飢えた犬と優しい鳥   作:上条@そぉい!

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第7話

『日記その4』

 

〆月♪日

いつも通りに仕事を受けて報酬を貰いにお得意様になった斡旋人の所にいったらなんか、いい加減その服辞めたらどうか、と言われた。べ、別に言われるまで忘れてた訳じゃないんだからね!でもなぁ、服を買う余裕なんて無いんだよなぁ……何処かで捨てられているのを探すしか無いか。サイズ合うものがあるといいな。

 

 

*月×日

 服、服、とぶつぶつ言いながら道を歩いていたら人とぶつかった。のっぺりとした黒い肌の男の人だった。のっぺらぼうかな?ポマートって言わなきゃダメ?そんな事を内心で考えてたら、その男の人はどうやら私を探していたようで、服の事を聞いてたみたい。どうやら服をくれるらしい。やったぜ。

 しかーし、私もいくら油断しがちとはいえ警戒心はちゃんとあるのだ。知らない人についていくのは良く無い。そう言ったら依頼の報酬として渡すのはどうか、と提案された。

 うーん。いつも斡旋人に紹介されてたからなぁ。直接依頼されるのは初めてだった。悩んだ末に私はOKした。

 

 

$月*日

 依頼内容は体の検査だった。何だそんなことかと拍子抜けしたけど、結果私は服を手に入れた。なんか色々言ってた、高性能な機能が盛りだくさんのやべーヤツらしい。それだけじゃ無い、なんとお金も沢山くれた。優しいおじさん……!ってなった。これで何を買おうかな?

 そう言えば、貰った服は随分と使い込まれた跡があった。破けてたりしたところは補修されてたけど、誰かのお下がりだったのかな?

 

→月〒日

 悩んだ末、私はこれからの自分への投資に使う事にした。具体的には銃を買う事にする。まあこの街、まるでティッシュを配るバイト員みたいな感覚で銃弾を配る(物理)からさ。私もいい加減怖がってないで持っておくべきだと思ったからだ。そうと決まれば相談してみよう、ともはや私の友人と言っても差し支えない程に顔をよく見る斡旋人に聞いてみたが、適当に買えばいい、としか言われなかった。雑ぅ!

 仕方なく帰ろうとしたところ、前に一緒に依頼を受けた人に出会った。名前は……ごめん、忘れた。その話を聞いていたみたいで、銃選びを手伝ってくれた。相変わらず怖そうだったけど、話してみると意外と優しかった。ごめんよ忘れてて。最後にはラーメンの屋台に案内されてその人の奢りでラーメンを食べた。涙が出るくらい美味かった。

 やはり乾パンと水では腹は膨れても心は満たされないんだと知った。そう言えば、そのラーメン屋さん、砂だらけの地区を中心に経営してるみたいだけど、どうしてか私はその地区に懐かしさを感じた。なんでだろう?

 

 

×月♪日

 最近、楽しみが増えた。コツコツと依頼で貯めたお金でラーメン屋に行く事だ。今は貯めるのに時間が掛かるから、月に一度しか行けないけど、できる事なら毎日でも食べたい。太るかな?

 帰りにピンク髪の子に声を掛けられた。随分と背が小さい。迷子かな?そんな風に思って話をしてみると、どうやら人違いで声を掛けたみたい。迷子ではなかったみたいだ。

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