廃墟ビル内部を進んでいる高畑とレオは、周囲を警戒している。すると、レオの目付きが鋭くなって、奥の部屋を見つめている。
「高畑……AIM拡散力場…奥の部屋から…」
「何人かわかるか?」
「4人くらい…能力…発動してる…」
レオの言葉に高畑に、懐から拳銃を取り出す。扉のドアノブに触れると、ナイフを左手に持ったレオが高畑に頷いて、扉を蹴破って入ると縛られている少女以外は誰もいなく、奥の扉が開きっぱなしになっていた。
「少女が縛られている!?大丈夫か?」
「だ、大丈夫です。助けてください…」
紫髪の少女は高畑を見て、怯えている様子だが、レオが高畑を止める。
「待って…この部屋に…1人隠れてる…」
レオはAIM拡散力場を見ることができる。能力で、隠れたとしても意味がない。
「多分…あの人…脅されているか…敵…どっちか…」
高畑は拳銃を縛られている少女に向けると、さらに恐怖に怯えている。
「お願いします…殺さないで…」
高畑は少女の真横に拳銃を向けて発砲すると、少年が現れて、床に倒れた。視覚妨害の能力で隠れていた。微かに息があるため、生きてはいるようだが…
「なんでバレたんだ!?」
「貴様の目的はなんだ?」
「誰が言うか!」
高畑は少年の頭に拳銃を突き付けて、殺気を放っている。
「レオは先に行け…俺は捕まっている少女を保護する。」
「わかった…」
レオが部屋を出ると、逃げた3人を追った。高畑は少年を気絶させ、縛られている縄をほどいて、少女を救出した。
「もう大丈夫だ。」
「ありがとう…ございます。」
レオは逃げた敵を追って、ビル2階に上がっていた。右手にしているAIMグローブが、外れてないか確認しつつ奥に進む。すると、突き当たりの部屋から黄緑の光線が飛んできて、レオが右手を前に出すと相殺される。
「光線…?」
レオが何かに気づいて、扉を開けると広い部屋に入り、辺りを警戒する。
「………誰もいない。」
突然、レオの後ろから黄緑の光線が飛んでくると、わざと体を倒して光線を避けた。光線は壁に命中すると、小さな穴が開いた。
「侵入者は2人と聞いてたんだけどね?」
「………第4位!?」
「私のことを知ってるのね?」
レオの前に現れたのは麦野だ。この廃墟ビルの警備を任されていたようだ。
「なんで……」
「上からの命令よ。死ぬあんたには、関係無いわね!」
麦野が4つの光線をレオに飛ばしたが、右手を前に出して、光線を相殺させる。残り3つの光線はジャンプして避けた。
「冗談じゃねえぞ!?」
走って、麦野に近づいたレオは、ナイフで斬りつけようとするが、麦野が蹴りを放った。
「危ない……」
後ろに下がったレオは、麦野のAIM拡散力場を見て、壁まで下がり始める。
「逃がすかよ!」
レオは逃げながら高畑に、小型無線で麦野が現れたことを伝えると、「任務を完了した。隠れ家ので待つ…」と言って、無線を切った。
「後は…逃げるだけ…」
部屋から出ると、廊下を通り窓を開けて、外に脱出を図ったのだった。