アレイスターからの依頼を終えた薫は、深夜に学生寮に戻ると、寮監室に立ち寄ることに。
「寮監戻りました。」
「能力研究御苦労だったな。紅茶の準備するが…どうする?」
「御言葉に甘えて…」
寮監は紅茶の準備をすると、世間話を始める。
「上条は学校と寮生活は慣れたか?」
「いや…まだまだです。長い期間研究所に通ってたので…」
笑いながら紅茶を味わっていると、寮監のから1枚の紙を渡された。【学園都市大文化祭のお知らせ】の申込用紙だ。
「半年後にある学園都市でやる文化祭だ。外部の人達も見に来る。この申込用紙に名前を書いて、私か学校の担任に出したら、文化祭で出し物を出せる。」
「面白そうですね。」
「文化祭期間は1週間。その間は、私服での行動が許される。」
「………そうですか。だとしたら、警備員や風紀委員が総動員ですか?」
「そうなるな。だが、文化祭の2日目までだ。それ以降は、警備員が見回りすることになっている。」
文化祭期間中、外部の人間は学園都市に入りやすくなるため、能力者が侵入しやすくなる。警備が手薄になる。
(外部の能力者がやって来たら、戦闘なんで儘ならない。文化祭には参加せずに、個人で警戒するのもありかな?)
なんてことを考えていたら、眠くなってきたようだ。今現在は、2時である。
「明日は休みだからな。ゆっくり休んだ方がいいぞ。」
「そうします。おやすみなさい…」
寮監室を出ていき部屋に入ると、絹旗がまだ起きていたようだ。
「超薫…お帰りなさい。」
「絹旗さん!?まだ起きてたの?」
「超薫…硝煙臭いですよ?暗部の仕事だったんですか?」
絹旗き言い当てられてしまい、言い訳はできない薫は、小さく頷いた。
「……いなくならないでください。」
「え!?大丈夫だからね!」
「超薫が死ぬのは嫌です…」
絹旗が泪を流して、薫に抱きついている。
「安心して…」
「今日は一緒のベットで、超寝てください。」
「良いよ。」
絹旗が薫に抱きついたままベットに横になると、安心して眠ったようだ。
(…今日は疲れた。)
学園都市第20学区の上空では、薫と瓜二つの金の瞳を持つ少女が、金の翼を広げて学園都市内を見渡していた。何かを探している。
「…………いないか。」
『何しているんだ。研究所に戻る時間だぞ……リオ…』
少女が持っている通信機から研究員の声が…
「…………わかった。すぐに…帰還する…」
リオと呼ばれる少女は、黄金の光と共に姿を消した。
翌日、薫、絹旗、御坂、白井、佐天、初春はいつもの喫茶店で、お茶会をすることになった。薫は馴染めていないのか、流れに任せている。
「薫さんの能力…教えてもらうことは…」
「一部だけなら良いよ。僕の能力は、幻想装飾。幻覚、幻系統能力が主だよ。」
薫は能力を発動するため、1匹の黄金蝶を出現させた。
「薫先輩の能力は、視覚系統能力ではないのですか?」
「視覚系統能力ではないね。そもそも、僕の能力はお兄ちゃんと同系統の能力と統括理事会から言われたんだ。」(この話は問題ないと、アレイスターから言われてるからね。)
黄金蝶を操って、遊んでいると、白井が説明の続きを頼んだ。
「黄金蝶は能力の一部…幻覚や幻を見せれる。更に…」
薫の姿が消えてしまい、また出現した。
「こうやって、姿を見えなくできる。教えられるのは、ここまでだよ。」
紅茶を飲み終えると、学園都市で開催される文化祭の話をして来た。
「半年後にあるんですよね?御坂さんと白井さんは、どうするんですか?」
「私達は出し物なんて、出さないわよ。」
「やることなんて、ありませんの。」
「超私もやりません。少し、面倒です…」
ケーキを食べながら絹旗も言った。白井、御坂、初春、絹旗、佐天の視線が薫に集中する。
「………僕?」
「何かやらないんですか?」
「やらないよ。個人ではね…」
薫はケーキを食べ終えるのだった。