あいえすっ!コードネームはまっくろ   作:orotida

1 / 10
百合の間に挟まることが罪なら、百合が発生する前に片方を幸せにしもう片方を最強のライバルにする。それが罪ならば、背負う。


第1章 まやまやのお母さんってのがあいえすっで示唆されてるけど最高にえっちだよね
種無し男の子孫の作り方


ISの男性搭乗者織斑一夏、彼が発見されても世界はあんまり変わらなかった。

 

そう、変わらなかったのである。

 

理由は単純だ。

 

第一号機白騎士の元テストパイロット、現第二号機暮桜の主パイロットを勤める織斑千冬の性別以外のパーフェクトクローンである織斑一夏ならばISコアが誤認識を起こす、というのはすでに少しISを齧ったものならば常識であった。

 

まあ高校生になったしコンピュータシミュレーション上は何回も起動してるから起動してみっか、くらいのノリで白騎士を渡されて織斑一夏は無事起動、主パイロットと化した。脳への負荷試験もクリアした。

 

ただこの話はあくまで表向きである。それは読者諸君がこの作品の第二話をお読みいただければご理解いただけるだろう。

 

ぶっちゃけた話ISコアがなんで女性しか起動できないかというと生殖器、野郎の主砲が邪魔だからで去勢すればISコアは起動できるのはISファンでなくとも知っていた。

 

もっというとそれができても起動だけでISコアの運用中の波動は男の脳では精神的に耐えきれず破裂する。(世間向けの話では)プロジェクトモザイカという究極の人類を作るための母体、それの性別のみの変更試験体である織斑一夏であるから耐えきれるものだ。

 

故に性別が男性の孤児を用いた非人道的身体改造を伴うIS兵器化実験自体はどこの研究所も手を引いていた。なんなら食い詰めたテロリストですら諦めていた。

 

唯一の偶発的な成功例を除いて

 

名を山田神鉄

 

第二回モンド・グロッソ第三位、射撃部門総合のヴァルキリー、そして現日本国家代表の山田真耶の義弟であり恋人であり

 

IS開発最初期メンバーであり

 

通称をステンレス(常人の到達点)

 

鋼のメンタルとISをパイロットに合わせるシューフィッターとして名を馳せ

 

ISパイロットとしても前述のコアからの精神への悪影響をナノマシン漬けと気合い一つでねじ伏せ

 

ISの操縦面のソフトハード両面を篠ノ之束をして10年進めたと言わしめた秀才

 

事故で脳以外ISとの生体同期サイボーグと化したことで生殖能力を失って第二世代コアまでなら自作しうる化け物は

 

「じゃーん、束さんとてーちゃんの愛の結晶です、名前は楔!カワイイでしょう」

 

(絶句

 

過去の事件により生殖能力はないのに関わらずそれ以前に採取されていた精子により篠ノ之束が自分と女の赤ん坊を作っていたのを産まれてから知り、取り敢えず婚姻届を用意していた。

 

ギギギギと油の切れた重機のような鈍重さで恋人である義姉の顔を見る

 

「カワイイですね、首は座ってますか」

 

「産まれたばかりだけどもう座ってるよ、さすがめっちゃ優秀な遺伝子同士だね」

 

視線があったらにっこり微笑まれた。

 

ブルータス、お前が首謀者か!

 

「なるほどここ10月10日ちょうど顔を見てませんでしたね篠ノ之博士。一夏くんの専用機を用意していたというのは聞いていましたが某を開発チームから外していたのはこのためですか」

 

「そうだよ。だって許可はまやちゃんから貰ってるし補完している精子は使用許可はてーちゃんからも得てるし何よりこれは私生児として育てます」

 

「そういうわけにはいかぬでしょう。某も日本男児です。一夜の過ちではないとしても受精卵の生成を許可した上それを育てる権限をそちらに一任した以上責任は取ります」

 

「さすがてーちゃん男前、じゃ日本国会に一夫多妻制度の法案を通してくるね」

 

「まさか」

 

「ISコア10個も渡せば余裕でしょ」

 

「やめんかい。諸外国が羨ましがってマジで戦争になるからやめんかい」

 

取り敢えず認知はした。神鉄は真耶以外と籍を入れるつもりはないが保育園からの付き合いである束との縁を切るほどのことでもなかったからだ。

 

因みに真耶が許可したのは脳以外の予備パーツがあるからと無茶苦茶する義弟に死ねない理由を作り出す為で、単純に自分に釣り合う恋愛相手を探すのが面倒になった束と利害が一致したためであった。

 

 

なお男勝りのブリュンヒルデの織斑千冬も束の真似をするか、凡夫の種を入れるよりはよほど良いと真顔で呟いていたのを聞いた山田神鉄は廃人と化した。

 

間話休題

 

急展開すぎて読者諸氏はついていけないだろうがまあ聞いてほしい。

 

取り敢えず篠ノ之束は一人アリスインワンダーランドでナイスバディで大天才で山田真耶はおっぱいと笑顔が素敵な女教師、だけ押さえておけば大丈夫だ初見さん。

 

なに?山田真耶はISのセックスシンボルだがら知ってるが篠ノ之束は諸悪の根源じゃないかって?タグに白い束とあるがいくらなんでもだって?

