|戦闘兵機《レオパルド》の|記憶格納装置《メモリーアーカイブ》 作:渚桜@戦闘兵機
アストラエルと国王が直接会話、アズの機能検査も終わり合流し
2人はいつも一緒にいる隠れ家に戻った。
アストラエルはそこでアズリナエルに話し始めた
「――っていうことでさ、これからはアズが一切手を付けなくてもよくなったんだ!
だからアズはもう戦わなくていいんだ!」
「そっか、そうなんだね…」
「……どした、なんでそんな悲しそうな顔するんだよ」
「だって、僕が戦わないってことは、その分兄さんが大変に…」
「俺のことはいいんだよ」
やっぱりアズは優しいんだな。
あんなに人を殺すことを嫌がっていたのに
自分が殺さなくていいと分かっても、俺の心配をするなんて。
正直、俺には一生できないな…
「俺はアズが無事なら、いくらでも頑張れるんだよ
だから、俺の心配はしなくて大丈夫。」
「僕はただ、兄さんに…」
「大丈夫、俺が守るから。」
この時のアストラエルは、余裕が一切なかった。
一人で二人分の仕事をしないといけないのは勿論
いくら機械といえど、その稼働方法は身を削るものだったからだ。
「でも、僕も何か手伝いたい…」
「じゃあ、罠を作ってくれるか?」
「うん!」
アズリナエルが罠を作り配置
アストラエルが掛かった標的を殺す
掛からなかった者はアストラエルの追撃
この循環を作り、二人は仕事を全うし続けた
そして、1か月後――
「はぁ……今月はやけに仕事が多かったなぁ…
そういえば、アズの定期検査ってそろそろだよな」
「うん、さっき来てくれってメール来てた」
「よし、じゃあ行くか」
「うん」
俺はこの時、一緒に本部へ向かったことを一生後悔するとは思っていなかった。
「着いたな、双子。
アズリナエル、お前だけ中に入れ。」
「…はい」
「アズ、大丈夫」
「うん……いってくる」
「いってらっしゃい」
この時、アズを止めていれば。
少なくとも、無理やりにでもついていくべきだった。
数十分後―
「ただいま、兄さん」
「おかえり、アズ……大丈夫そうだね」
俺とアズの機能を同期すれば、後付けの機能があった場合すぐにわかる
アズからその波長がでていないから、なにもされてないな。
「うん、平気」
「じゃあ、行こうか」
こうして、また二人でアジトに戻った。
「アズ、今日の検査は何もされなかった?」
「うん、特に何もされなかったよ?」
「ならよかった」
アズは嘘なんて付けないから、聞いた方が速いし、安心できるな。
でも、何かすればすぐに本部を叩く…!
――――――
「国王様」
「なんだ。」
「監視機:アズリナエルの視覚情報抽出終わりました。」
「見せてみよ。」
ブォン――――
《アズ!お前は下がってろ、俺がやる!!》
《う、うん…》
アズリナエルとアストラエルの音声と同時に
視覚の映像が流れだす。
「ほぉ…堂々と契約を破るか…それならば」
2041年 9月1日 双子製造より1年
「兄さん、本部から招集命令が来てるよ」
「え?俺の所には来てないけど…」
それはおかしい、二人に対しての命令は
全て俺だけに送るようにって契約したはず。
「ひとまず、一緒に本部に行こうか…」
「うん、」
この時には既に遅かった。
既に地獄は始まっていた。
3話 ご覧いただきありがとうございます
少しづつでも更新していくので、これからもよろしくお願い致します
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