緋弾のアリア その武偵……龍が如く   作:ユウジン

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テスト期間?なにそれ美味しいの?


龍とバスジャック

一年生ズとの戦いの次の日…一毅とレキはバス停前で佇んでいた。

 

「マジかよ…」

 

一毅は呟く…一毅は今だ爆弾魔によりあえなく爆砕させられた自転車の再購入の目処はたっておらずそのため此処のところバス通学だったのだが何と今日は台風が近づいてきておりその為雨が降っている。そのせいか滅茶苦茶混んでる…これでもかと混んでおり例えるなら押し寿司みたいだ。

普段自転車通学してる連中もバスに来てる。

 

「なんだよこれ…」

 

そこに遅れてキンジもやってくる。珍しいな…と一毅は内心驚く。レキとイチャイチャしていたため遅れた自分とは違いキンジに限ってそういう遅れはないはず…いや、もしかしたら白雪が星伽に帰ってるせいで寝坊したのか?

 

「ようキンジ!そんであばよ!」

 

クラスメイトの武藤が捨て台詞を残しバスは行ってしまう。

 

「歩きかよ…ぜってぇ遅刻じゃねぇか…」

 

キンジはガックシと肩を落とす。冗談ではないと言わんばかりだ。

 

「ほら、キリキリ歩こうぜ」

 

レキと相合い傘をしながら一毅はキンジを立たせると歩き出した。

 

 

それから一時間ほど歩きやっと強襲科(アサルト)練前に着く。

 

「しかし嫌な雨だな…」

「違いない」

 

キンジと駄弁っているとキンジの携帯に電話が入る。

 

「もしもし…なんだアリアか。今?今はちょうど強襲科(アサルト)前に居るが?はぁ?C級装備?何で…なに!……わ、分かった…」

 

キンジは電話を切る。

 

「どうした?」

「バスジャックだ…」

「あ?」

「武偵殺しは今度はバスジャックしやがった!」

「な!」

 

レキも目を見開く。

 

「一毅とレキにも集合かけろってさ」

「ったく…冗談じゃねぇぜ…」

 

一毅は冷や汗を流しながら呟いた…

 

 

それから一毅とキンジはC級装備…これは制服よりもずっと動きやすく頑丈に作られており強襲専用の特殊装備の一つだ。

 

「アリア!」

 

三人は武偵高校の屋上のドアを乱暴に開ける。そこには既にアリアが待機していた。

 

「遅いわよ!」

「状況は?」

「バスはそのまま南に移動中!行くわよ!」

「待てよ!状況くらいしっかり説明しろ!」

 

キンジはアリアに叫ぶ。

 

「仲間が危機、武偵殺しが絡んでる、しかもバスには爆弾!これだけわかってれば十分でしょ!」

「おい!冗談じゃねぇぞ!んな適当に…」

「良いから行くったら行く!現場は待ってくれないのよ!!!」

 

成程…と一毅は内心思う。これはアリアの高い戦闘能力をもって行う完全な武力制圧だ…光一に聞いたがアリアはイギリスでの武偵活動の功績を全て持ってかれてるらしい…確かにこれでは他の人間に歩調を合わせるとかできないだろう。

するとそこにヘリが来た…

 

「行くしかねぇみたいだぜ…」

「くそ…」

 

一毅達はヘリに乗り込んだ。

 

 

それから五分ほどで現場に到着する。

 

「レキはここで待機!行くわよ」

 

一毅・キンジ・アリアの三人は跳び移る…そしてキンジは転んだ。

 

「中には居ないのか?」

「武偵殺しなら居ないわ」

 

そう言う情報も回して欲しいものだ。

 

「いんや…今回は特別だぜ…」

『っ!』

 

すると突然隣をスポーツカーが通りそこから男が一人飛び移ってきた。武器は…槍?

 

「俺の名前は宝蔵院(ほうぞういん) 蹲矢(しゅんや)…」

「出たわね武偵殺し!」

 

アリアが銃を構える。

 

「おおっと…そんな暇はあるんかい?爆発しちまうぜ?」

「う…」

 

すると一毅が前に出る。

 

「二人は爆弾の解除だ…」

「え?」

「俺じゃあのギュウギュウ詰めのバスには入れないしバスの底にも爆弾があるかもしれないがそこも論外…なら情報持ってそうなあいつをぶっとばして吐かせる」

「………分かったわ」

「気を付けろよ…」

 

キンジはバスの中に、アリアはバスの底に向かう。それを横目で見届けてから一毅は宝蔵院を見据える。

 

「なあ、槍術相手に剣術で勝つ場合剣術家の方が三倍の力量いるって知ってる?」

「安心しろ…」

 

二天一流には槍相手にした場合の戦い方も伝えられている。それに何より…

 

「俺の方が三倍どころか百倍は強いからな!」

 

一毅は殺神(さつがみ)を抜くと飛び上がった。

 

「イヤァアアア!」

 

だがそれを簡単に見切った宝蔵院は槍を空中につき出す。

 

「しゅ!」

 

だがそれを一毅は殺神(さつがみ)で弾くと刃を振るう。

 

「くっ!」

 

宝蔵院は槍で防ぎながら後退する。

槍は近距離用の武器ではあるが密着するほどの至近距離でも使いにくい武器だ。ちょうどいい間合いを見いだしその距離を保たなくては槍は弱体化する。だが宝蔵院も自信に合うだけの実力はあったらしく槍をバスの天井に突き刺すと曲芸か棒高跳びのように跳ぶ。

 

「っ!」

 

そして一毅の意表を突き空中で槍を引き抜きそのまま突く。

 

