これからも更新が遅くなるとは思いますが、最後までお付き合いお願いします。
『突入』
「先生!ついに反応を捉えました!場所は……氷海区域!氷の下、深海の底です!」
活発化した預言者達との連戦を終え、ヒマリが遂に反応を見つけ出した。
作戦通りに私は選んだメンバー、アビドスの皆に、カスミ、便利屋。サオリだ。
なんでもサオリはリルと知り合いのようでずっと探していた。それで私を頼ってシャーレに来てこの事態を知り、志願してきた。便利屋もリルとは面識があったみたいだ。
場所が場所だけに、皆にミレニアム謹製の防寒服を支給して、船で氷海区域へと向かった。
船の上は冷たい風が身を凍らせるほどに寒かった。
「うぅ……相変わらずここは寒いね……」
「そう?私はこれくらいが丁度いいけど」
そんな呟きを拾うのは隣に居たエイミだ。いつもとは違う、水着に申し訳程度のウェアを羽織った姿。この寒さで正気を疑う格好だが、エイミからするとこれがいいらしい。
今も汗をかいているようだから、本当に丁度いいのだろう。しかし、まあ、なんというか。見てるだけでこっちが寒くなりそうだ。
「反応はどう?」
「相変わらずだね、結構近くまで来たから相手から何か来ると思ったんだけど……」
確認された預言者達との戦いで、一つだけ現れなかった氷海区域にいた新たな預言者がここで来るのではないか、と思われていたが、その予想は外れ、今も目的地に船は進んでいる。
「待って、海面に泡が出てる。何か浮上してくる」
そんな船の横、氷が浮く海の底から泡がボコボコと出てくる様子にエイミがすぐに気が付いた。
「預言者が来た……!?皆!出番だよ!」
船内にいるであろうメンバーに即座に連絡を。ドタバタと船の上、甲板に集うのはすぐだった。
未だボコボコと泡が立つ海面を、緊張の眼差しで見つめる。海面に浮上したそれは鉄で覆われた箱のようなもの。
「これは……」
「脱出ポット、のようなものですね。中に誰かいるようです」
警戒しながらも、生徒達が浮上した脱出ポットの上に乗り込み、上部に設置されていたハッチのロックを壊して開いた。
その中にいたのは──
「ホシノ先輩!?」
その顔を見てまず驚きの声を上げたのはアビドスのメンバー達だった。それもそのはず。普段の様子など微塵もない。憔悴した様子で、その脱出ポットの中、隅で膝を抱えて蹲っていたからだ。
「もしかして何か怪我を……」
そう思って、脱出ポットからホシノを連れ出し、暖かい船内に戻った。
その中で、ホシノから語られたものは……とてもじゃないが、ホシノの心境を考えると言葉にできないものだった。
生きていた自分の先輩が、自分を犠牲にしてホシノを逃した、か。
「……私はもう、何もしたくない……」
そう言って顔を俯かせるホシノ。彼女が良かれと思った行動も。出来なかった行動も。全てが今になって自らを苛む鎖となっていた。
だが、それに待ったを掛けた者がいた。
「立ってよ!ホシノ先輩!」
セリカだった。いつも通りの気丈な振る舞いのまま、ホシノの前に立つ彼女は、腕を組み言った。
「そうやって蹲ることが正解なの!?そんなわけ無いでしょ!?」
「……だったら、私はどうしたらいいのさ……?」
「決まってるじゃない!助けに行くのよ!いい!?過去が自分を責めるなら、それを払う事ができるのはこれから!未来なのよ!」
「……ん、もう1人の私の時もそうだった」
「そうですよ、ホシノ先輩」
「このまま先輩を救えなかった過去を責め続けるのか、それとも今!あの時出来なかった、先輩を救うのか!選ぶのはどっちなのよ!」
座り込むホシノの肩を掴み、立ち上がらせて目を合わせるセリカ。
「少なくとも……あの時、私達はホシノ先輩を助けに行ったこと。何も後悔してない。きっと、あの時行けなかったなら、今のホシノ先輩みたいになってた」
「……良いのかな……」
まだ、ホシノは立ち上がれない。顔は下を向く。
「良いか悪いかじゃない!ホシノ先輩はどうしたいの!?」
「私は……私は、ユメ先輩を助けたい。今からでも、間に合うのかな。行っていいのかな」
「行きたいのなら私達も手伝う!ホシノ先輩の先輩なら、私達の先輩でもあるんだから!」
漸く、ホシノは顔をあげた。
「……今度こそ、助けてみせるよ」
──ユメ先輩。
撃った。撃って撃って撃ちまくった。弾がなくなれば、盾で殴り倒した。それでも足りなくなって、丸ごと喰った。途中から味なんてしなくなって、楽になった。
途中で、今までと違う。馬鹿でかい機械仕掛けの
目的は、私の中の人の肉体。話からするに、きっと残ってるはずだから。