緋弾のアリア その武偵……龍が如く   作:ユウジン

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龍と依頼受領

「ちぇ!」

 

一毅は残念そうに舌打ちした。

前回撮った写真はキンジとアリアの必死の抵抗を受け三人纏めて消去された。

「ったく……あぶねぇ所だったぜ」

「全くだわ」

 

キンジとアリアは疲れたような顔をする。

 

「しかし暑いですねぇ」

「そうですね」

「いや、レキ先輩全然暑そうに見えないんですけど……」

「?」

 

話は変わるが今日から衣替えで夏服だ。だが暑い。日差しが強すぎだ。

 

「暑すぎて沸騰しそうだ……」

「一毅。人間は液体じゃないから沸騰しないわよ」

 

アリアからごもっともな指摘を受けた。

 

そして武偵高校に入ると、何故か人だかりができていた。掲示板に何か書かれてるのだろうか?

「ん?」

 

すると見たことある顔がこっちを見た。

 

『ジャンヌ……』

「久しぶりだな」

『?』

 

直接顔を見たことがないレキとライカは首を傾げたが一毅、キンジ、アリアの三人少し複雑そうな顔だ。ついこの間の戦い……一毅はあわや氷の彫像に成りかけキンジは白雪を奪われかけた。印象深い戦いだった。その当人がなぜここにいる上に……【武偵高校の制服】を着ているのだ?

 

「久し振りだな。今日から私は情報科(インフォルマ)のジャンヌだ。よろしく頼む」

「お前……司法取引か?」

「そうだ。安心しろ。ちゃんと神崎 かなえの裁判には出廷する」

 

ジャンヌは松葉杖を着きながらこっちに来た。

 

「お前足はどうした?」

「ふむ……足に虫がついてな」

『は?』

 

全員が首を傾げた。

 

「その際に驚いた私は側溝に足が嵌まり……そこにトラックが来てはね飛ばされた。全治三週間だ」

『そ、そうですか……』

 

一毅たちから見ればよくそれだけで済んだものである。

 

「そう言えばここで話していていいのか?」

「え?」

 

一毅たちがジャンヌが指差した方向を見る。すると、

 

【遠山 金次 1単位不足】

 

「なにぃ!」

「はっはっは!キンジお前留年すんのか?」

 

一毅が笑う。だがそのまま下に視線を落とすと、

 

【桐生 一毅 0.7単位不足】

 

「嘘だろ!」

 

因みに、

 

【レキ 0.3単位不足】

 

「おやおや」

 

更に下に行くと、

 

【火野 ライカ 0.6単位不足】

 

「げ……」

 

最近戦いまくって居たため忘れていた……ここのところ単位取得のための依頼を受けていない……

 

「何やってんだか……」

 

アリアが呆れてるが、

 

【間宮 あかり 0.9単位不足】

【谷田 辰正 0.9単位不足】

 

ピキっとアリアの顔が固まった。

この二人は何時も一セットだな……

 

「おい!良い緊急クエスト無いのか!?」

 

一毅とキンジは見る。

 

【砂鉄盗難事件……0.4単位】

 

ダメだ足らん。

 

【土木現場の砂盗難事件…0.1】

 

話にならん。

 

【下着盗難事件2単位】

 

お釣り来るけどヒステリア的な危険があるため駄目。

 

【カジノ警備 1.5単位】

 

『これだ!!!!!』

 

その後、キンジ、一毅、レキ、ライカに加えアリアとそれに泣きついたあかり、辰正とおまけに佐々木に麒麟と何故か急に白雪も参戦を表明したため総勢10名がこの警備に参加した。

 

(って島もいるのかよ……俺あの子苦手なんだよなぁ……)

 

未だにこの間の事がトラウマになっている一毅は内心ドキドキしながら過ごすことになったのは余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……」

 

キンジはプール際のビーチチェアで寝転がる。

 

「おいおいサボりかよ」

 

それを見た一毅はプールから上がってキンジのもとに行く。

 

「別に良いだろ。蘭豹居ないんだしよ」

 

体育教師も兼任している蘭豹は現在二日酔いのため自習となっている。

普通の学校だったら二日酔いのため自習に何ぞしよう物ならこの間の首が飛ぶが余りしょっちゅうやらなければ特に問題ないのが武偵高校である。

 

「そういうお前こそ上がってんじゃねぇか」

「あれだよ」

 

一毅が指差すと、武藤含めた車輛(ロジ)の連中と見たことある幼女……もとい小さな高校生……装備科(アムド)の平賀 文がいた。

あの少女?は銃の改造や整備を請け負う装備科(アムド)に所属しておりその才能はまさに歩くオーバーテクノロジーの権化……不可能は無いのだ~とかいって無茶な改造を片手間にやってさらに特許をとれるくらいの武器や兵器を生み出す。