「この!」

 

だが一毅もその程度で殺られない。素早く神流し(かみながし)を引き抜き槍を受け流し宝蔵院の方を向く。

 

「へぇ…二刀流か…だっせぇ…んなもん使いこなせんのかよ」

「自分で味わってみろ…」

 

一毅は【二天一流・必殺剣】の構えを取り相手を見据える。

一瞬静寂が流れ…

 

「だぁ!」

 

先手は先程とは変わり宝蔵院だ…

 

「がぁ!」

 

それは横から神流し(かみながし)をぶつけて弾くと一気に間合いを詰める。

 

「うらぁ!」

 

迫る殺神(さつがみ)を宝蔵院は伏せて躱すと足払いを掛ける。

 

「ちっ!」

 

一毅は跳んで躱したが横凪ぎの槍が来る。

 

「ちぃ!」

 

一毅は二刀を交差させて防ぎながら着地しそのまま押し込む。

 

「くっ!」

 

そのまま押しきろうとした次の瞬間…

【ババババババ!!!!!!!!!】と言う音と共に足元のバスの窓が割れていく。

 

「なっ!」

 

するとバスの横にはスポーツカーが並走しておりそこには毎度お馴染みUZI(ウージー)が付いていた。

 

「邪魔だ!」

「ぐほ!」

 

一毅は宝蔵院を思い切り蹴っ飛ばすと、集中する…すると一毅の体から純白のオーラが現れる。

 

「二天一流・必殺剣…秘技!」

 

一回その場で円を描くように回ると二刀を交差させて跳ぶ。

この技は一馬之助が犬が円の中に不動し…一気に飛びかかる様から天恵を得た技…その名も、

 

円明(えんめい)!!!!!!」

 

交差させた刃がUZI(ウージー)を切り裂く。そのままスポーツカーに着地するとバスを見る。すると宝蔵院はなにかを話していた…なにか軽く言い合ってるが話はついたのか一毅一別すると反対側に飛び降りそのまま迎えに来ていたらしいスポーツカーで走り去る。

一毅も車で追おうとするが案の定自動運転らしく勝手に止まっていく…

 

「役に立たねえなくそ!」

 

一毅は車を蹴っ飛ばしたが痛かったらしく飛び上がる。

 

「さてあいつらは…」

 

一毅がバスの方を見た次の瞬間銃声が響いた。

 

「な…」

 

遠くに見えたのはアリアがゆっくりと倒れていく様…UZI付きスポーツカーは対向からも来ていたのだ。

だがそれも次の瞬間撃ち抜かれる。

 

「すいません…」

 

通信が入る。レキからだ。

 

「この雨の中で援護ができませんでした」

 

確かにこの風の中だ…ヘリも何処かで下ろしていたのだろう…だがそれよりも今はアリアだ。

 

「大丈夫か!」

 

一毅がバスの上に飛び乗ると着けていたヘルメットのお陰で額を撃ち抜かれなかったようだが意識を失ったアリアとそれを抱えるキンジがいた。

 

「くそ…武偵病院に行くぞ!!!」

 

その後…アリアは意識をすぐに取り戻したが三日間の入院と額に消えぬ傷を残した…

 

 

 

キンジはバスジャックから二日後…アリアの見舞いに来ていた。ももまんをもって…

病室に着くと無駄に広い…VIPルームとか言う奴だろう。その扉をノックする。

 

「どうぞ」

 

扉を開けてキンジは入る。目の前には自慢していた額を前髪で隠したアリアがいた…胸が痛む…

 

「ほら、見舞いだ」

 

キンジがももまんと事件後の調査をした書類を渡す。

 

「一応調べてみたがなにもわからなかったそうだ」

「そう」

するとアリアは書類を碌に見ずに捨てる。

 

「………取り合えずお前との契約は済ませた…満足か?」

「ええそうね…ガッカリしたわ」

「そうかよ」

 

キンジはそこまで言うと出ていこうとドアに向かおうとする。

 

「やっと見つけたと思ったのに…」

 

キンジの動きが止まる。

 

「っざけんな…お前が勝手に押し掛けてきたんだろうが、俺は違うっていってたのによ」

「私にはもう時間がないの!勝手にだってなるわよ!」

 

キンジはアリアを睨み付ける。

 

「あーあー大層な事情らしいな!だけどな、俺にだってある。だからって勝手にやって良い訳じゃ…」

「あーそうなの大変ね!でもあんたの事情なんて大したことないに決まってるわ!」

 

ブツリとキンジの中で何かが切れた音がしたような気がした…だがそんなことを気にする間もなくキンジはアリアの襟を掴むと拳を握って振りかぶっていた。

 

『………………』

 

アリアは少し驚いた顔をしていた…そしてキンジは拳を下ろすと背を向ける。

 

「…………」

 

何か一言言ってから行こうと思ったがなにも浮かばずキンジは口を閉ざしたまま外に出た…




今回は3500文字ちょい…うん、大体これくらいの長さが普通くらいだろう。
と言うわけでたまには後書きで駄弁ってみようと書いてみました咲実です。
いやはやこれで遂に14話目…一章だけに限定すればまだ少なくなりますが…うん、やっと1章の佳境なのにこのペースだと原作に追い付くのは当分先になりそうです。

さてさて、次回は遂に我らがかなえさんが登場…まあちょびっと?
そして遂に武偵殺しの正体が(←多分読者は知ってるだろ…)明かされます!
他にも一毅とレキの恋愛模様(←書けるのか?)とか書きながら物語は進んでいきます!多分…
と言うわけでまた次回お会いしましょう~
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