雷電   作:不透明な水滴

4 / 15
第三話 説明

「まずここは、君達の所で言う『裏の世界』と言うやつだと思ってもらって構わない」

 

「裏の世界…」

 

じゃあ…ヤバいか

 

「ここは数年前に出来たんだが、各々の目的の為だけに作られた組織だ」

 

「名前は?」

 

「名前なんかない。自分達の為だけに作られたからな」

 

「…まあいい。それで目的って?」

 

「それは…知らない。目的と言えど全員が一致しているわけじゃない」

 

「…それで、俺はなんでここに呼び出された?」

 

「それはきっと君の中にいる雷電に言われたんだろう。説明する」

 

「俺達全員、過去に何かあった者達だけど集まっている。主に…復讐の為だ。その為、俺も、その他の奴らも、全員信頼を置いていない」

 

「…じゃあ、俺も警戒されてたり?」

 

そう言い四人を見ると、全員綺麗に目を逸らした

 

「……」

 

「君は、なにか過去を持っているか?」

 

「ううん」

 

そうキッパリと言い首を横に振った

 

「……なんでここに来た」

 

そう後ろから道真が言ってきた

 

俺は道真の方を向き

 

「俺も知らねぇよ。さっきも言っただろ。この雷電とか言うやつに言われたんだ」

 

と言うと

 

「俺達は雷電の思考を読み取れないし、雷電に聞いてみたらどうだ?」

 

そう稜太に言われる

 

「てことだが、どうなんだ?」

 

『今は関係ないとお主は思うが、どのみちお主は必ずこの道へ進む。儂はそれを早めようとしているだけだ』

 

そう言われその文をそのまま伝える

 

「…なるほど、なら、君は従うべきだ」

 

「…でも、今は信頼もされてないんだろ?どうするんだ?」

 

『その信頼を作るのがお主の今やるべき事だ』

 

「…なるほど」

 

そう言われた後、俺は立ち上がって扉へ手を置いた

 

「俺、あのさっきの人の所行ってくる」

 

「その理由は?」

 

「雷電に今やるべきことを聞いた。俺はゆっくりと信頼を積んでくから、先に行こうかなって」

 

「…そうか。頑張れ」

 

「おう」

 

そう言い、俺は扉を閉めた

 

「…出来んのかな」

 

「あの男はやるだろう。どうせ、簡単に諦める様な性格でもない」

 

「また見てわかっちゃった系?」

 

「…そうだ」

 

「……」

 

俺達は常に周りを警戒し心の奥で復讐の火を燃やしている

 

(…この時を待っていた…と言うべきか)

 

数十年はかかると予想していた救世主は、ほんの数年で来た

 

彼は、あの雷電に認められ、選ばれた…『当主』に

 

「…裕仁は何代目だ?」

 

「…六代目だな」

 

(…能力も不明、彼の力次第で、この忌々しい復讐の物語も終わりを迎える)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出ると、街の人は相変わらず街を歩いていた

 

「どこ行ったんだ…?」

 

まだそこまで遠くじゃ無いはず…」

 

周りを見ていると、突如横から叫び声が聞こえた

 

その瞬間、叫び声の方向から巨大な四足歩行の化け物が飛んできた

 

(学校に居た時と同じ化け物…!?間に合わ…!)

 

死を覚悟した瞬間、視界が赤い炎に包まれた

 

「っは…!」

 

炎が晴れると、人々は逃げ、化け物は焦げて消滅した

 

「なんだ。さっきの奴か」

 

「…あ、さっきの」

 

助けてくれたのは、さっき殴られかけた女性でした

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。