常盤台中学の教室では、薫がクラスメートと会話をしていると、御坂と白井が入ってきて声をかける。
「上条先輩。ちょっとよろしいですか?」
「薫さん…話が…」
「御坂さんに白井さん…わかった。」
クラスメートに一言謝罪すると、話をするために、学校の屋上に向かった。
「それで、僕に話は何かな?」
「文化祭のことなんだけど…あいつ…誰かに誘われたり…」
「お兄ちゃんを誘いたいんだね?」
「お、お姉様!?」
御坂は小さく頷いている。薫は何か良いアイデアがないかを考えるが、今のところは何も思いつかない。
「御坂さんの話はわかった。白井さんの話は?」
「一応、薫先輩に頼まれていた件なんですが、風紀委員では動けませんの。警備員も同じですの…」
「やっぱり、動けないよね。予想はしてたけどね。今は様子を見るしかない。」
会話が終わると、絹旗が屋上に来ると御坂と白井は、屋上を出ていく。
「超薫は屋上にいたんですね。探しましたよ…」
「絹旗さん、どうかしたの?」
「今さっきですが、超垣根から連絡で…黄金蝶を発見したそうなんですが…」
「なんだって!?」
薫は絹旗の肩を掴んでいるが、絹旗に一言言われたため、すぐに離れた。
「……垣根はその黄金蝶を発生させた人と戦闘して、負けたようです。」
「黄金蝶は僕の能力の一部…他に…まさか!?」
薫は急いで、上条に電話を入れた。何かの確認をするためだ。
「………わかったよ、お兄ちゃん………やっぱり。」
「超薫…何かわかったんですが?」
「天使君は他に、何か言ってなかった?」
「超薫と瓜二つの人間だと…」
絹旗の話を聞いて、確信に変わった薫は屋上を出ていくと、常盤台を出て何処かに向かったのだった。
とある高校の昼休み中に、上条は屋上で風斬氷華と突然の再会をしていた。
「久し振りだな…風斬。」
「インデックスちゃんは…いないの?」
「今はイギリスに帰ってるよ。来年の10月に、戻ってくるけどな。」
「……そうだ。上条君に知らせたいことが……」
風斬の話を聞いて、上条を目を見開いた。
「……そうか。」
「でも、その子は悪くない。出来れば…」
「わかった。俺の右手で触れなければ良いんなら…そうするよ。情報ありがとな。」
「また、今度ね。」
風斬が上条の前から姿を消した。
窓の無いビルに薫がアレイスターに問い質していた。
「アレイスター!何を考えているんだ!?」
「プラン進行のためだが…それがどうかしたかな?」
「だが、何故…僕の能力とAIM拡散力場で、生命体が生まれていたのを教えなかった!?」
薫はアレイスターを睨み付けるが、アレイスターは笑みを浮かべながらいった。
「その能力生命体こそが、私の真の目的だからだよ。上条薫…」
「なんだって!?何を企んでいる…」
「能力生命体……リオと名付けられているが、幻想殺し…上条当麻に接触させ、リオの行動を観測するためだ。その過程を通して、幻想殺しを急成長させるのが、プラン進行の近道だからだ。」
アレイスターの説明に納得がいかないようで、薫はリオの存在を危険視している。
「でも、能力生命体なら…」
「幻想殺しがリオに触れた瞬間、AIM拡散力場の大爆発が発生し、学園都市は壊滅するだろう。」
「なんだって!?」
「何故…リオの存在を認めない。」
「能力が危…」
「上条当麻はリオの存在を認めるだろう。AIM拡散力場の集合体である風斬氷華、御坂美琴のクローン体の存在を人間だと、断言している上条当麻なら、能力生命体…リオも人間と同じだと断言するずだ。
そして、学園都市に来たときに、私に言った言葉を覚えているかね?『幻想殺しを強くするのに、協力してほしい。兄である上条当麻が学園都市内で、能力者に襲われた場合でも、安全に過ごせるように…』と言ったことを…」
薫は体を震わせながら、しゃがみこんでしまったのだった。