「とは言っても、これって…何の力だ?」
『それは実戦で教えるとしよう』
『それじゃ、ここからまず飛び降りるんじゃ』
「…は?」
ここ三階だぞ。戦う以前に死ぬわ
『まあまあ、降りてみぃ』
「っ…死んだら恨むぞ」
そう言い、俺は窓に足を載せる
「ちょ…なにして…」
そうクラスメイトから言われるが、俺はお構い無しに飛び降りる
「っ!…ん?」
地面に着地すると、特にどこも痛まなかった
「これ…なんだ?」
体が痛いどころかかすり傷すら付いてない…
『まあ、後から説明するが、お主は儂の力を受け取った時点で体が相当硬く、強くなっとる。銃弾すらかすり傷も負わん』
とんだ化け物になった訳だな。俺も
「それで、この紫色の腕はなんだ?」
『それは先程言ったように儂の雷の力『雷電』を受け継ぎ、発動した時の状態じゃ』
『その力は、全ての物事を貫通する雷、まあ分からんと思うし、実際に使ってみぃ』
「…ああ。分かった」
俺は走り出し、化け物の元へ向かう
相当距離があったが物の数秒で着き、ジャンプすると化け物の頭上まで上がった
(こいつ、五メートル位あるのに…)
まじで、化け物だな。俺も
「っおらぁ!行くぞ!」
拳を振りかざし、化け物の顔面に一発喰らわせる
「っぐぁぁぁぁ!!!」
すると、化け物は苦しみ、後ろに倒れた
「痛みがない…硬すぎだろ。俺」
「ばぁぁぁ!!」
(っ!不味い!)
自身に驚いていると、化け物が起き上がり、俺を踏み潰そうとしていたが…
化け物の踏みつけを真正面から受けたが、俺は痛くも痒くもなかった
「これ…行けるな!」
化け物を吹き飛ばし、目の前まで近ずく
「これで…終わりだ!化け物!」
拳を大きく振りかざし、上から叩きつける
「ぐ…ぁぁぁ…」
すると、化け物は倒れ、灰となって消えた
「はぁ…はぁ…疲れた」
まじで、俺もどうなってるんだ…
「終わったぞ」
『よくやった。だが…ちと、この後にある場所に行かんとな』
「ある場所?」
『まあ、この話は後で…あ、そうだ。お主、名前は?』
「あ、そう言えば言ってなかったな」
「俺は、檪裕仁」
『儂は…まあ、雷電じゃ』
雷電…か
「早くこんな奴とはおさらばしたいが…」
『酷いこと言うなぁ…ん?』
『お主、逃げんと不味いかもな』
「逃げる?何で?」
『右、見てみ』
「右?」
言われた通り、右を見ると…
「…あ」
ほぼ全校生徒が俺の事を見ていた
『まあ、学校に急に化け物が現れたと思ったら、一人の少年が倒してしまったんだから、そりゃそうなるじゃろうね』
「…逃げるか」
『ああ、それがいい』
俺は門側に走っていく
「それで?さっきのある場所って?」
『ああ、その事じゃ』
まずは逃げ切ってからだな
そうして、俺は予想外な早退をする事となった
檪裕仁(読み、いちい ひろひと)