雷電   作:不透明な水滴

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第十二話 求めるべきもの

三人で同時に攻撃すると、少しづつ優勢へと向かっていった

 

武器を交わしながら、男は俺に問いかける

 

「お前は、何故見ず知らずの者に力を貸す。なぜ命をかける!」

 

「そんなの、俺が聞きてぇよ!俺だって死にたくはねえ」

 

だが…

 

「こんな俺でも、力を貸せるなら、俺なら喜んで貸すな」

 

「なにが…」

 

「お前は妖怪だから知らねぇと思うが、人間は、理由もなく命をかける時だってあるんだよ」

 

一人の俺が、男の腕を一本飛ばす

 

「っく…!」

 

その瞬間、男は何かを理解した

 

「は…」

 

相手が反応するより先に、俺は奴の懐に入る

 

「もう見えてんだろ…お前の負けだ」

 

刀を男の心臓へと突き刺す

 

「っ…こいつは…狂ってる」

 

突き刺し、そのまま男を地面へと押し倒す

 

その衝撃で辺りを抉らせ、一瞬で雨を枯らした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…疲れた」

 

凪さんと所に戻ると、凪さんは目を瞑って集中していた

 

「凪さん…終わりましたよ」

 

そう伝えると、凪さんは力が抜ける様に息を切らした

 

「はぁ…終わったんですね…」

 

「はい…ちゃんとやりやました」

 

「出来たんですね…これで…やっと…」

 

雨はまだ降っている…これ以上居ると風邪をひきそうだな

 

「凪さん。これからどうします?」

 

「いえ…ちょっと…疲れ…て…」

 

そう言い凪さんは横に倒れ、寝てしまった

 

「…まじか」

 

だけど、凪さんは少し笑顔で眠っていた

 

「……組織に戻って寝かせればいいか」

 

俺はそのまま凪さんを背負い、歩き始める

 

「あれ…雨が…」

 

歩いていてると、しばらく振り続けるだろう思っていたが、雨は突然晴れ、青い空を映した

 

「…やっぱり、凪さんの力と関係あるのかね」

 

こんな美少女が、あんなにも強いなんてな

 

「人は見た目によらず…いや人じゃないか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

組織に戻り、扉を開けると、一人だけ組織に残っていた

 

「あれ…お前は…」

 

「…ん?あぁ、君か」

 

確か空の家系の…

 

「道真…だっけ?」

 

「そうだ…初対面ぶりだな」

 

「そうだな…あ、凪さん隣の部屋に寝かせときます」

 

「ん?ああ、分かった」

 

 

 

 

その後にさっきの部屋に戻る

 

「それで、道真は何でここに?」

 

「…俺は下の名前をあまり好まない。俺は真空と呼べ」

 

「あ、うん。それで真空は何でここに?珍しい」

 

「…ああ、また凌太の奴が変なことをしようとしていてな」

 

と同時に、真空は紙を渡してきた

 

「これは…凌太主催のトーナメント?」

 

「ああ、あいつ、戦うのは好きらしいからな、能力関係ない単純な殴り合いをあいつ主催で勝手に始めた…はあ、本当に復讐の為に動いているのか…まあ、俺には関係ないが」

 

「なるほど…それで、お前は参加すんの?」

 

「いや、しない…くだらないからな」

 

「…なるほどな。なら…俺は参加しようかな」

 

「…本気か?」

 

「ああ、まず俺の目的は、ここに居る五人と仲良くなって、復讐の手伝いをするだからな、もちろんお前とも仲良くなるつもりだし」

 

「……はあ、勝手にしていろ」

 

「おう」

 

そのまま、俺は魔物退治に出ていこうとする

 

「おい」

 

「ん?なんだ?」

 

「……余計なお世話かもしれないが、魔物に関しても、凌太の大会に関しても…怪我や死ぬ様な事をするなよ…あと、さっきから血が目立つ」

 

「え?あ…ほんとだ血だらけ…ありがと、見た目に反して優しいな」

 

「……あまり他人が無理しているのを見たくない」

 

「…なるほどな、善処しとく」

 

さて、そろそろ行くか

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