だがその実態はただの幼女だ。ご丁寧に【ひらが】と書いたスクール水着を着て何かプールに浮かべた。

 

「見ろよキンジ!一毅!」

 

そこに武藤が来た。

 

「あれぞ平賀と俺様たちが作り出した超アクラ級原子力潜水艦・ボストークだ!!!!!」

「へぇ~」

 

前に武藤が言っていたことを思い出す。

確か1979年に進水直後に事故で行方不明になった潜水艦だったはずだ。

 

「今ごろ何処ぞの海底で海の海蘊(もずく)になってるんだろうなぁ……」

『違う、それを言うなら海の藻屑(もくず)だ』

「あり?」

 

相変わらず本気で心配になるほどの頭だ。こいつは絶対武偵高校以外に学校では生きていけないだろう。

主に勉学の方で……と言うかこいつは一般的な偏差値よりも遥か下にある武偵高校の中でもテストの点数では遥か下にいる。ただ体育の点数は別で、百メートルを11秒で駆け抜けたりできるので陸上系の部活や、格闘能力を見込まれボクシング部やラグビー……更にポピュラーな野球部など運動神経はずば抜けてるので多くの部活に勧誘されてる(一応お情け程度にだが武偵高校にも部活は存在するのだ)

すると、

 

「やあ皆」

『不知火?』

 

不知火がやって来た。

 

「どうしたんだ?」

「いや、少し世間話良いかな」

「?別に構わないが?」

 

キンジが了承すると不知火が笑う。

 

「神崎さんって彼氏いるの?」

「はぁ?」

 

キンジが眉を寄せる。

一毅もそれを聞いた瞬間吹いた。

 

「何だよ急に。いるわけないだろあんなチビに」

「ふぅん……だとしたら遠山くんにライバル出現かもよ?」

「何?」

 

キンジは少し興味を持ったみたいに不知火に顔を向けた。

 

「さっき強襲科練に顔を出したんだけどその時にチラッと見えたんだよね。武偵手帳に男の写真」

「……へぇ……」

 

キンジは少し眉を寄せた。

 

「別に良いんじゃないか?あいつにだって恋愛の自由はある」

 

すると不知火が笑った。

 

「そう?すごく無理した顔をしてるよ?」

「あ?」

「でも夏は男女の仲が良くも悪くも進展するからね……そこで遠山くん。今度緋川神社でお祭りやるんだって。神崎さんと二人でカジノ警備の練習代わりに行ってきなよ」

 

そう言って不知火は素早くキンジの携帯を奪って武藤に投げる。

 

「そいつは良いなぁ不知火」

「はぁ!?」

 

キンジは驚愕しつつも止めに入ろうとするが不知火に止められる。

 

「いやぁ、二人とも見てて焦れったくってさ。武藤くんと協力してね?」

「えーと……あれ?キンジの奴神崎じゃなくてアリアって登録してるぞ」

 

そう言いつつ携帯をいじる。

 

「おい一毅!武藤を止めろ!!!!!」

 

だが、

 

「そうか……祭りかぁ~レキとライカ誘って行こうかな」

 

完全に別の事を考えていた。

 

「【親愛あるアリアへ……カジノ警備の練習に緋川神社の祭りに行こうぜ。6時にパンダ前に集合だ。かわいい浴衣着てこいよ】……こんな感じですかねキンジ先生!」

 

そう言いつつも送信ボタンを押した。

 

「…………」

 

キンジは不知火の拘束を解くと武藤をつかみ……

 

「良いわけねぇだろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」

「お?」

 

一毅もキンジの声に気づいて顔をあげた。

 

「うぉわ!」

 

そのまま武藤は着水……しかもボストークの上に落ちたため平賀が涙目になった。

そこへ、

 

「なんやお前らぁ!自習いっとい……」

 

蘭豹が来たが何と武藤が上に着水したボストークが暴走……多分平賀が搭載させた小型ミサイルが発車し全て蘭豹に炸裂した。

 

『……………………』

 

全員の時が止まる。

 

「ふぅん……ほぉ……」

 

蘭豹ののコメカミがビクンビクン動き出す。そしてそのままM500(象殺し)を抜き……

 

「誰や?そのおもちゃ作ったの……」

『武藤です!!!!!』

「ええ!?」

 

全員で武藤を売った。因みにその間に平賀は武藤の近くにコントローラーを捨ててる。

 

「そうか武藤……上等や……ちょっと来い」

「げげ!」

 

武藤の後ろ首掴むと蘭豹は引きずっていく。

 

「助けてくれぇ!!!!!ヘルプミー!!!!!」

『……………』

 

全員で武藤の冥福を祈り十字を切ったのは余談である。




書き上げて投稿するときにふと思ったが……カジノ警備の時ってAAでもなんか事件あったっけ?
……………まあいいか!良いのだ。時間の流れも武偵の龍ワールドで良いんだ!うん……


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