とある科学の幻想装飾   作:ノック

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相手が立ち去った後、薫、御坂、御坂妹が近づいてきて、上条を心配している。

 

「大丈夫なの?」

 

「腹を蹴られただけですんだ。御坂に助けられたよ。ありがとな…」

 

「その………それよりも、あの男がしていた手袋…」

 

「お兄ちゃんと同じ幻想殺し?」

 

「違うと思われますと、ミサカは薫の言葉を否定します。」

 

「俺の幻想殺しの劣化版を開発したのか?」

 

上条の予想に、薫は考え始める。

 

「過去にお兄ちゃんが異能の力を右手で、打ち消しているのを誰かに見られてたとか…」

 

薫の言葉に、御坂と御坂妹が何のために開発されたのかを考える。

 

「…あの男は、完成度がイマイチと言ってたわよね?」

 

「はいと、ミサカはお姉様の言葉に頷きます。量産されている可能性も、無くはないと、ミサカは仮説を言います。」

 

「もし、御坂妹の仮説通り…俺の幻想殺しが量産されていたら…薫、敵の立場でどう考える?」

 

薫は幻想殺し擬きの量産を仮説とて、敵の立場で考えてみる。

 

「………能力者に対抗するために、幻想殺し擬きの開発をしたのかもしれない。」(誰が…開発を…黄金蝶の件も解決していないのに…)

 

「無能力者にその手袋が流れたら…ヤバイわよ。」

 

「健全な無能力者ならまだいいけど、武装無能力者集団に渡ったら大変なことになる。」

 

 

 

 

 

 

その頃、白い制服の男は研究所に入ると、1人の発明家がコーヒーを飲んでいた。

 

「どうだ。俺の開発した能力変換(AIMシフト)の搭載した手袋…AIMグローブは?」

 

「改良が必要だぞ。」

 

「AIM拡散力場の残量によるからな。だが、量産は出来つつある。たまたま、オリジナルの能力を目にしてな。試作で開発してみたんだよ。」

 

「無能力者に試させるか?学園都市には6割の学生が無能力者だからな。」

 

「そうするか。そんじゃあ、高畑…後は頼むわ。」

 

「木原元一博士も無理しないでくれよ?暗部組織【ゼロ】の開発担当なんだから。」

 

元一は高畑を見送ると、AIMグローブの改良を開始した。

 

 

 

研究所を出た高畑は、AIMグローブの性能テストを試すための人間を探していた。

 

(量産は出来るだろうが、試す人間は1人の方がいい。多い人数ほど、裏切りがあればデメリットが大きい。)

 

暫く探していると、路地裏の建物の壁を壁蹴りしながら進んでいる茶髪の少年を発見した。

 

(壁蹴りしながら進んでいる…身体能力は高そうだな。)

 

高畑の気配を感じた少年は、壁蹴りをやめると近づいてきた。

 

「……………」

 

少年は警戒しながら睨み付けていると、高畑は安心させるために、「飯でもどうだ?俺が出す」と言ったら、小さく頷いて高畑についていく。

 

「俺は高畑…能力者だが、敵対するつもりはない。」

 

「……レオ……0……」

 

「名前はレオ…無能力者と言いたいのか?」

 

小さく頷いて、高畑をジーと見ている。

 

「ファミレスでもいいか?」

 

「………うん……」

 

ファミレスに入ると、高畑がハンバーグセット、レオは唐揚げとポテトサラダを注文した。

 

「レオは学校は?」

 

「………行ってない」

 

「年齢は?」

 

「13………」

 

「中学生か。身体能力は高そうだが…何が得意だ?」

 

「パルクール……学園都市……評価……なし…」

 

唐揚げを頬張りながら言ったら、高畑が勧誘を始める。

 

「俺の仲間にならないか?目的は…過激派の能力者と無能力者に復讐…基本は依頼されればやるが…」

 

「……無能力者……」

 

「俺はお前の身体能力を評価している。」

 

「………わかった。」

 

「暗部組織【ゼロ】は、お前を歓迎しよう…」

 

レオと高畑はファミレスを出ていくと、隠れ家に案内したのだった。

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