"ふぅ…"
溜まった書類を片付けて時計を見ると17時を回ったくらいだった。
"そういえば最近書類と一緒に溜まっちゃってたな…"
外に出れば疲れ果てそのまま泥のように眠り、起きたら机の上には書類の山
書類が片付くかどうかと言う所でまた問題が起き外へ…そんな生活が1ヶ月程続いていたのである
"前に[クラブ・ふわりん]を誤解されたけどキヴォトスにそういうお店はあるのだろうか"
出来心から検索エンジンで調べてみる
『キヴォトス 風俗』⇱ カチッ
"これは一体…"
_________
早瀬ユウカは窮地に立たされていた。
・謎の実験の被害総額
・やたらと多い材料費
・コユキによる莫大な負債
なんとか費用を捻出しているが正直限界が近い、ユウカ本人も単独で3000万程稼いでいるがどうにも追いつかないのが現状である
ユウカ「このままじゃセミナーも破産…私だけの稼ぎじゃどうしようも無い…」
しかしここでユウカに電流走る
ユウカ「そもそもなんで無関係の私が稼いでいるの?被害を出した生徒に稼がせればいいじゃない…」
ユウカ「そうよ、それがいい、決まりね!とんでもない金額が発生してもきちんと弁償させれば誰も無茶をしなくなる!!!」
そこからの行動は早かった。
ホームページの立ち上げ、被害を出した生徒のピックアップ、プロフィール欄への貼り付け
ユウカ「匿名情報で全員割れてますからね…今までの苦労をきっちり返して貰うんだから…」
最後に該当生徒へのメッセージをもって完成した
しかしこの時ユウカは気付いていなかった、サイトを利用しうる人間がこの世界に一人しかいないという事に…
_________
"[ 貴方の恋人・ミレニアム学園 ]一体どんなお店なんだ…"
気になり中を覗いてみると
貴方の恋人・ミレニアム学園へようこそ!
本日の空き生徒 3名
[料金システム] [在籍生徒 8名]
[日記帳 0件] [口コミ 0件]
"おお、それっぽい…"
試しに空き生徒を見てみると…
[ヒビキちゃん] [ハレちゃん] [ネルちゃん]
"名前も顔もそのまま使われてる…これは1人呼び出してどういう事か説明してもらわないと。決してやましい気持ちは無い。決して。"
やましい気持ちは無いが料金を確認すると
[♡可愛い生徒をレンタルしよう♡
120分2万クレジット
180分3万クレジット
240分4万クレジット
300分5万クレジット]
どうやらレンタルデート系のお店らしい
オプション等が付いてないのでそういうサービスは無いみたいだが、流石に無断で生徒の名前と顔を借りられるのは寝覚めが悪い
"えーと、レンタルは…"
メールでやり取りする形式らしいので取り敢えず120分コースの[ヒビキちゃん]を指名してみた
1分経たずして返信が来る
『承りました。ミレニアム近くのカフェに集合となっておりますがどのくらいで到着出来そうですか?』
簡単なメールのやり取りで集合場所と時間が決まった
____ミレニアム近くのカフェ____
ヒビキ「うぅ…ちょっと爆破しちゃっただけなのに…」
送り出されたヒビキはカフェの指定席でボヤいていた
ヒビキ「はぁ、私はこれから見ず知らずの人に体を売るんだ…こんな事ならASMRの件を突っぱねなければ良かった…」
ヒビキ「うん?先生だ、キョロキョロしてどうしたんだろ。」
ヒビキが不思議に思っていると店員に案内され私の元へ通された
"本物のヒビキ?"
ヒビキ「そうだけど、もしかして今日の相手は先生?」
"そういう事になるかな"
カクカクシカジカ
ヒビキ「なるほど、先生らしい。」
"じゃあ借金返済の為に働いてるんだ?"
ヒビキ「働かされてる、という方が適切かな。私が悪いのは間違いないけど。」
事情を把握し一息つく、そういえば結構いい時間だな…
"取り敢えずカフェに来たんだし、何か食べようか。"
ヒビキ「それなら私気になってるメニューがあるの。」
その頃ユウカはこの方法に少し負い目を感じていた
ユウカ「ヒビキはちゃんとやってるかしら、万が一のときを考えて盗聴器を仕掛けておいたけど…少し聞いてみよう。」
ヒビキ「わあ、大きい!」
"そうかな?"
ユウカ(えっ?一体何をしているの???)
ヒビキ「全部入るかな…」
"ヒビキなら大丈夫。"
ヒビキ「ん…少し生臭いけど結構大丈夫。」
"ほっぺに白いの付いてるよ、口いっぱいに頬張るから"
ヒビキ「ありがとう先生、私頑張るね。」
ユウカ(流石にコレは不味いんじゃ…そこまで体を張れとは言ってないわよ!?)
ユウカ(GPSは…喫茶店から動いてないじゃない!まさかトイレで!?)
ヒビキ「美味しかった、百聞は一見にしかずだね。」
"後で私も食べてみようかな"
ヒビキ「言えば1口上げたのに、ドリアンパフェ。」
ヒビキ「期間限定だから早めに来ないと無くなっちゃうよ?」
"そうだね"
ユウカ(パフェの話しだったのね…紛らわしい。)
"さて、問題はなかった事だし私は戻ろうかな。"
ヒビキ「え?後90分残ってるけど…」
"元々確認する為だったし、勝手に利用されてないのが分かったからね。"
ヒビキ「ま、待って。」
クレジットを渡し、帰ろうとする先生の服を引っ張る
"どうしたの?"
ヒビキ「私が、私がまだ一緒に居たいの。駄目…かな。」
"そういう事なら喜んで、どこに行こうか。"
ヒビキ「この近くに新しく出来た家電量販店があるの、開店セールがまだやってたはず。」
"そこに行こうか。"
店内に入るとヒビキは嬉しそうに物色を始めた
ヒビキ「先生、これは人気モデルの新型なの。結構値が張るから手が出なかったんだけど、この値段なら充分買える。」
ヒビキ「こっちは丁度切れそうだったインク、このメーカーが1番良いんだよね。」
ヒビキ「それから…」
"楽しそうだね。"
ヒビキ「ごめん、私だけ楽しんじゃって…」
"ヒビキが楽しいなら私も楽しいよ。"
ヒビキ「ふふっ、ありがとう。」
残りの時間は家電量販店の物色で過ぎていった
"そろそろ時間かな"
ヒビキ「先生今日はありがとう。」
"私もいい気分転換になったよ。"
ヒビキ「あのね、先生が良ければ、その…また呼んでくれると、嬉しい。」
"大丈夫なの?"
ヒビキ「私にとって先生との時間は大切なものだから。」
ヒビキ「あのサイトを通さなくても先生が呼んでくれるなら…ううんなんでもない。」
"その為には借金を返さないとね"
ヒビキ「そうだね、借金を増やさないようにしないと。」
ヒビキは借金を完済できるのか、等と思いつつシャーレに帰宅する
ヒビキ「はい、約束のクレジット。」
ユウカ「2万クレジット丁度受け取ったわ、どう?ASMRを録る気になったかしら?」
ヒビキ「思ったりもしたけど、こっちで平気。毎日入れておいてもいいよ。」
ユウカ「?」
ヒビキ「頑張って返そうって気持ちになっただけ。」
ユウカ「分かった、じゃあ追加しておくわね。」
ヒビキはこれまで以上にミレニアムで過ごすようになった
To Be Continued…