新宿
東京都庁があるこの都市は、現在多くのオタク達で溢れかえっていた。
その理由は、新宿タワーレコードにおいて、今トップを独走中のアイドルグループB小町、そしてその絶対的なセンターである星野アイの握手会があるからだ。
その為、B小町…と言うよりもアイを推している多くのファン達が、一目アイを見ようと、各地から押し寄せているのだ。
そんな中、一人の5歳くらいの女の子が、その人混みを掻き分け、そして新宿駅の前に立っていた。
「…この中、で良いんだよね」
その少女の名は星野ルビー…
その姓の通り、あの伝説のアイドル星野アイの隠し子である。
そんな彼女、それもまだ5歳の女の子が一人、何故新宿駅に居るのか…
その理由は、昨日の事である。
昨日の夜
星野家
「ストーカー?」
突然話があると呼び出された社長の斉藤壱護は、アイの話を聞きそう聞き返した。
「うん、まぁ確証はないんだけどね、ここ最近誰かに見られてるって言うか、何と言うか」
「そうか…まぁ、アイドルである以上、そう言う事もあるだろうが…心配なのか?」
「うん、まぁアタシはアイドルだから、それくらいは良いんだけどさ…やっぱり…」
「成程な…」
呟くようにそう言ったアイの目線にある、自分の子供達が眠っている寝室の方を見て、斉藤社長は何を言いたいのかを察しそう言った。
「まぁ、一応警察にも相談するし、こっちも出来る限りの対策はする」
「ありがとう、佐藤社長」
「斉藤だって言ってんだろ、クソアイドル」
新宿駅前
「…ママ」
そしてルビーは、昨夜のその話をひっそりと寝室から聞いており。
「ママは、私が守る…」
そう決意して、新宿駅の中へと入っていた。
それから時はたち10分後
「何よ!確かにデマだとは思っていたけどさ!」
ルビーは顔を膨らませ、そう文句を言いながら新宿駅から出て来た。
「困った事を解決してくれる、新宿駅の都市伝説…まぁ、そうだとは思っていたけど…」
ルビーは、スマホの画面に映る新宿駅に関するとある都市伝説
その都市伝説の内容が載った記事を見つめながらそう呟いた
その時だった
「お、お嬢ちゃん…ま、迷子?」
「えっ…え"…」
目の前に、太ってメガネをかけた、正直にルビーにとっては、性的に受け付けない、そんな容姿の男が立っていた。
「いや…別にそう言うわけじゃ…」
絶対にやばい、そう感じたルビーははぐらかすようにそう言いながら、後退りした。
「大丈夫、ぼ、僕もお母さんや、お父さんを探してあげるから」
しかしその男はそう言い、無理やりルビーの腕を掴むと、あからさまに攫おうとするかのように引っ張った。
「ちょ、ちょっよやめて…たす…」
本格的にやばい、そう思いルビーは声を上げようとしたが、その前にその男に押し倒された。
(や…やだ…助けて、お兄ちゃん!!ママ!!)
そしてもうダメだと、そう思ったルビーは心の中で、自分の兄と、母親であるアイの名前を叫んだ
だがその時
ビシッ!
「いた!!」
ルビーを襲った男の額に、勢いよくパチンコ玉があたり、そして怯んだ所。
「ふん!」
「グハッ!!」
水色のスーツを着た一人の男が、自分を押し倒した男の顔面に蹴りを放ち、そして続いて思い拳をその男の腹に突き刺した。
そして荒々しくも、洗練されたその攻撃を受けた男は、口から泡を吐き、倒れた。
「たく、ロリコンと言うのかこう言うやつは?こう言うやつの気持ちは分からんね、色気も何も無いガキを襲って、なにが良いんだか…」
「だ…誰?」
自分を助けてくれたその男に、ルビーがそう聞くと、男はとある画像をルビーに見せた。
「X YZ、もう後がない…」
その画像には、古びた掲示板に書かれた三つの文字
子供の字で、XYZそう書かれた掲示板の写真であった。
「オレを呼んだのは、キミだろ?」
「その写真…もしかして貴方が…」
新宿には、とある都市伝説がある、警察も社会も、誰も助けてくれない…
そんな後がない人を助けてくれる、謎の人物…
その名を…
「シティー…ハンター…」
「そう、冴羽獠だ」