背伸びした奴が本物に分からされる話   作:パレード

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シオンの部屋
・見た事の無いわざマシンが 沢山並んでいる。
・パズルの箱が 山のように 積み上がっている。
・お菓子の箱には ポケモンの人形が 詰め込まれている。
・額縁の中には 見た事ないバッジが 8つ飾られている。
・使い古された日記があるが 鍵が無いと見れない。


 どうもウソッキーです。
 こんなに時間をかけてしまい申し訳ない。
 そして繋ぎ回なので滅茶苦茶短いし内容も薄いので重ねて申し訳ない。本当に申し訳ない。

 次回の更新は未定です。



スグリ2

 

 アオイに現実を突き付けられた時、一体シオンはどれだけの絶望を味わっただろう。

 

 その大きさは、本人ですら計り知れなかった。これ程の絶望は二度と味わう事が無いだろうと思っていた。そうだといいなと思っていた。

 

 しかし現実は非情なり。

 

 あの時と同等、もしくはそれ以上の絶望が今……。

 

 シオンを襲う。

 

「うぷ…………」

 

 目の前にある山盛りのポテトはようやく半分減った位。にも関わらずシオンの胃袋は限界を迎えていた。気を抜けば一瞬で解き放つ事になるだろう。何がとは言わないが。

 

 ひとまず余裕ができるまで休もうとする。しかし限られている席を長い間独占するのも気が引ける。

 

 どうしてこんな事になってしまったのか。原因は毎年姉妹校と開催されるという林間学校が全ての元凶だ。

 

 普段は多すぎる学食をスグリとゼイユとで分け合って食べているのだがその2人が現在、林間学校のメンバーに選ばれてしまい不在なのだ。

 

 そうなるとまともに友達のいないシオンは1人で食べる事になるのだがこの学校の学食に普通なメニューは無かった。だからと言って料理が出来るわけでも無いので仕方なく一番マシそうなポテトを注文したはいいものの量が余りにも多かった。

 

 そして今に至る。

 

(太いし、長いし、塩も濃いし……)

 

 この前3人で分けた野菜炒めもほとんど肉だった。肉肉肉野菜肉肉、位の割合だった。

 

 残す。という選択肢が頭に浮かび始めたその時、シオンの隣の席に座った誰かが話しかけてきた。

 

「調子はどうですか?シオンさん」

「あんまり、良くないかな」

「ですよね」

 

 話しかけてきた少女の名前はタロ。一言で言えば友達まで後一歩のクラスメイトって所か。

 

「ここに来てから2週間だけど未だにここの料理には慣れない」

「最初の方はみんなそうですよ」

「手伝ってくれたりは?」

「えー。どうしましょうか」

 

 わざとらしく首を傾げて考える動作を取るタロ。きっとこのあざとい行動で数々の男子を惑わせてきたのだろう。この女狐め!

 

「そうだ。私の質問に答えてくれたら食べるの、手伝ってあげちゃいます」

「おお!」

「ズバリ!どうしてブルーベリー学園に?」

「ふむ」

 

 シオンもまた、タロ同様に首を傾げて考える。正直言えば実家から一番近かったからだが、もしかしたらそういうのは不快に思われるかもしれないので別の理由を捻り出そうとする。

 

「グレープアカデミーの校長先生からいくつか候補は出されたんだけど……」

「ほうほう」

「赤帝帝都学院とか月輪国際アカデミーとか白金付属校とか」

「呆れるくらい名門ばっかり」

「その中でバトルに一番力を入れてるのがここだったからね」

 

 考えた結果、ありきたりな物しか出て来なかったがタロは納得してくれたようでポテトを1つ手に取り、食む。

 

「私、あなたの事ちょっと誤解してたかもです。昔のホドモエジムでも怖かったし、転校してきた時も別人のフリしてておかしな人なのかなーって」

「昔の俺ってそんな怖かったかなー?」

「すんごい怖かったですよ。目尻がぐぁぁぁってしてて」

「昔の事とかあんまり覚えてないなぁ」

 

 それこそホドモエシティの頃とか特にギラついてた時期だったと思う。覚えてないけど。

 

 そんな考えにふけっているとシオン達の会話に混ざってくる者が現れた。

 

「およ?タロ先輩にシオン先輩じゃん」

「あ、ああアカマツ君!!?」

「昼飯食ってんの?俺もさっき食べたけど足りなくてさ!」

「じ、じゃあポテトあげちゃいます!」

「それ俺のなんだけど………俺もう退くからアカマツここ座れよ」

「ええ!隣の席!?えへへへ」

 

 分かりやすいなぁ。相変わらずアカマツ大好きだなタロは。

 

 お腹も随分楽になってきたし、さっさと課題を終わらせてテラリウムドームで特訓でもしよう。

 

 そう考え食堂を出るとスマホの着信音が鳴った。

 

「ゼイユか…………もしもし。林間学校はどうだ?」

『………』

「……ゼイユ?」

『シオン。おれだ』

 

 ゼイユからの電話だと思ったが、相手はスグリだった。スグリはスマホを持っていないのでゼイユから借りたようだ。

 

『あのな、シオン。おれ、俺を鍛えてくれ』

「どうした?」

 

 声だけだったが、いつもと違う様子のスグリに疑問を抱く。

 

 会ってから1ヶ月も経って無いけどスグリは強くなりたい。というよりはバトルを楽しみたい。の部類だと認識していた。それが急にこんな事を言い出したのだ。

 

「本当にどうしたんだ?急に強くなりたいなんて」

『俺、勝ちたい奴が出来た。シオンの友達だって奴』

「友達?ネルケか?」

 

 アイツのバトルは見た事無いけど、雰囲気的に結構強そうだからな。

 

 そう考えたシオンだが、スグリが言葉にしたのは意外な人物の名前。

 

『違う。アオイって奴だ』

「…………ふーん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そいつ、別に友達じゃないけど」

『………………………ヘエ』

 

 心底嬉しそうな声が漏れ、次の瞬間にはツーツー。とスマホは音をたてていた。

 

 シオンの認識ではアオイはただの先輩後輩の関係だったハズだが。

 

 なんだか嫌な予感がする。今すぐ故郷に帰った方がいいと本能が叫んでいるような。きっと元プラズマ団員から預かったゲノセクトもこんな気持ちだったのだろう。

 

 それにしても林間学校にアオイが選ばれたというのは驚くべき事だ。話に聞いた限り向こう側から選ばれるのは4、5人程度。当然、選ばれる確率は物凄い低い。

 

 運がいい所までメイとそっくりだ。彼女がくじ引きでマスターボールを当てたのは今でも覚えている。

 

(しっかしスグリの奴どうしたんだ?)

 

 少し声音が変だった友人を心配しつつシオンは電気石の洞穴に向かう。

 





『シオン』
趣味:修行、メンコ(1人)、ミルクパズル
面と向かって友達って言い合わないと友達判定は貰えない

『ゲノセクト』
数億年ぶりに目を覚ましたら身体を改造されてた上に帰る場所が無くなってた。
今ではシオン君が彼女の帰る場所です。
喋る(cv:柿原〇也)

『スグリ』
次回の主役。
あるじゃないか。アオイに無くて、自分にある物。

『アオイ』
本当に可哀想

『タロ』
ア←←←←タ

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