麦野、絹旗、一方通行はファミレスでお茶をしながら話し合っていた。内容は能力生命体…リオのことである。
「逃げられたわね。」
「超私は戦力外です。」
「クソッタレ…オレの能力も…使えるのかヨ…」
一方通行はリオに、自分の能力を使われたことに、機嫌が悪い。
「超あの能力生命体の能力…」
「幻想融合のこと?」
「超それです。チート過ぎませんか?」
「イヤ、チートでも、なんでもネェヨ。あの生命体の能力は、2つ以上の能力の特性を組み合わせることができる能力。更に、あの戦闘の時に同時に発動は不可能みたいダシナ。」
「超何でわかったんですか!?」
「ン…ベクトル変換以外は、全て反射可能のベクトルだったガラナ…全部は無理だが黄金蝶の2匹とも…同じだ。」
一方通行の説明がわかりにくいのか、絹旗は麦野を見る。
「一方通行が言いたいのは、あの生命体が発生させた黄金蝶2匹を解析したら、同じ特性だったと言いたいのよ。わかりにくいわよ…」
「悪かったナ…だが、もし…念動力と爆発系統を使われてたら、危なかった…組み合わせによったら…反射出来でも…吹っ飛ばされる可能性も、あったかラナ。」
コーヒーを飲み終えた一方通行は、おかわりのため、ドリンクバーに向かった。
「あの超生命体の目的は何ですかね?」
「それがわかれば、苦労しないわ。」
学生寮にいる薫は絹旗の帰りを待っていた。学校からの課題を終えると、寮監が部屋に入ってきた。
「寮監…どうしましたか?」
「絹旗は能力研究で、寮には帰れないようだ。絹旗から何か聞いているか?」
「何も…」
「そうか…夜遅くなる。もう寝なさい。明日は授業参観の日だからな。」
「わかりました。」
寮監が部屋から出ていくと、薫は窓から満月を見てから眠りについた。
上条は真夜中の帰宅途中に、女の子を助けたが、不良に追い掛けられていた。
「なんとか撒いたが…買い物するの忘れた…不幸だ。」
帰宅して寮の前に、上条は傷だらけのリオを発見した。右手で触れるわけにはいかないので、左手で触れて起こすと、目を覚ました。
「………貴方は?」
「俺は上条当麻。中に入るか?」
「私は…リオ…貴方を探していた。」
「俺を?」(薫の能力とAIM拡散力場で生まれたんだよな。記憶でもあるのか?)
上条はリオを部屋に招くと、お茶を出した。
「………どうして、俺を探していたんだ?」
「この力の本来の持ち主か、それに近い人間に話をしたかった。」
リオは上条を見ながら黄金蝶を出した。上条は話を理解して質問した。
「それで、目的を果たしたらどうするんだ?」
「わからない…自分が生まれた理由が…」
上条は左手でリオの頭を撫でると、目を見開いている。
「だったら、暫くはこの家にいるか?」
「……良いの?私…化け物だよ?」
「上条さんはリオとほぼ同じ友達がいるんだ。だけど、右手には触れないでくれよ?」
「……右手…!?」
リオは上条の右手を見て、不自然なことに気づいた。
「AIM拡散力場が…ない!?」
「上条さんの右手には、善悪問わず異能の力を打ち消す幻想殺しが宿っているんだ。リオが右手に触れたら、その存在を消してしまう。だから、右手には触れるな。」
「………わかった。約束する…」
上条は立ち上がると、台所に向かう。遅めの夕食を作るようだ。
「時間が遅いからな。玉子焼きでいいか?」
「………うん。」
数分で出来上がると、夕飯ができたようでリオに出した。
「先に食べとけ。上条さんの分は作ってる最中だから。」
「……美味しい。」
リオは夕食を黙々と食べるのだった。