12時に薫と絹旗は第6学区に到着すると、黄金蝶を発生させて、制服から男装の服装に変わった。
「やっぱりこの服装が落ち着くよ。」
「超薫はいきなり校則違反ですか?」
フードを被る薫は、笑みを浮かべながら絹旗の顔を見ていった。
「バレなきゃ良いんだよ。」
「超薫は仕方ないですね。」
絹旗は薫の手を握ると笑っている。
「ちゃんとエスコートしてくださいよ。」
「エスコート?わかった…」
オススメの映画を見るために、映画館に向かう絹旗と薫だが、途中で売店を見つけたので、薫は飲み物を買いに、絹旗を待たせたのが不味かったようで、不良に絡まれていた。
「俺達と遊ばねえか?」
「超待ち人がいるので…」(能力使うと目立ちますね。超薫はまだでしょうか?)
「待たせた奴が悪いんだよ。来いよ!」
不良に手を掴まれた時、薫がその手を掴んで、フード越しから不良を睨み付けながら言った。
「僕の連れだから、その子から離れてくれない?」
「超薫…待たせ過ぎですよ。」
「離れるのは、ガキの方だ!」
不良の1人が火の玉を放ってきた。薫は絹旗を守りながらその攻撃を避けると、無数の黄金蝶を右手から発生させる。
(超薫は何をする気ですか?黄金蝶では、不良を倒せないはず…)
「黄金蝶?目眩ましのつもりか?」
「逃げるんだよ。この場で、戦闘は目立つからね。絹旗さんも良いよね?」
「勿論ですが…」
「同意は得られた。」
薫は無数の黄金蝶をナイフに変えて、不良達に投げると、投げられたナイフが不良の右足に刺さった。
「くそが!?」
「絶対許さない。」
「逃げるよ。」
絹旗と薫は無数の黄金蝶に化けたように見せると、その場から見えなくなる。
「いねえぞ。」
(念のためだ。)
薫は無数の黄金蝶を操って飛ばすことで、不良が黄金蝶を追っていなくなると、飛ばしていた黄金蝶を消して、姿を現した。
「映画館に行くよ。」
「超薫の能力は、視覚系統能力ですか?」
歩きながら絹旗に能力を聞かれた薫は、首を横に振った。
「違うよ。学生寮に戻ったら、教えてあげる。」
映画館に到着すると、誰もいないトイレに入り、黄金蝶を発生させて服装を制服に戻すと、絹旗が目を見開いている。
「超どうなってるんですか!?着替えるの早くないですか!」
「人から見たら、早着替えに見えるよね?」
薫は黄金蝶を解除すると、絹旗と映画を見ながらポップコーンを食べている。
(超薫の能力は視覚系統能力じゃなかったら、能力は?能力発動時に黄金蝶が発生させてましたけど、何の意味が…あの男装から制服に変えたのは…どうやって…超気になります。)
映画館から出ると、14時なっていた。
「昼はどうする?」
「門限のこともありますから…第7学区に戻ったら超ファミレスに入りましょう。」
「そうだね。私服がよかったけど、寮監にバレたら連帯責任だから諦めるよ。」
「初日で、連帯責任は超イヤです。」
電車に乗り、第7学区に戻る途中で、初春と佐天を見掛けてしまい、咄嗟の判断で後ろを向いた。
「超薫、どうしたんですか?」
「知り合いを見掛けたんだけど…」
「…まさか、男装していたので、超薫を男だと勘違いされましたか?」
「………多分された。怖くなったんだ…」
薫の表情が暗くなると、絹旗は薫の頭を撫でている。
「私はどちらの超薫でも、好きです。」
「年下に頭を撫でられるのは…緊張するね。」
苦笑している薫に、絹旗は年齢を聞いた。
「僕は14歳だよ。」
「超先輩でしたか…私は13歳です。」
「2人の時だけは、先輩呼びはいらないよ。初春さんの時は、さん付けされたかな。」
第7学区に戻ると、近くのファミレスに入り席に座る。メニュー表を見てハンバーグがあったので、薫はそれを選んだ。
「超薫はハンバーグですか。私は野菜サラダとスープを選びます。」
「…ご飯大盛出来るんだ。ご飯大盛も追加するかな。」
「良く食べられますね?」
「……たくさん食べて運動しないと…体力持たない。能力使う時に…体力の消耗が激しいんだ…」
「それは困りましたね。超薫は……大きくしたいと思いませんか?」
「大きくしたいと?」(あれかな…胸のことかな?運動するときに邪魔にならないかな?)
絹旗と薫はお互いに貧乳だが、薫は気にしたことがないが、邪魔だと思っている。すると、御坂、白井、佐天、初春がファミレスに入ってきて、見つかってしまったのだった。