャージ -乾燥の使者-》……!」

 

《カオス・ソルジャージ -乾燥の使者-》星8/ATK 2500

 

ぼっち「《カオス・ソルジャージ -乾燥の使者-》の効果を、発動します……!墓地にいる《ビーン・ソルジャージ》と《キャノン・ソルジャージ》をデッキに戻して……《交戦魚サメガロン》は、デッキに戻ってもらいます……!」

 

リョウ「……………………」

 

ぼっち「手札から《古のルール》を発動し……《カオス・ソルジャージ》を特殊召喚、ですっ……!」

 

リョウ「2体の《カオス・ソルジャージ》を並べても私のライフは削りきれない。そして、ぼっちの手札は0枚……勝負あったね」

 

ぼっち「まだ……私には、手が残されています……!リバースカード、発動……!」

 

リョウ「……!(まさか、魔法カードを伏せていた!?)」

 

ぼっち「魔法カード《ヤマタノツルギ》……!墓地の《カオス・ソルジャージ》をデッキに戻して、効果を発動……!

デッキから1枚ドローして……《カオス・ソルジャージ -乾燥の使者-》の攻撃力を、800ポイントアップさせます……!」

 

《カオス・ソルジャージ -乾燥の使者-》ATK 2500→3300

 

ぼっち「バトルです……!《カオス・ソルジャージ -乾燥の使者-》で、《サバイバル・ソードフィッシュ》に攻撃……!」

 

リョウ「…………」LP 4000→2500

 

ぼっち「《カオス・ソルジャージ》で、ダイレクトアタックです……!」

 

リョウ「……負けたよ」LP 2500→0

 

ぼっち WIN

 

ぼっち「やっ、やった……リョウさんに勝った……!」

 

リョウ「おめでとう、ぼっち。よくやったね。よしよし」

 

ぼっち「うへっ……うへへへへっ……」

 

リョウ「約束通り、何でも言うこと聞いてあげるよ」

 

ぼっち「あ、あれ……?そんな約束、しましたっけ……?」

 

リョウ「私が勝った時は私の言うことを聞いてもらうって条件だったんだから、ぼっちが勝ったら逆になるのは当たり前」

 

ぼっち「え……で、でも……」

 

リョウ「………………………」

 

ぼっち「あ、ぅ……ごっ、ごめんなさいっ……!」

 

喜多「おはようございま〜す!……あら、ひとりちゃん?

どこに行くの……って、話も聞かないでどっかに行っちゃった……あれ、リョウ先輩?

苦虫を噛み潰したような顔をしてどうしたんですか?」

 

リョウ「……ぼっちのバカ」




喜多「喜多と!」

ぼっち「ぼ、ぼっちの……」

「カードラボラトリー!」「かっ、カードラボラトリーぃ……」

喜多「今日、紹介するカードは《アビス・ソルジャー》!」

ぼっち「りょ、リョウさんのデッキの主力モンスターですね……」

喜多「4つ星ながら攻撃力は1800、それにどんなカードも手札に戻せちゃう効果だなんて強いわね〜!流石はリョウ先輩!」

ぼっち「いっ……一応、レジェンドカードなので……デッキに1枚しか入れられないという制約はあります……」

喜多「ふーん。レジェンドって?」

ぼっち「はっ、はい」
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