灰となって消えた後、俺は抜ける様に地面に倒れ込む
「っあ〜疲れた〜」
人生で一番死にかけたかもな…
「はぁ…はぁ」
暁歌も倒れ込む
「流石に疲れるよな…大丈夫か?」
「あぁ…無事だが…お前の方こそ大丈夫か?」
「あぁ…だいじょ…いや、無理だ。指一本動かん」
あの力…初代?だったか…今まで知らなかったが、気付けば頭の中に思い浮かんでいた
『感じたか。それがお主の力、初代以外にも、お主は色んな力が使えるだろう』
別に要らねぇな…こんな死にかけになって使えてもな…
「そういえば、さっきの奴知り合い?」
「ああ、殺し合いをした大嫌いな奴らだ」
「…さっきの話か」
あれ…?でも…
「さっきの奴、どんな奴なの?」
「私の狙ってる奴じゃないが、幹部の様な立場に居るやつだ。どちらにせよ、私の目的は達成されたも同然だ」
「…いいのか?」
「お前にも私にも見えていないと思うが、一部の人物には人間には見えないオーラの様なものが見える。こいつが死んだ今、このオーラで…雷電が復活したと知るだろう。そうなれば、いくら人数がいても、手が出せないだろう」
「そうなのか?雷電は俺の中だし、それが知られれば…」
「いや…雷電はいざとなれば出てこれる…いつか実感するだろうな」
「…そうなのか」
そういうものなのか…?
『雷電の伝説は幾億年前から存在し、その伝説は、どれだけの年月を経たせようと決して消える事は無いだろう。かつて神すら打ち倒し、その力は次元を超えた雷電は、『最強』であり『最恐』であると、生まれた者は植え付けられ、決して逆らう事も、他言する事も許されない』
『そして、その雷電は引き継がれる』
「………」
「これは過去の家系、全てに記されている雷電の逸話だ」
「…お前ヤバい?もしかして」
『さあのぉ、いつか知れる時が来る』
……白々しいなこいつ
「どちらにせよ、目的は達成できた」
「…じゃあ、これからどうするんだ?」
そう聞くと、ふと光が視界に映った
「まぶし…って、日の出か…?どんな時間まで殺り合ってたんだ…」
暁歌は起き上がり、日の出の方向を見る
「…どうしようか」
少し遠い方向を見ている様な、そんな顔をしながら
少しずつ車や人が通る中、少し服がボロボロの二人が歩く
「結局どうするんだ?まだこの組織に居るのか?」
「…そうだな、私の復讐も実質終わった。これから旅をしてもいいが…」
暁歌は立ち止まり、少し明るい表情で言った
「私は組織に残る」
「…だったら、俺と同じだな!」
「俺も暁歌も、一緒にあいつらと信頼を少しでも作って、あいつらの目的を達成させよう」
「ああ、少しぐらい手伝ってやる」
そう言い暁歌が手を出す
「おう!」
そう言い暁歌と握手をする
(順調だな。このまま突っ走っていくぜ!)
次は…決めてなかった