とある科学の幻想装飾   作:ノック

23 / 42
22

常盤台学生寮に戻った薫と絹旗は、部屋に入った瞬間。絹旗が薫の胸に頭を預けてきた。

 

「絹旗さん。もう…大丈夫だから。」

 

「怖かったですよ…超薫…来なかったら、私は…」

 

「今日はもう寝よう。寮監には僕が言っておくよ。ゆっくりおやすみ…」

 

絹旗が寝るときに、黄金蝶を発生させ、花畑の幻を見せると、安心したのか眠ったようだ。

 

(アレイスターに依頼するか。)

 

暗部の時に使っていた携帯を取り出すと、学生寮の屋上に移動して、アレイスターに電話を掛ける。

 

『どうしたのかな…幻想装飾。』

 

「アレイスターに頼みたいことがある。見てたよね?」

 

『………確認済みだ。』

 

「なら、常盤台2年…例の重力操作系統能力者3人を木原先生の研究所で、保護(・・・)出来ないかな?」  

 

『良いだろう。その代わり、暗部の仕事を1つしてもらう。』

 

「勿論だよ…アレイスター。学校と寮には、適当な言い訳…頼むよ。」

 

『無論だ。それと黄金蝶が突然と、学園都市から消失した。何かの前触れかもしれない。』

 

「………わかった…気を付けておくよ。」  

 

電話を終えると、もう1つの携帯がなり、確認すると初春だ。

 

「もしもし、どうしたんだい?」

 

『薫さんですか?実は…』

 

初春から絹旗も呼んで、お茶会のお誘いだそうだ。佐天も一緒に来るらしい。

 

「御坂さんと白井さんは?」

 

『行けたら行くそうです。薫さんはどうしますか?』

 

「予定を確認してから、また連絡するよ。」

 

『わかりました。』

 

薫は携帯の電源を切って、部屋に戻ろうとしたら、絹旗が部屋から出てきた。遅いため、呼びに行こうとしたそうだ。

 

「超薫…遅いです。」

 

「ごめんね。僕も眠たくなってきたから…寝るよ。」

 

「…………あ」

 

「絹旗さん…僕のベットに来る?」

 

絹旗は頷くと、薫のベットに入り、抱きついて横になるが、今も若干体が震えている。

 

「もし、良かったら…初春さん達とお茶会をしよう。誘われたんだ。」

 

「超良いんですか?」

 

「大丈夫だよ。」

 

「わかりました。暗部の仕事が無ければ…」

 

薫と絹旗は眠ったようだ。

 

 

 

 

窓の無いビルでは、木原がアレイスターより仕事の依頼を受けていた。薫に頼まれた保護(・・・)の依頼である。

 

 

「頼めるかね…木原数多?」

 

「幻想装飾が俺に、保護(・・・)の依頼ね。良いぜ、アレイスター。その依頼を受けてやるよ!」

 

木原の高笑いに、アレイスターはプランの幾つかの軌道修正を施す。

 

「それにしてもよ…あれは、見つかったのか?」

 

「既に発見されている。」

 

学園都市内のモニターから、とある研究施設のモニターに切り替える。そこには、上条薫に瓜二つの人物が食事をしているところだった。

 

「おいおい、あれはクローンか?」

 

「例の装置から発生した黄金蝶と、AIM拡散力場が組み込まれた能力生命体だ。もし、幻想殺しに触れられた場合は、打ち消される瞬間に余波が発生して、大爆発を起こすだろう。」

 

「学園都市が本当の意味で、壊滅するじゃねえか。」

 

「だが、幻想殺しは既に、覚醒されている。それが、能力生命体を食らえば…プランの大幅な短縮となる。まだ、その時ではない。」

 

薫に瓜二つの人物は、金の瞳をしていて食事を終えると、ベットで眠った。

 

「あれの活用方法はどうするんだ?」

 

「…………時が来たらわかる。では、保護(・・・)を頼んだ。」

 

木原は空間移動能力者と、姿を消した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。