 

よろしい。ならばまずは篠ノ之束が何故ここまで白くなったかの原因から語ろう。

 

篠ノ之束は大天才である。宇宙のダークマターを吸い上げる天然の永久機関タイムクリスタルの発見。それを既存のエネルギー物理学へ落とし込んで実質的なスタンドアロンな核融合炉に匹敵する永久機関を作りあげた。

 

それだけでもすごいのにそれを使った次世代のマルチプラットフォームスーツISの開発、それを解析し自力で量産するだけで人類はあと千年かかると言われている。あくまで代表的な光学センサーであるハイパーセンサーなどの一部分だけでだ。

 

そんな大天才であるからこそ篠ノ之束の幼少期は孤独だった。父と母は厳格であったが束の知的好奇心には寛容で様々な教育の場を提供してくれた。武の面では束はいまだに両親を超えられない位の傑物であったのも幸いした。故に退屈はなかった。古武術である篠ノ之流の深淵は日本海溝すら凌ぎ、その鍛錬で暇を潰していた。

 

明記しておくが数学オリンピックを総なめし実家の神話体系をまとめて学会にも名を馳せた。故に成人してからのIS開発時も周囲の理解は得られた。

 

ただ、孤独だった。

 

友達を作ることは容易だった。求めるものを与えればいい。先生とやらを騙すのも得意だった。尋ねられた事を答えればいい。

 

なんなら親友である織斑千冬もいた。

 

だが彼女の発明を真に理解する頭脳を持った同志は居なかった。篠ノ之束の幼少期の驚きだが他の人間は円周率を百桁ばかり暗算では出せないというものだ。

 

作ろうとしているISは宇宙を探索するもの、に賛同する同志は沢山いた。

 

ただ彼女の視点を共有できる頭脳を持つ人間はこの地球にはいない。

 

開発は出来よう。テストパイロットも織斑千冬がいる。

 

ただ共同開発者はいない。

 

はずだった。

 

保育園のある日だった。

 

「転入生の山田真耶さんと山田神鉄君です。仲良くしてあげてね」

 

山田真耶と神鉄との出会いはよく覚えている。泣き腫らしたような笑顔が素敵なメガネをかけた小娘と白髪で目が死んでる男子だ。

 

その日の昼休みに暇つぶしに大学ノートにISの操縦系を書いている時だった。

 

ISの操縦系に関する難題で束は三日ほど悩んでいた。どうしても操縦に遅延が発生する。頭蓋骨を切り開き電極を指すなどは論外で、表皮に貼るセンサー類の改造は既に行き詰っていて、OS類の改善しかなかった。

 

私が三日も悩む問題とは、フェルマーの最終定理を解いたとき以来だね、と束はひとり呟いた。

 

そこを麦茶を持った神鉄が近くを通り過ぎた。そして呟いた。

 

「そこのプログラムはそうした方がいいいな、ユーザーの負担が減る」

 

「何言って、ほんとだ。なんでわかんの」

 

上記の指摘はユーザーインターフェイスのメインシステムの部分で、それを通りすがり様に指摘したというのはあり得ない話で、もっというなら世代が一つ変わるほどの革新をさらっと指摘したのは正直化け物だった。

 

それはダイレクト・モーション・システム、脳全体、延いては体全体の神経網をサーチすることで人間が動く際に発生する0,5秒前のパルス波を感知し体感上遅延なく操縦するシステムの基礎理論だった。これが発展してISを単騎で世界をひっくり返しうる化け物になる発明は次々生まれた大発明であった。あろうことかこの白髪野郎は、それを九九の間違いを指摘するように淡々と指摘したのだ。

 

こいつは自分より上かもしれない、少なくとも操縦面に関する分野では。

 

束は目をキラキラしながら問いかけた。武道を進んだ経験は少なくとも彼女の辞書に好敵手という単語を追加していた。以前であったら麻酔なしで解剖したであろう。

 

「事故で脳みそが暴走してるんだと。俗にいう100%稼働してるんだとさ。あと数ヶ月の命だとよ」

 

「ふーん、面白いなあ。じゃあこの大天才束さんが助けてあげよう」

 

「へえ、あんたがあのか。面白い。某が異常活性している脳細胞に任せて作った脳を保護するナノマシンの雛形がある。こいつをあんたの手で実現して貰おう。そうすれば某は生きられる。真耶義姉さんを泣かせず済む」

 

「良いねえ、君ほどの頭脳、私の作ってるものを見てからで良いから同志にならない?」

 

「ノート見せてみ。ほうほう軌道上の宇宙探索パワードスーツか、良かろう」

 

脳の暴走があったとは言え一瞥でそこまで見抜いた神鉄を見て束はニヤリと笑みを浮かべた。

 

篠ノ之束はのちに語る。

 

山田神鉄の頭脳は自分に次ぐものであり特にユーザーインターフェイスの設計と調整は自分を凌ぐものだと。暴走形態の脳を保護するナノマシンを投与した彼はかけがえない開発者としてのパートナーで悪友だと。

 

そして自分を含めて偶発的にそんな才能が発生してくるなら人類を『育てる』のも悪くないと。

 

俗に言う白束の道筋はここでつけられたとも言える。

 

そしてそんな彼は

 

「なあ束さんよ、身内以外に某の精子売ってないよなあ、なにナターシャとイーリスも悪くないとか言ってた?、奴らには実用化した女同士で子供が作れる装置を優先的に貸すって約束したばかりじゃねーか。

 

なんだってアリーシャが千冬がやるならだと、冗談にしても悪ノリが過ぎるぞあいつ」

 

ちょっと天才を亀甲縛りにして水にじゃぶじゃぶつけていた。縄が食い込み服が水で透けてワガママ天才ボディが顕になる。

 

だが真耶一筋の神鉄にとってそれはそこら辺のジャガイモの方がエロティックであった。




感性が敏感な時に仮面ライダースピリットを読んでサイボーグ009が愛読書ならばこうもなろう。

次回

諸君、私はセシ(リアを愛するがゆえに)虐(めて窮地の中で彼女が見せる輝き)が好きだ。

次回 アーマードストラトスファイター、パーフェクトグルドリン

セシリアの料理を食べた神鉄は彼女を篠ノ之神社お料理教室に叩き込んだ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。