科学的な方法で、能力開発をしている学園都市は、230万人の学生がいるが、超能力者は7人しかいない。更には、生徒の約6割が無能力者のため、能力者になるために日々能力開発を行っている。
その超能力者…レベル5の第3位御坂美琴は、常盤台学生寮のカフェテラスで、お茶を飲んでいると、後輩でルームメイトである白井黒子からお昼の予定を聞かれている。
「お昼?予定はないわよ…」
「ならば、黒子と一緒に買い物はどうですか?」
「そうね。佐天さんと初春さんは来れるの?」
御坂から別の女の子の名前を言われて、少し落ち込み気味の白井だが、「大丈夫ですの」と言った。
「なら、行こっか?」
「既に、初春と佐天さんは喫茶店にいますので。」
「いつもの店ね。」
白井と御坂が学生寮を出て、毎度行っているお馴染みの喫茶店に到着すると、初春飾利と佐天涙子が特大のパフェを食べながら待っていた。
「初春は毎度、その特大のパフェを食べてますけど、大丈夫なのですの?」
「大丈夫ですよ。もう少しで、食べ終わりますから。」
「そうじゃないですの。食べ過ぎると、太りますわよ…初春。」
白井から聞いてしまった初春は、落ち込んでしまったが、パフェを食べる手は休めない。
「佐天さんも、特大パフェを食べてるの?」
「私は少しだけですよ。初春のこれ…2つ目です。」
御坂も、流石に唖然としている。普通は特大パフェを2杯も食べれない。初春が異常なのだろうか。
「セブンミストに、行くんですよね?」
「そうね。欲しいパジャマがあるから…」
「なら、お姉様には黒子の…」
御坂が静電気をバチバチとさせている。危機を感じた白井は、その先の続きを言わないで黙った。
「全く。」
「ご馳走さまでした。」
「よく食べられるよね。特大パフェを2つも…」
「甘いものは、別腹じゃないですか?」
「…………それより、セブンミストに行きますわよ。」
白井が無理矢理話を変えて、御坂、白井、初春、佐天の4人は、喫茶店を出るとセブンミストに向かった。
セブンミストに向かっている最中に、佐天が学園都市にある最近の噂話を話始めた。
「最近だと、学園都市内で黄金蝶の目撃情報があるらしいですよ。」
「黄金蝶?」
「はい。でも、見える人は奇跡だと言ってました。」
「科学が発展している学園都市で、黄金蝶…幻覚じゃないの?」
御坂は幻覚説だと言った。佐天はその説に不満はなさそうだが…
「学園都市内の防犯カメラにも、黄金蝶の姿は見たことがありませんね。本当なんですか?」
「でも、目撃情報はあるんだけどな…」
「能力者が視覚系統の能力で、見せてるのよ。」
「ですが、学園都市にいる視覚系統の能力者には、そのようなことは出来ませんよ?」
「そうなの?だったどうやって…」
噂話をしている内に、セブンミストに到着したようだ。佐天と初春、御坂と白井で、別行動で買い物をする。御坂はゲコ太のパジャマを見つけるとすぐにレジに並ぶ。
「……私はカフェの方で、待っていので…」
「わかったわ。」
佐天と初春は買い物を終わらせると、帽子を被った少年とぶつかってしまい、初春が倒れる寸前に、腕を掴んで抱き抱えた。すぐに離れると、怪我はないかどうか聞いた。
「だ、大丈夫です。ありがとうございます…」
「怪我がなくてよかったよ。じゃあね…」
少年は立ち去ると、佐天は顔を赤くしている初春を見て、楽しそうな表情をしている。
「顔が赤いよ?」
「そんなことはありませんよ!?」
すると、急に通信機が反応した。白井からの連絡である。セブンミスト内で、能力者同士の喧嘩が発生しているようだ。そのため、風紀委員である初春は、客の避難誘導をするように言われたのだ。
「わかりました………佐天さん。能力者同士の喧嘩が発生しました。すぐに、避難してください。白井は警備員に連絡してから、止めるそうです。」
「わかった…すぐに避難するね。」
佐天はセブンミストに出る途中で、黄金蝶を目撃したのだった。