|戦闘兵機《レオパルド》の|記憶格納装置《メモリーアーカイブ》 作:渚桜@戦闘兵機
この二人は真逆の人格を有していた
人間と同じ感情を持ち、罪のない人間を殺すことが出来ないアズリナエル
与えられた仕事であれば、容赦なく人間を殺すことができるアストラエル
だがこの二人にも、共通して強く願う感情があった
アストラエルは仕事を全うしていた事により、ラビの上層部に好かれていた
その結果、国王から招集され
ラビ戦闘管制本部に向かう双子。
「来たな双子、アストラエル。
貴様は国王がお話したいとの事だ。このまま進め。」
「アズリナエルは?」
「片割れは入ってすぐ左へ行け。
突き当りまで行けば分かる。」
「はい…」
「おい、一緒じゃダメなのか?」
「ダメだ。
だが条約を破りたいなら破ればいいい。」
「チッ…
アズ、何かあったらすぐ逃げろよ。」
「う、うん…」
ガチャン――
コツッ…コツッ…
国王が何故俺だけに話が…
良い話ではないだろうな。
「来たな、アストラエル…」
大きな扉の前に居る二人が目を合わせ、小さく頷く。
「「解錠!!!!」」
ガチャ……ギィィィィィィ……
「我の前まで来い。」
「……」
だだっ広い空間
左右には武装兵
両脇奥から弾薬の匂いがする
恐らく狙撃手がいるな
辺に動けば捕まるな。
サッ…
国王が腰かけている壇上を前に、アストラエルは片膝を立て
忠誠の姿勢をとる。
「アストラエルよ、我の忠実な下僕として動いてくれて助かるよ。」
「国王から直々にそのようなお言葉を頂き、この身に余る光栄です。」
この男も早く殺したい所だが、まだだ。
国王の立場を使い、何かに利用できるかもしれない。
アズを守る為なら、どんな屈辱だって。
「そんな貴様に、良い情報を教えてやろう。
仕事を達成した後の報告書についてだ。」
「報告書…?」
「書と言ってもデータだがな。
これからは貴様ら双子が殺した合計人数を記載しろ。
名前で分ける必要は無い。」
これは利用できる。
今までは俺が人間を仮死状態にして、最後だけをアズにやらせてたが
わざわざ個人で分けなくていいなら、俺だけがこれまで以上に殺せばいい。
そうすれば、アズはこれ以上人間を殺さなくて済むんだ。
「かしこまりました、今後はそのように致します。」
「ん…下がれ。」
「はっ…」
早速アズに伝えて、今後の作戦を…
早歩きになりながら、正面玄関まで向かうが
まだそこにはアズリナエルの姿はなかった。
「あれ、アズの方が長引いてんのかな…」
ガチャ……
行きでアズが向かって行った方から扉が開く音が聞こえた。
今終わったのか。
それならここで待ってればいいかな…
暫くすると
コツッコツッコツッ…
「あ、兄さん」
「アズ!よかった、無事だな」
「うん、全然平気、兄さんこそ大丈夫だった?」
「俺はなんてことないよ
ところでアズ、お前は何したんだ?」
「機能検査だった、これからは定期的に来てだって」
「そうか、それならよかった」
この時はただ、アズが無事ならそれでいいと思っていた。
だが今思えば
この時既に、アズの体は
もっと怪しむべきだったのだ。
この機能検査の本質を。
2話 ご覧いただきありがとうございます
本作品も『最強最弱の
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